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はじまりの部屋と主人公及び主心公。時々、シルクハット

其処は、見るからに一軒家であった。

おかしい所は、何も無い。そう、外観だけは…

住人たちは、特殊だ。

「あーもう!見つかんないよ。これ、パーツが足りて無い不良品なんじゃないの?」

とある現代日本の一般的な一軒家にて、快活な美声が響き渡った。

時刻は、夕暮れ時。

美しい艶のある肌に銀髪、ぱっちり二重の日本人離れしたルックスをした美女が喚いていた。

「おいおい、プラモデルに興味を示したのは、お前だろう?ここの会社の作品はな、不良品が少ないことで有名なんだぞ?」

それに対して反論するのは、黒髪の青年だ。こちらは、日本人顔である。

「でもさぁ!もう、三時間もこの作品とやらを製作してるわけで…いい加減、ハシラの巧術でなんとかしてよ〜。お願い!」

ハシラと呼ばれた青年は、やれやれだぜ、と言った風にこう返す。

「悪魔が人間にお願いとはお笑い草だぜ。(ゆえ)さんよお。」

ムッとした表情に故と呼ばれた美女はなる。

ふつふつ。ぶつぶつ。ぐつぐつ。

故の我慢ゲージがキャパオーバーしそうなのに、ハシラはきがつかず、続ける。

「ハハ!哀れだな!やはり、ヴィンセトに聞いていた通りだな!悪魔はやっぱり落ちぶれてる。それを今日、改めて実感したよ。あ!り!が!と!な!故さん!」

故の身体が震えた。微かに…

ハシラは気がつかない。

故が巧術を使った事に…

ブチッ!

何かが弾ける音がした。

「あ?…ハシラ?何様でこの私に口を聞いているのかしら?…いいのかしら?貴方の商売道具である手を一生使い物にできなくすることも私には、できるのよ?」

あ。やべえ。

そう思った時には既に時遅し。

[共食い]!!

故の指の関節が外れた痛みが、ハシラにフィードバックしていた。

主人公の故。主心公のハシラ。このデコボココンビがいかにして、闘うのか。

楽しみだ。

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