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猫に小判を分けタマえ!!  作者: 隼人
1章 猫、化けます
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続後編

「2度とご主人様と結ばれない」

「ご主人様の所には戻れない」

女は言う。

そんな…ご主人様と必ず結ばれるんじゃないんですか!?

「私、必ずとか言った?必ず結ばれたら私もそうしたいもんだねぇ。例えば、アラブの石油王とか…」

そんな()(ごと)聞いてない!俺は…

()()()?戯れ言というか…」

女は、語る。

巫山戯(ふざけ)るのも大概(たいがい)にしろ。好きな者同士付き合うのがどんなに大変なのか知らねぇのか?甘ったれた根性で縄張り護れるか?あぁん?人間はな、好きになった奴には、精一杯の愛を見せるんだよ!そして敵から勝ち取るんだよ!そんな事も分からねえなら人間になるんじゃねぇ!!」

甘え……俺は、知らなかったですよ…ご主人様に甘えてたなんて。

「お前は、お前に甘えてたんだ。だから、ケジメをつけろ」

続ける。

「人間になるか?ならねえか?選べ」

俺は答える。


人間に……ぼくを人間にしてください。

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