第二十七話『スカルナイト狩り。レベル3』
さあ、やって来ましたよ。
『風の迷宮』地下3階。
ここに来る途中、出会ったモンスターで昨日買った『キルソード』の試し切りは済ませてある。
素晴らしい切れ味の剣だった。
その攻撃力も使いやすさも青銅の剣とは比較にならない。
ただその分、青銅の剣よりも造りが脆い気がする。
多分このキルソードは頑丈さよりも攻撃力に比重を置いて作られた剣なのだろう。だからあまり無茶な使い方をしたらぽっきり折れてしまう可能性があった。
これは大事に使わねばならないな……。
そう思っていたら、通路の向こうからガシャガシャという聞き覚えのある音が聞こえてくる。
俺がその場で立ち止まると、通路の角から現れたのは案の定スカルナイトだった。
基本モンスターは『部屋』にいることの方が多いが、たまにこのように通路を徘徊している個体もいる。
だが早速出会えたことに感謝だ。
向こうは俺に気付くとガッシャガッシャと全身の骨の音を鳴らして突撃してくる。
うおお……相変わらずすげえ迫力だな。
俺は剣を抜いて立ち向かう。
スカルナイトは俺の近くまで来ると、バカの一本覚えみたいに剣を振りかぶってくる。
俺はその攻撃を盾で軽く逸らしてから、隙だらけの脳天にキルソードをブッ刺してやった。
するとガツッという確かな手ごたえと共にスカルナイトの頭蓋骨は砕け、その瞬間スカルナイトは消えてなくなった。
スカルナイトを倒したのだ。
よし、一確!
さすがキルソード! ありがとう強面店主!
うん、十分な戦果だ。まったく問題はない。
これなら相当効率の良い狩りが出来ることだろう。
スカルナイトは筋力だけは強いので、まともに一撃をもらうと鎧の着ていない俺はヤバいだろうが、当たらなければどうということはないってどこかの偉い人も言ってたから大丈夫。
多分あの太刀筋なら問題ない。恐らくだがスカルナイトは剣スキルを持っていたとしてもレベル1とかだと思う。最悪スキルを持っていないことも考えられるくらい滅茶苦茶な剣の振り方をしていた。
ぶっちゃけ俺の俊敏性に加え、『剣スキル』と『盾スキル』のレベルの高さならスカルナイトの剣は当たる気がしない。
それに今は立ち回り方も覚えてきた。
というわけで、次の獲物を求めて移動するとしますか。
スカルナイト狩りじゃあああああああああああ!!
**************************************
キルソードの効果は凄まじく、スカルナイト狩りは予想以上にスムーズに行われた。
キルソードは時にはスカルナイトの剣を半ばから切り飛ばすという武器破壊を行うほど優れた攻撃力を見せつけてくれた。
そのおかげである程度無茶な戦い方が出来るので、結果としてさらに狩りが早くなっていた。
ただ、さっきも言った通り、あまり無茶な使い方をするとキルソード自体がもたないと思うので、ここぞという時だけ無茶な使い方をしている。
しかしそれで十分だった。
気付けば俺は何十匹、何百匹と狩りまくっており、ドロップアイテムの『スカルナイトの骨』がリュックサックの半分ほど溜まった時、俺はレベル3に上がっていた。
========================================
如月リク 15歳 人間族 男 レベル3
職業:竜騎士(伝説職)
筋力:149
魔力:123
体力:146
防御:131
敏捷:152
魔耐:130
成長率:18
ジョブスキル:片手剣レベル7・槍レベル6・盾レベル6・竜契約・騎乗(無効)
個人スキル:言語理解・気配遮断レベル6・気配察知レベル2・聞き耳レベル7・遁走レベル5・生物鑑定レベル5・対物鑑定レベル1・話術レベルマイナス10
ユニークスキル:効率厨(無効)・独りを極めし者(無効)・孤独の証(無効)・超感覚(無効)
========================================
……ちょっとちょっと。絶好調じゃないの?
昨日のコウモリと今日のスカルナイトの分でレベルが上がった感じだろうか。
これでまた狩り速度が上がっちゃうな~。
よっし! 引き続きスカルナイト狩り頑張っちゃうぞ!
体感的にまだ昼過ぎくらいだろう。
これなら今日中に『スカルナイトの骨』をリュックいっぱいに出来そうだ。
激レアドロップの『骨滅のカード』が出るまでとにかく狩りまくるぜ!
そんなわけで俺はまたスカルナイト狩りを継続した。
**************************************
しかし結局、今日は『骨滅のカード』はドロップしなかった。
無理もないか。五千分の一のドロップ率だしね……。
……まあいいや。スムーズに狩りが出来ているんだ。
確率的に二、三日以内には出ると思って気楽に行こう。
そう思って今日の成果を換金しに冒険者ギルドに行ったのだが、俺のリュックから『スカルナイトの骨』がたくさん出てきた時にディジーさんが小さく悲鳴を上げていたので、とても申し訳ないことをしたと思いました。
……また一つトラウマを与えてしまった……。




