表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

宇宙の旅人

作者: 偲出K

気の遠くなるほど、むかし、むかしのお話


永遠と続く宇宙をさまよう、一人の男がいた。


彼は、宇宙船も、宇宙服もないまま、宇宙の世界をさまよっていた。


理由は一つ


家族が、いない。


だから、人に、出会ったことのない彼は、旅をしている。


彼は、目的を知らないまま、旅をしている。


しかし彼は、信じていた。


だれか、自分を見てくれる人を、いると願って。


しかし、そんな願いは叶うものか、男は、年をとり、老人になっていった。


人を見たことがないまま、死んでゆくのだろうか。


そして、長い月日がすぎ、老人はだれかに会う夢を、もう、叶わぬ夢だと、このまま、死んでしまおうかと思っていた。


その時、老人は、あるものを見た。


きれいな、流星群だ。


遠くの方で、きれいな流星が、散っていたのだ。


老人は、その流星群にみとれた。


まだ、生きていたい。


そんな気持ちが、老人を変えた。


ずっと、生きる。死にたくない。人に、会いたい。


そして、生きる決心をしたのだ。


宇宙の旅人として、人に、会おうではないか。


その次の日、老人の夢が、叶う時がきた。


一つの隕石の上に、少女が、ねそべっていたのだ。


老人は、その少女を、だきあげた。


すると、少女は目を開けた。


少女も、家族をなくし、宇宙をさまよっている。


老人は人に出会えることができた。


しかし、一ヶ月もすると、老人の体は弱くなり、立てなくなっていた。


このまま、死んでしまったら、少女は一人になってしまう。


老人は決心した。


次は、少女のために、人を見つけよう。


二週間後、老人は、倒れていた。


少女は、老人を優しくねかせた。


老人のために、人に会いたい。


少女は、願った。


すると、小さな隕石が、やってきた。

願いは、叶った。


隕石の上には、若い女が立っていた。

老人は、優しく、ほほえんだ。


その、女も、優しい笑みを見せた。


しかし、次の日、老人は静かに、少女のうでの中で、帰らぬ人となった。




むかし、むかしのお話です


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 接続詞とか助詞とか、主語と述語の関係や論理的つながりがややおかしいと思います。『彼は、信じていた。だれか、自分を見てくれる人を、いると願って。』『老人は人に出会えることができた。』前者は言葉…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ