学園騒乱編〜報告書⑬〜
皆様、こんばんわ。
続きの投稿です。
意識が覚醒すると、目と鼻の先にアイリスの顔が見え慌てて離れる。
えっ?なんで!?てか俺、確か盛大に胸貫かれて死んだ筈じゃ……。
そう思い、急いで自身の胸元を触るが初めから何も無かったかのように突き刺さった後は無く体は健在であった。
能力を使う暇は無かったのは確かの筈…一体何があったんだ?と思いながらアイリスを見ると立っている状態で自分の武装に拘束されており身動きが取れずにいた。
一体、俺が死にかけた?後に何が起きたのか分からんが今ならチャンスかもしれないな…。
意を決して俺が更にアイリスに近づくと激しく抵抗を見せるがグルグルに巻きつかれた鎖のせいで身を捩る事しか出来ず、俺は彼女を強引に抱き寄せる。
「悪りぃな…アイリス…」
向かい合うアイリスに心を込めて謝罪を告げ顔を寄せる。
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学園の綺麗に装飾されたガス灯が並ぶレンガ調の学内道路に荒い息遣いとカツカツとヒールで走る靴音が静かな空間に鳴り響くとその後から多人数の走る音が追いかける形で鳴り響く。
(優人……優人っ………!!)
死んだ筈の最愛の弟と再会したが直ぐに別れてしまい更に謎の現象によって正門前に移動された姉…律華は弟の優人の身が心配になり多数の制止を振り切って中央庭園まで駆け抜けている最中である。
律華の後方には律華を止めようと妹の栞とメイドである咲が追いかけており、その後ろには更に優人の友人である愛花達や後輩の華鈴までが追ってきている形である。
「律華様!お戻りになって下さい!!」
意外と足が速い律華を止めようと叫ぶ咲の声は彼女には届かず走り続ける。
(このまま優人に会えなかったら…もう2度と会えない気がする…それだけは絶対に嫌…!!)
自身の強い想いが更に足を速くさせ目的地に向かわす。
「姉様!危険ですから、戻って来て下さいっ!!」
栞も姉の律華にそう叫びながら、追いかけるがメイドでありながら護衛の訓練を受けている咲や文武両道である姉に追いつけず距離が段々と広がってしまうと体力の限界かその場で立ち止まって地に膝をつくと息を荒げる。
「はぁはぁ……あの、2人…は、速すぎです、わ…」
追いつける自信があったのか少し悔し紛れに呟くと、後ろから愛花達が追いつき琹と合理する。
「栞さん、大丈夫ですか?」
愛花が心配して手を差し出すと琹は手を取り立ち上がる。
「えぇ…大丈夫ですわ」
「理事長とメイドさんめっちゃ速いよねー…」
驚き気味に言う菜月に同意してする政太と三朗。
「てか、早く追いかけないと!!」
華鈴が慌てて皆んなに告げると栞はそうですわね…と言って5人と一緒に律華と咲の後を追うように中央部庭園を目指す。
「はぁ…はぁ…」
全力で走り呼吸が乱れる律華は中央庭園の境界に位置する南校舎を走り抜け、ようやく中央庭園に辿り着くと目に写った光景は激しい戦闘だったのだろう…美しい光景は無惨にも荒れ果て、色とりどりの花弁が儚くされど美しく舞い散る中、2人の男女が身を抱き寄せ合っていた。
「ゆ、優人?」
律華がその2人が優人と先程は襲って来た少女だと確認するが様子が変であり、恐る恐る呼びかけるが反応が無かったので近づこうとすると急に背後から肩を掴まれる。
「律華様、捕まえましたよ…って優人、様?」
後ろから追って来た咲が律華を捕まえ、連れ戻そうとしたが彼女もまた優人達の異変に2人の様子を伺っていると…。
『へっ!?えっ!?』
素っ頓狂な声を出す2人であった。
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意識の奥深くに沈む1人の意識…朧げに見える光景は考えられない光景。
(私…何でボスに敵意を向けているのだろう…?)
自身の意思に関係なく勝手に敬愛するボスを傷付けてしまう自分の体。
(やめて…!お願い!…止まって!!)
彼女の悲痛な叫びは全く届かない。
何度も叫び続けるが止まる事は無く次第に自身の意識も薄れそうになった所で自身から膨大に溢れた力の奔流により意識が覚醒する。
「ぼ、す……」
心配する様に話しかけてくれるボスに少し安堵する。
(こんな時でも…心配してくれるなんて…やっぱりボスは優しいです…)
そう思いながらもこの状態が長く続かないことを悟りボスに懇願する。
「わたしを…」
「殺して……」
そう伝えると自分の意識が落ちていった。
どれくらいの時間が経ったのだろうか…
私は死んだのだろうか…
それとも…まだ暴れているのか…
暗闇の中で何度も同じ事を思っていると声が聞こえる。
「悪りぃな…アイリス…」
その言葉の後に伝わって来る優しい温もりに暗闇に囚われていた自分の意識が覚醒していくとーーー。
「ーーーっ!?」
優人の顔が眼前にあり、唇に伝わる温もりに自分はキス…されている事に気づき困惑する。
(ふぇぇーーー!?な、なんで?わ、わ、わたし、き、き、ききき、キスされて、るの!?)
優人は気づいていないがアイリスの顔は恥ずかしさのあまり顔が赤く染められ、何とか離れようとするがいつの間にか鎖に縛られ、さらには優人に抱き寄せられて動く事が出来ない。
んー、んー、とアイリスがもがいていると優人も気づいたのか触れた唇を離す。
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「アイリス!正気に戻ったのか!?」
心配のあまり鬼気迫る感じで問いかける優人に対しアイリスはキスされた衝撃的な事もあり口をパクパクさせて放心している。
その結果…かは分からないがアイリスを縛っていた鎖は拘束力を無くし地面に解け落ち、彼女もまた同様にペタンと座り込む。
「おい!しっかりしろ!!」
アイリスの目線に合わせる様にしゃがみ込んで肩を掴んでは放心状態なんてお構い無しに前後に揺らす優人に背後から殺気を込められながら声をかけられる。
「……優人?」
後ろを振り向くと顔は笑っているが明らかに怒りを露わにして仁王立ちする律華と呆れた感じにため息をついている咲がそこに居た。
あ、あれ…おかしいな?、姉さんの背後に不動明王が見えるんだが……!?
「ゴ…優人様は一体何をされて居るんですか?」
こちらも表には出してないが怒りを感じ取れる話し方だが、こいつまたゴミ虫って言おうとしたな…。
「何って…」
「何故、襲って来たこの子にキスをしていたのかしら?」
姉さんに見られて問い詰められる俺。
あ…見られていましたのね。
少し恥ずかしさが湧くが、それは…と弁明をしようとすると律華の後ろでドサッと何かが倒れるような音がして律華、咲が後ろを振り向き俺も確認しようと見ると栞と愛花が崩れるように倒れている。
それを華鈴と政太、菜月と三朗が2人に慌てて駆け寄り各々介抱する。
「お、お兄様が…き、キスしていた…!?」
「ちょっ!琹ちゃん!?大丈夫!!?」
「大丈夫かよ…?おーい!?」
華鈴と政太が琹に安否を問いかけるが栞は聞こえて無いのかブツブツと何かを言っている。
もう一方、愛花の方はーーー。
「愛花さん!?」
「あ、あははは……」
「あー…成る程ね、まぁ、そりゃそうなるよね〜…」
心配で驚く三朗を他所に愛花は乾いた笑いを出し、何かを察した菜月は1人納得するように苦笑いで愛花の肩を優しくトントン叩く。
一体2人はどうしたんだろうか…?と見ていると放心状態のアイリスの意識が戻ってくる。
「ぼ、す…?」
「無事か…アイリス?」
何度か瞬きをした後、意識がしっかりしてくるとアイリスの顔が紅く染まり指を口元に当てる。
どうやら、自分がキスをされた事に確実に認識した様で何度も口元を触る。
そんなに嫌だったのだろうか…?、何故かは分からないがそうしなきゃいけない気がして気にせずしまったが、よくよく考えたら我ながらどうかしてると思う。
「その、なんだ…さっきは悪かった…」
俺がアイリスに謝罪すると彼女はハッとし少し顔を背ける。
「…も、問題あり、ません…大丈夫です、気にしないで下さい…」
背けられながら説得力無ぇーよと思ってるとアイリスがボソッとあれ…夢じゃ無かったんだと呟く。
夢であって欲しいくらい嫌だったんだなと軽くショックを受けるが…そろそろ俺の背後で今にも不動明王を解き放とうとする姉の対応をしないといけないと思い姉の顔を窺うが…。
あっ…これダメなやつ、姉さんの顔笑ってる筈なのに般若の顔にしか見えない…。
「そろそろ質問に答えて貰えるかしら?」
詳しい説明は省きアイリスが元仲間であった事、操られていた事を話すと姉さんは少しの間、考える様な素振りを見せる。
「…まぁ、分かりました…が、目覚めさせるにしても何故キスをしなければ?」
姉さんはその話題を何故か執拗に触れてくるが…いやね、俺も分からないんだよ?なんかそうしないといけない気がしてしてしまいました。
「いや…その…なんて言うか…」
「男ならハッキリなさいっ!!」
口籠る俺を見て目の前の不動明王は喝を入れるかのように追及してくる。
どんな拷問よりも怖いし、あまりの剣幕にアイリスが若干引いてるぞ…姉さん……。
「…すみません、何故かは分かりませんが…そうしないといけない気がしてしました…」
とりあえず、素直に謝り正直に話す。
…と言っても、姉さんの事だから多分納得しないだろうな…と思い様子を見る。
「そうですか…」
意外な返しに驚き、口からえっ?と言葉が出てしまう。
「分かりました…ならちゃんと責任は取らないといけませんね?」
そして更に斜め上の返しに、何が分かったの姉さん!?と内心驚く俺を他所に姉さんは話し続ける。
「天ヶ崎家の人間なら当然ですわ」
そう告げるとアイリスに目を向ける。
ーーーいやいや!!待って姉さん!?色々と話がついていけないよ!?
俺が話に待ったをかけようとするとアイリスが襟元をキュッと掴んでくる。
「ボス、責任…取ってくれるの?」
さて…アイリスも上目遣いでこちらを見てこんな事を言い出す始末にどうしたものか。
てか、お前…こんな時にそんな顔でこっち見るなよ…大抵の奴なら責任取ってしまうぞ?
「お前まで馬鹿な事を言うなよ…」
「ボス、…私、真面目だよ?」
話がややこしくなるから頼むからこれ以上はやめてくれ…と憂鬱になりながら告げるとアイリスは不服そうにそっぽを向く。
「…初めてだったのに」
「へっ!?」
意外な事実に驚く俺に姉さんと咲は白い目で俺を見る。
「…最低ですね」
「最低ですわ」
おかしいな…俺、軽蔑されてるの何で?。
てか、アイリスの野郎ふざけやがって人が必死こいて助けてやったと言うのに…と込み上げる怒りを抑えながら咲と姉さんの痛い視線に耐えているとアイリスが一瞬微笑んで立ち上がり姉さんに振り向いてはその場に跪く。
「天ヶ崎律華様、この度は多大なるご迷惑をおかけしまして大変申し訳ございません…自己紹介が遅れました、私は政府直属の部隊の者で名前をアイリスと申します」
能力の後遺症により負傷している身体で誠意を込めて頭を下げるアイリスに事情を聞いていた姉さんは貴女が悪い訳ではありませんと言う。
…幸い学園側で負傷者や死傷者は出ていなかったが、学園に多大な被害があったのは事実でありどうしたものかと姉さんは頭の隅で悩ませている。
「後日、政府から天ヶ崎家に連絡がありますので…修理等はそちらで対応します」
アイリスはそう告げると懐から一つの薬か何かのカプセルを取り出すと姉さんと咲は何それと言った感じに見ている。
おい…アレって、まさか…。
見覚えがあるカプセルに俺はアイリスから素早くそれを奪うとアイリスは驚きに目を開ける。
「これを使う事は許さねーぞ?」
少し乱暴っぽく言う俺に姉さんと咲は今度はどうしたのといった感じに俺とアイリスを交互に見る。
その様子に謎の失意から復活した栞や愛花、介抱していた他の皆んなもこちらに視線を向ける。
「せっかく助けたのに、目の前で命絶たれるなんて認めないからな?」
俺はアイリスに睨むように言い放つと彼女は顔を俯ける。
「ボス…知っている筈です。私達は如何なる理由があろうとも人類に仇なす行動をした場合ーーーすぐ処分しなければいけないって事を」
俺とアイリスの会話に驚く一同は言葉が出ない。
なんせ、目の前の少女が命を散らそうとしているからだ。
口を出せない状況に空気が重くなる中…アイリスは諦めたように淡々と俺に要求する。
「ここまでの被害を出したのです…どちらにせよ私の処分は変わらないでしょうから、ソレを渡して下さい」
ソレ…毒薬カプセルを渡すように言ったアイリスに俺は断固として拒否する。
「断る」
「ボス…ふざけないで下さい…!」
言葉の端に怒りを感じるが知った事では無い。
死ぬ思いしてまで救ったんだ、生きてもらわなきゃ報われねぇよ。
「あのなぁ…別にふざけていないし、折角助けた命をこんな形で無駄にするんじゃねーよ」
アイリスにそう伝えるとこちらを憎々しい感じで見上げる。
「貴方に…」
「今さら!貴方にそんな態度を取らないでほしい!!私達を勝手に捨てておいて貴方にそんな事を言う資格は無いっ!!」
心の底から伝わる彼女の悲痛な叫び。
あんな酷い別れ方をしたんだから当然、覚悟はしていたが実際に聞くと心にくるな…。
…今回は色々と俺自身の間違いを知る日々だったな…守る為に家族や仲間を捨てて残ったのは悲しみだけだった…。
俯いては暫く黙っている俺にアイリスはハッとしたように慌て出すと、どうしよ!?どうしよ!?とブツブツ言い始め、話についていけない律華一同は蚊帳の外状態である。
その様子に気づいた俺は先程あんな事を言ったアイリスの様子につい笑い出す。
「ーーーくふっ、あっはっはは…さっきあんな啖呵切っといて今更なんだよその態度?」
急に笑い出す俺に一同は呆気に取られる。
「はぁーー…笑い過ぎて腹いてぇ…」
俺は落ち着くとアイリスに向かって跪くと肩に手を置くと彼女は一瞬ビクっと体を震わす。
「確かに俺はお前等を捨てた身だ…ボス面するつもりは無ぇーし、許してくれと乞うつもりもない」
俺の言葉を黙っていながらもしっかりと聞くアイリスに喋り続ける。
「だけど…」
そこで俺は悪戯な笑みを浮かべ話を続ける。
「姉さんが言うにはキスしてしまった以上、責任は取らないといけないからな、お前も取って欲しそうだったし?」
先程のやり取りを思い出したのかアイリスはふぇ!?と声を出しては顔を真っ赤にする。
「とりあえずは、お互いの事を知る為に同棲からでも始めるか?」
話についていけない一同は更に呆気にとられ栞と愛花がまた卒倒する。
アイリスも話の流れや状況について来れず目をグルグルさせているのでお姫様抱っこをする感じに抱え上げ立ち上がる。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい!?」
顔を真っ赤にさせながら待ったをかけるアイリスに俺は笑顔でどうした?と尋ねる。
「ま、全く…話が見えま、せん」
俺に顔を埋めて言うアイリスは耳まで真っ赤である。
やはりコイツ…可愛いな。
「そのままの意味だ、責任取ってお前を助けるって事だ」
「その、助けると責任の云々の話が見えないと言っているのです!」
お姫様抱っこは好かないのか力無くではあるが俺の胸元をポコポコと叩いてくる。
「はぁ…まずお前が確かにNo.3操られていたとは言え処罰は免れねーだろーし操ったNo.3も全力で隠蔽にくるだろ?」
俺は考えをアイリスに伝え問いかけると同意するように頷く。
「そこはここの管轄のうっちーにでも俺が頼んでお前が関わっていた事を不問にする」
えっ!?と言った感じにアイリスが俺を見上げる。
「なんだよ?今回は言っとくけどアイツも監督不届きで悪いんだしお互い様だ…が、それでもお前がNo.に戻るとNo.3に利用されてもおかしく無いから当面は俺と一緒に暮らして様子を見る」
どうだ良い案だろ?と言った感じにアイリスを見ると不服そうに頬を膨らませている。
「嫌です、勝手すぎます」
「何でだよ!?」
結構、破格待遇だと思うんだが…と思っているとアイリスが口を開く。
「まず、貴方に助けられるのが不服です…それに、その…そんな責任の取り方は無いと思います」
「んじゃ…どうしてほしいんだよ?」
「私を死なせてくーー」
「それは論外」
その選択肢は一切認めないし、許しません。
俺の即答にぐぬぬ…と言った感じにムッとする。
「他には?」
俺が尋ねるとアイリスはまた俺の胸元に顔を埋めては喋りだす。
「なら…その……」
歯切れが悪いな…何だよと思っているとアイリスは決意したのか顔を上げ俺を上目遣いで涙ぐんでは見上げこう伝えてきた。
「私と…その結婚してくださるなら……!!」
アイリスが大きな声で伝える結婚して下さい宣言に律華一同はえぇ!?と言った感じに顔を紅くする。
当の本人なんかは白い肌が分からないくらい真っ赤である。
「…分かった」
俺がアイリスにそう返すと一同はするの!?と言った感じに俺に顔を向ける。
アイリスも予想外の返事にふぇぇぇ!?と驚きに目を見開く。
「じ、冗談じゃないですよ?」
確認するように俺に尋ねるアイリスに知ってるよと返すと本気で嬉しいのか涙を流して喜ぶ。
「ただし…」
と告げるとへっ!?と急に不安そうな顔を向けるアイリス。
「今すぐには無理だ…俺とお前はまだ若いし先もあるだからそうだな…期限は二十歳になるまで、二十歳になってそれでも気持ちが変わらずお前が俺の事を好きで居てくれるなら、その時にまた改めて来てくれ」
その言葉にこくりと頷くアイリス。
「その時にそれでも俺と結婚したいならその時はお前の事を必ず幸せにしてみせるよ」
我ながら堂々と今話しているが…内心は心臓が飛び出る程恥ずかしく、あたふたしています。
でもまぁ、それでアイリスが救えるなら構わないと思う。
まぁ、俺みたいな人間を好きで結婚したいなんて物好きだと思うが。
「…やっぱり勝手です」
俺の言葉に反論するかのように、だけど先程の敵意や怒りを感じる事は無かった。
すると上空からヘリの音が聞こえ始め俺等の上空に差し掛かるとその場にホバリングし始める。
皆んなも気づいて何だ何だと騒ぐと4人の人影がラペリング降下で俺等の付近に降りて来る。
「今度は…何のお出ましだか…」
そろそろゆっくりしたいところなんだが…と思う俺であった。




