学園騒乱編〜報告書⑪〜
不定期ですみません…。
お待たせしました続きです!
「それで…何でアイリスはここに居るんだ?」
最後に見た時とは姿が異なるアイリスに問いかけてみる。
ちなみに化け物じみた感じではなく体型…ロリ体型から年相応の立派な凹凸がある体型に成長している。
まぁ、たった数ヶ月会ってないだけでこんな成長はしないけどね…。
「…………」
アイリスから返事が無い…。
「アイリス…お前、能力フル開放状態でしかも新型D装備持ち出すなんて良く総理が許可したな?」
「…………」
やっぱりだんまりか…敵対している様子なら、もう悪い予感しかしないんだけど…それにしてもアイリスがフル開放状態してるところなんて過去に2度見た事あるけど、俺でも少々手を焼くんだよな…。
あぁ…面倒だし嫌だな〜、相手したく無いな……。
俺が気怠そうに考えてるとアイリスが片腕を俺に向けて突き出す。
「目標確認…これより対象を抹消します……」
アイリスが淡々とそう告げると背後に浮遊していた羽を模した剣…ウイングブレイドが突き刺さらんと俺に向かって8本同時に飛んでくる。
「――っ!容赦無しかよっ!?」
回避しようとするが全て追尾してくるので避けるのが中々至難の技である。
少しでも回避に失敗すれば串刺しは免れない。
「ったく…厄介な能力だよ…」
ぼやきながらも、今度は無理に回避をせずにナイフで軌道を変え捌いていく。
幾度か攻撃の軌道を変え無力化するとアイリスは腕を下げウイングブレイドを8本の内6本を背後に2本を自分の手先に纏わせる。
確か…アイリスの能力は世界にある全ての…物体、液体、気体、重力などそれ以外にも思いのまま干渉して自由自在に操る事が出来た簡単に言えば念動力…上位版のサイコキネシスだったな。
しかも原理が分からないが全解放すると身体が一時的に成長して能力と身体能力が向上して操れる数も無制限になる。
そしてアイリスの為に開発された新型D装備…新型は初めて見たけど相性良さすぎるだろ…とりあえず何とか無傷でアイツ無力化にするは…。
俺が考えているとアイリスはそのまま両手にブレイドを纏わせながら俺に物凄い勢いで距離を詰めて来てはブレイドを振り下ろす。
振り下ろされたブレイドを直前で避けるが先程まで俺が居た場所に衝撃で壇上に小さなクレーターが出来る。
「は、はは…流石に直撃は死んじまう…」
俺は乾いた笑いと共に呟きながらアイリスの猛攻を回避していく。
(流石にまだ力の回復はしてないな…)
ここ最近の使用に加え、今日は結構力使ってしまったから回復が遅い…。
回避しながら回復を努めるがアイリスの攻撃が激しさを増す。
無理無理!!こんな猛攻受け流しながら回復なんて無理ゲーにも程があるよ!?一応これでも人間はまだ辞めてないからね?。
「おい、アイリス!!」
呼びかけてみるが反応は返ってこず、その代わりにと言った感じにアイリスの攻撃の手数が更に増えていく。
このままだとジリ貧なので一度距離を取る為にアイリスが薙ぎ払ってくる攻撃に合わせ飛び退く。
「………」
飛び退いた俺をじっと見ているアイリスにこれで少し態勢を立て直す事が……と思った時だった。
目の前のアイリスが今度は背後に漂ってる6本のブレイドを宙に展開する…勿論、刃先は全て俺にだけど…。
「もうファ◯ネルじゃん……」
顔を引き攣って言う俺にアイリスは再び突っ込んで来る。
両腕のブレイドを交互に振って襲ってくるアイリスの攻撃を避けるのに集中していると死角から先程宙に展開されたブレイドが襲ってくる。
「――っ!」
ギリギリすんでの所で躱すが容赦無く他のブレイドも俺にめがけて襲ってくる。
キリが無いな…躱したり逸らしてもすぐに軌道を変えてまた襲ってくるし…。
ブレイド対応をしながら攻略の糸口を考えようとした時だった。
「しまっ――」
ブレイドの対応に追われた一瞬の隙…アイリスにその隙を突かれブレイドの横薙ぎをモロに喰らってしまい壇上の上から2階席まで吹っ飛ばされ激突する。
「がっ…」
刃の部分の直撃は軌道を何とか変えたけどアイリスの奴…変えられたと分かった瞬間、回転して峰打ちでそのまま横薙ぎしてきやがった…。
「ゲホッ…ゲホッ…」
込み上げる血に咽せると肋辺りに激痛が走る。
これは何本かいっただろうな……。
マジでやばい、このままだとアイリスをどうにかする前に俺が死ぬ…。
側にある椅子にもたれながらも立ち上がるとアイリスが全てのウイングブレイドを引き寄せ背後に漂わす。
どうして戻したのか…?と考えた時、アイリスが狙いを定める様に片腕を上げこちらに向ける。
一瞬、アイリスの着ている黒衣の腕裾からチラリと光が見えた瞬間…咄嗟の反応でその場を飛び退く。
「…武器は一つだけじゃ無かったって事か」
先程吹き飛ばされて居た場所にアイリスの腕裾から伸びる鎖が突き刺さっていた。
「仕込み鎖か….また厄介なモノを持たせやがって」
刺さった仕込み鎖を引き抜き寄せると今度は両腕の裾から3本ずつ出してくる。
どうやら、今度は数を増やして操るっぽいな…。
計6本の仕込み鎖は宙に浮き始め先端に付いている鏃の矛先は全て俺に向けられている。
宙をウヨウヨと漂いながらもジリジリとこちらを襲わんとする様はさながら猟犬に狙われている感覚に似ている。
「………」
アイリスは無言でこちらの出方を観察する様にじっと見つめている。
痛みに耐えながら俺は落ちたナイフを拾い構えた瞬間、待機していた仕込み鎖が一斉に突き刺さるように襲いかかってくる。
2階席を縦横無尽に駆け抜けながら次々と突き刺さる鎖を躱していくが、ある違和感に行き着く。
おかしい…もしアイリスが本気で能力を使って俺を殺そうとするならもっと数を操って確実に殺しにくる筈だ…なのに背後のウイングブレイドは使わず今は仕込み鎖だけ…何故片方だけなんだ?それに見せてないだけかもしれないが装備が少なすぎる。
用意出来なかっただけか?…いや違うな、仮に国が俺を抹殺対象にしたなら不用心すぎるし被害が小さすぎる…なら個人的な理由か…だが呼びかけにも反応しないし感情の起伏が無さすぎる…だとしたら、1番の可能性は………。
納得出来る考えに思い至った事を確認すべく俺はアイリスを目指して突き刺さっている1本の鎖の上を走り渡る。
その光景にアイリスもまるでその行動に待っていたかのように他の鎖を引き戻し俺に目掛けてまた襲いかかる。
「そう来ると分かっている攻撃は、躱しやすい!」
鎖の上を走りながら襲いかかる他の鎖を切り払う。
アイリスとの距離まで後少しの所で足場にしている鎖が引き抜かれ落下するも、落ちる間際にナイフをアイリスめがけて投げ着地する。
「…やっぱりな」
アイリスを確認するとアイバイザーが外れており虚な目をこちらに向けている。
アイリスは操られている…違和感が確信に変わった。
なら後はアイリスの意識を支配している奴から解放したら良いだけだろうけど…まぁ、十中八九No.3仕業だろうから大元を叩くのは無理だな。
アイツ…確かドイツに居るはずだし。
「なら、意識に直接くるようなショック療法か…?」
そう呟くと周りの異変に気付く。
俺の周りを囲むように8本のウイングブレイドが切先を向けて宙に浮いており、同時に足元から何かが突き出て俺を拘束する。
「これは鎖…」
アイリスの腕裾の仕込み鎖を確認するがそれは動かしておらず代わりにアイリスの背後で尻尾の様にウネウネ動く鎖を確認する。
「成る程…俺を拘束する為にあえて手札を見せてブラフにした後、攻撃をわざと受けて本命を出したって訳か」
「………」
アイリスは無言だがその考えが正解と言わんばかりに拘束した俺に全てのウイングブレイド降り注いできた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「皆さんこちらです!!」
咲は人質達を先導しながら中央庭園を駆け抜けていく。
中央庭園の中腹、中央棟にさしかかり足を止める。
「皆様、後はこのまま進んで正門からお出になって下さい…正門の方は安全であり、そのうち機動隊も来られると言う事なので」
優人がテロリスト達に挑む別れ際の際に聞いた事を伝えると学生や教職員達はそのまま正門に向かって歩き咲はそれを見送ると咲と共に足を止めて居た人達にも避難するように促す。
「律華様、琹様…それにご学友の皆様も早く避難を…」
「だけど、優人が…」
優人の身を案じる律華が口を開くと他の面々も口を開いていく。
「兄様を置いて逃げるなんて出来ません!」
「そうだよね…優人くんと折角会えたのに…」
「アイツ置いて逃げるなんてできねーよ」
琹や菜月、政太が咲にそう告げるがそれを一蹴するかの様に3人を冷たい目で見て淡々と告げる。
「失礼を承知で言いますが…貴方達に何が出来ると言うのですか?私以外非戦闘員の皆様がどうする気ですか?相手は人を簡単に殺せるような敵なんですよ?行っても足手まといか殺されるかの2択しかありません」
咲に言われた3人はそれは…といった感じに俯く。
三朗と愛花はそんな3人を慰めるように諭すと律華は咲に問いかける。
「咲…あなたはどうするのですか?」
「私は優人様の援護に向かいます…幸いテロリスト達が使っている武器などもそこら中に転がっておりますので、囮にはなるかと…」
「それでは、貴女の身にも危険が…」
律華が心配そうにそう尋ねると咲が大丈夫ですと答えようとした時に大講堂方面から大きな音が鳴り響く。
その場の全員がそっちに目を向けると中央庭園を囲んでいる森の奥から中央庭園に向かって走ってくる影が一つ見える。
「急いで逃げて下さい!このままだと貴女達も巻き込まれてしまいます!」
咲がそう叫んで全員を逃がそうとすると人影がこちらに気付いたのか森から出て段々と近づいてくる。
「姉さん達まだ逃げてなかったの!?」
人影は優人であったがあまりのボロボロさに驚く面々に咲が近くまで来た優人に謝る。
「優人様…すみません」
「いや…良いけどとりあえずここから逃すわ」
「優人、貴方怪我を!?」
怪我の具合に驚き心配で声をかける律華。
「あぁ…まぁ大丈夫」
「どこが大丈夫なのよっ!?ほらっ一緒に逃げましょう!」
そう言って優人の手を取る律華だが優人は動かない。
「姉さん、大丈夫だから…それに一緒に行けない」
「どうして?」
「止めないといけない奴が居るからな」
優人は律華にそう言って森の方向に振り向くと悠然と宙に佇みながらこちらに向かって来る少女が居る。
「…空間干渉」
優人がそう呟くと律華達の周囲の空間が歪み出す。
全員が優人の名前を叫ぶが優人が笑ってこちらを見たのを最後に自分達はいつの間にか見慣れた正門前に居たのであった。
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大講堂の壇上で1人佇む少女。
見下ろした先には先程降り注いだウイングブレイドに突き刺さるナニか。
少女は不敵な笑みを浮かべるが目からは一筋の涙が滴っていく。
「…対象の抹消を確認…」
少女はそう呟くと自分が放った武装を呼び寄せる。
呼び寄せた武器には相手の血が大量に纏わり付いており切先から滴り落ちる。
仕込み鎖も引き寄せ裾に収納した後、腰から尻尾の様に伸びている鎖を回収すると同時に対象が崩れ落ちる様にその場に倒れ伏せる。
「……………」
少女は対象の亡骸を暫く見つめた後、撤収しようと後ろを振り向くと目の前が一瞬歪んでノイズが走る。
「まだ、帰るには早過ぎねーか?」
呼びかけられた声に驚き振り向く。
少女は振り向いた先の光景に虚な目を見開く。
「残念だったな…あと少し早かったら殺せたかもしれないのにな?」
先程確実に殺した筈の対象の亡骸が失せており、生きた対象がその場に立っている。
急いで武装の展開をするがいつの間にか対象は消えており対象の存在を見つけようと周囲に警戒を張り巡らすと背後に気配を感じたので振り向きざまに片腕の仕込み鎖を放つが空を切るだけで対象を捉えていなかった。
「残念…」
また聞こえる背後からの声に苛立ちを感じたのか僅かに顔を顰める少女。
また背後を振り向くと今度は対象が講堂の入り口おりまるで着いて来いと言わんばかりにこちらが振り向くのを待っていた。
少女は急いで対象の元に宙を舞い追いかける。
「…広い場所に出ないとな」
流石にあのまま戦うと地形的に不利がある。
中央庭園なら戦いやすいだろうからこのまま突き抜けて行くか。
出入り口を目指し大講堂のホールを駆け抜けながら俺が思っていると背後からの物凄い勢いで追いかけて来るアイリスを見る。
「流石にこのままだと追いつかれるな…」
てか、さっきはマジで危なかった。
ギリギリ、力の回復が間に合ったから助かったけど間に合って無かったらマジで串刺しだったな…。
アイリスが鎖を使う攻撃を開始する様子が窺え左右に避けながら大講堂を後にして中央庭園へ目指す。
中央庭園に近づくにつれ苛烈さが増し問答無用で攻撃を繰り出すアイリスに対し優人は先程とは違い余裕の笑みを見せながら猛攻を掻い潜る。
そして優人が中央庭園に差し掛かった瞬間アイリスは目の前に居た筈の優人を見失ってしまう…正確には消えてしまったのである。
アイリスが周りを索敵するが優人の気配や姿を一切確認出来ず緊迫した中、目の前の森に入っていく。
正道から入っていない為周りは深い森で樹海に入った気分であるアイリスは索敵を強化して進む。
「そんな警戒して進まなくても目の前に居るぞ?」
突然正面から聞こえる声に反応するといつの間にか目の前に居る優人にアイリスの頭の中で最大の警鐘が鳴り響く。
ノーモーションで優人に鎖の鏃で攻撃するが幻影を貫くかの様に空を切る。
「ここまで本気を出してんだ、直ぐに終わってくれるなよ?」
背後から聞こえ振り向きざまに攻撃するがまた空を切ってしまう。
「………」
「どこ狙ってんだ?」
今度は右から聞こえすぐさま攻撃するが先程同様の結果になる。
流石のアイリスも何が何だか分からなくなったのか八つ当たりするかの様にウイングブレイドと仕込み鎖で辺り一面に一斉攻撃を仕掛ける。
息を少し切らせるが結果は木を薙ぎ倒したり貫通するのみで優人には擦りすらしていない。
「もうお手上げか?アイリス」
再びいつの間にか目の前に現れる優人に全武装で直ぐに攻撃を繰り出すが、瞬間優人はその場から消えてアイリスの眼前に姿が現れる。
「それともこう言った方が良いか?打つ手無しかNo.3」
目の前でそう告げる優人にアイリスは後方に距離を取る。
距離を取ったアイリスは優人を見つめると口を開き始める。
「ケヒッ…ケヒッヒヒッ…良く分かったな?」
声はアイリスだがアイリスでは無い何者か…No.3が喋り出す。
「まぁ、途中で気付いたよ…アイリスを操るってなると地球上探してもお前くらいしか思いつかんからな」
それを聞くとアイリスは先程と同じように気持ち悪い笑い声をあげ、そうかそうかと歪んだ笑みを見せながら優人に問いかける。
「分かった所でどうする?貴様はこの子に傷一つつけられないんだからねぇ〜?」
「まぁ、確かにアイリスは俺の元ではあるが部下でいり本体のお前を叩こうにもお前はドイツ本部でのうのうとしてるだろうからな…」
「ケヒッ…私がそう易々と戦場に出るわけが無いだろ?」
近くに居ない事を勝ち誇るかのように優人に告げるとアイリスは武装を全展開する。
「まぁ、お話はここまで…初めはこの人形を使うとは思いもしなかったけど、貴様を殺してからこの人形と聖骸を回収させて貰う」
「…させると思うか?」
「ケヒッ…ケヒャヒャヒャヒャ!してみるさ!!この人形ならお前を殺す事も出来る事は知っている、何せこの人形もっと力を出せば私達と同等の存在…No.に匹敵するからなっ!」
No.3が言い終わると同時に展開されている武装が襲いかかる。
だが、先程同じ様に攻撃が当たる瞬間には優人はその場から消えており違う場所に現れる。
幾度となくその攻防を繰り返すとNo.3が少しずつ焦りと苛立ちを見せ始める。
「さっきから、ちょこまかと動きやがって!」
「どうした、まだ一発も当たってないぞ?」
挑発するように言う優人に我慢の限界がきたのか先程よりもスピードが増した攻撃を闇雲に放ってくるが冷静さを欠いてる状態で当たるはずも無く、全てを躱される。
「ところで…」
No.3に優人は問いかける。
「お前は俺の事をどこまで知っている?」
優人に問いかけられたNo.3は何故このタイミングで問いかけるのか一瞬の疑問を浮かべるがすぐに笑みを浮かべ攻撃の手を緩めず、以前調べた情報を喋り出す。
「ケヒャ…貴様が日本政府の暗部でありNo.の関係者である事だろ?」
「それだけか?」
「ケヒッ…他に何があるんだ?」
No.3の答えに、そうか…と溜め息を吐く。
その様子にNo.3がまた苛立つ。
「…貴様はさっきから何なんだ?何がしたくて何が言いたいんだ?」
声を荒げ問うNo.3。
No.3は冷静さは欠けていたが疑問はあった。
先程から攻撃を避けて死角に現れるが一切攻撃をして来ない…仲間を攻撃できないからなのかもしれないが、だとしても気絶させて無力化する方法なんて、いくらでもある筈…それとも気絶しても自分の操り人形の効果が持続する事に気付いた?だから先程の問いかけで向こうの事を知っているなら自分の事も知っていると警告してきた…?いや、根本的に違う…奴の質問や行動の意図が掴めない……。
そして1番の謎は奴は確かに死んだ筈なのに生きていると言う点…能力なのは確かだがどんな能力なのか皆目見当もつかない。
ふと、死角から声が聞こえる。
「分からないなら教えてやるよ」
言葉と同時に感じた事の無いプレッシャーを感じるNo.3。
その場に居ない筈なのに、背後から喉元にナイフを突きつけられるような感覚に恐怖が一気に込み上げ攻撃をする手が止まってしまう。
(キ、キヒャ…は、背後が見れない…)
見たが最後、首と胴体が離れる死のイメージが脳裏に浮かび体が止まった様に動けずにいる。
「どうした?動きが止まっているぞ?」
No.3本人は生唾を飲み込むと死の恐怖に打ち勝つ様に止まった体を無理矢理動かしアイリスの目を通して背後を振り向いたのであった。




