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3話 人間
…………………………ォーィ…………………オーイ。
うわぁ…頭が重い…身体も動かないな…お腹も空いたし…
「お姉さん、ご飯はまだ……ですか?」
誰の声?
「あーーーーーー」
僕の声かな?
「目ぇ覚めたかー」
エプロン姿のお姉さんが来た。
「これは?」
「人間になった君の姿だよ〜。ほらほら、炒飯と食べよ!」
「……これが祝い料理ですか?」
「そうだよ〜。ねこまんまよりは美味いぜ!」
焦げた炒飯、少し凍った餃子。キンキンに冷えたサイダー。
「冷凍ですね」
「うるさいなぁ!!!」
そのまま夜が明けるまで、どんちゃん騒ぎをして苦情が入ったのはまた別の話…
朝
「ところで、僕はどうすればいいんですか?」
お姉さんは言う。
「ご主人様の所に行くんだよ〜…ヒック」