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第七章 ビスケット

この章では東京が核攻撃されます。

詳細な描写はありませんが、

東日本大震災を連想してしまう可能性はあります。

震災について書くことは、作者の意図ではありません。

 菫は東京にいた。ピーターソンのプライベートジェットで、成田の専用ターミナルに着陸したのだ。そこから用意された車で六本木へ向かった。念のため、空港ではインテグレーションしたが、声をかけられることはなかった。東京サーバーが因果律を操作していると思われた。一時間が過ぎたころ、菫の左耳のピアスが着信音を発した。ピアスは発売されたばかりの、DN製電話端末だった。

「平です」

 彼女がピアスに触れて答えると、ピーターソンの声が聞こえてきた。

「今どこだ?」

「もうすぐ六本木です」

「準備はどうかな?」

「いいですよ。いつでも」

「そうか」

「それより、電話で話してもいいんですか? 盗聴されてるかもしれませんよ」

「かまわんよ。もう手遅れだ。そうじゃないか?」

「そうですね。こっちが先に動けます」

「それで、例のコードを使うよ。準備してくれ」

 ピーターソンの言葉を聞くと、わずかに菫の表情がこわばった。

「発射はいつですか?」

「一時間後だ。発射してしまえば、爆発まで、七分以内だ」

「了解しました」

 車はオフィスビルの前に停車した。ビルの壁面には、北朝鮮のミサイル発射実験予告のニュースが流れている。北朝鮮が通信衛星打ち上げを国際機関に通告したというニュースだ。国際海事機関(IMO)と国際民間航空機関(ICAO)に事前通告があったと伝えていた。年に何回かは、このようなニュースが報道される。菫はニュースを一瞥しただけだった。通りを歩く人々も、足を止めることはない。あの国のこうした行動は見慣れた風景の一部になってしまっていた。菫の目の前にバスが停車して、ニュース映像は見えなくなった。

「始まるのかな?」

 東京サーバーの声が聞こえた。

「そうみたい」

「このままビルに入るんだ。爆発時には、できれば赤坂にいて欲しい」

「わかった」

 菫は落ち着いた声で返事をすると、ビルのガラスに興味のない視線を投げた。


 二〇二五年十一月二十一日午後十五時三十八分、核弾頭の爆発により東京上空で一億ボルトの電磁パルスが発生した。EMP対策を施していないコンピューターは全て回路が焼ききれ使用不能となった。

 一時間後、政府はその機能を大阪に移管すると発表し、非常事態を宣言した。関東全域で全ての経済活動は停止し、東京証券取引所は取引を停止した。東京発の混乱によって全世界の株式市場は歴史的大暴落を経験することになる。

 東京の数百のライブカメラによって爆発の様子は全て撮影されていた。そして即座に映像は全世界に流れた。

 人類は歴史上初めて、核爆発の瞬間を映像で体験することになった。その日首都機能は一瞬にして失われた。


 芦野はサーバールームで相田と打ち合わせをしていた。青葉がドアを開けて飛び込んで来た。

「ねえ、テレビ見た?」

 青葉がそう言った瞬間に照明が消えた。

「……停電だな」

 停電なんて何年ぶりだろう、芦野がそう思ったとき照明がついた。

「非常用電源だろう」

「そんなものがあるんですか?」

「この手のビルにはたいていあるよ」

「それどころじゃないんです」

 青葉の説明は混乱していて要領を得ない。しばらく説明を聞いて、ようやく北朝鮮がミサイルを発射したことがわかった。

「で、どこに落ちたんだ?」

 呑気な調子で相田が聞いた。過去のケースと同様にどこかの海上に落ちたと考えたらしい。

「それが……永田町だって」

 地下五階にあるJSTMOの施設は高度な耐震化が施されている。そうでなくても地下五階では爆発の衝撃は感じられなかっただろう。芦野たちは会議室に集まった。机の上のラップトップに衛星回線のニュースが流れている。

「この放送は大阪からお伝えしています。今日午後三時三十八分、永田町上空で北朝鮮から発射された中距離弾道ミサイルが爆発しました。東京との通信は著しい損害を受けています。このため死傷者数はわかっていません。情報が入り次第お伝えいします。それまでこのチャンネルはそのままにして、落ち着いて行動してください。繰り返します。今日午後三時三十八分、永田町上空で北朝鮮から発射された中距離弾道ミサイルが爆発しました……」

 アナウンサーは同じ原稿を繰り返し読み続けている。

「このテレビ局は大丈夫だったんですね」

「まさか。東京じゃテレビは全滅だろう」

「……電磁パルスですか?」

 相田はうなずいた。

「このラップトップはサーバールームにあったから無事なんだ。あそこはシールドされてるからね。バッテリーが切れたら終わりだけど」

「……どうしよう……」

 芹が不安げにつぶやいた。

「家の外に出ないでください。東京周辺は放射性降下物が漂っています。家の外に出ますと放射性降下物が身体に付着し、非常に危険です。食料や水などの救援物資の配布を受けられなくなるので、家を離れないでください。屋外で放射性降下物に接触すると、非常に危険です……」

「帰らないと……」

「無理ですよ、室長。落ち着いてください」

 芦野は自分の家族のことを考えた。相田の目がうつろになってゆく。

「爆発の瞬間の映像をNHKが入手しました。ご覧ください」

 そこに映し出されたのは首相官邸のライブカメラの映像だった。巨大な光球が現れた直後にカメラは破壊され、何も見えなくなった。別のカメラの映像が映った。

 首相官邸はなくなっていた。

 それどころか辺り一面何もない。周辺のビルもほとんど蒸発していた。

「……ここって官邸があったところですよね」

「大丈夫だ」

 そう言う相田の声は震えている。

 彼女がやったのだ。そうとしか思えない。方法はわからなかったが、JADGEシステムの事件を考えると他に思いつかなかった。今回も成功したのだ。

「神木、今インテグレーションできるか?」

「え? できるけど……」

「待て。許可がいる」

「何言ってんですか。映像を見たでしょう。霞が関なんて全滅してますよ。誰に許可を取るんですか?」

「まだだ。横田に航空総隊がある。あそこは生きてるはずだ。しばらく待て」

 そう言うと相田は出ていった。

「ガスの元栓を止めてください。電気のブレーカーは落としてください。水道の給水は長く続かどうかわかりません。水道が使えたら、消化に使ってください。火が消えたら、容器に水をできるだけ貯めてください」

 ニュースは放送を続けている。

「食糧の状態を確認してください。救援物資が届くまで時間がかかるかもしれません。食糧を節約してください」

 部屋の中には芦野、青葉、芹の三人だけになった。

「平さんがやったんだ」

 芦野がそう言うと青葉も芹も反応しない。二人も同じ考えのようだった。

「室長はああ言ってたけど、インテグレーションするぞ」

「いいの?」

「他にできることがあるか? GSTSに確かめなくちゃならない」

 青葉はうなずいた。

 ここにいなければ間違いなく死んでいた。偶然、このビルにいたから生き残ったものの……。偶然、たまたま。

 なぜ俺たちは生きているんだ? 本当に偶然なのか。たまたまオペレーター三人が揃って研究センターにいて助かる。するとこれはGSTSの意思かもしれない。

 そういえば大使館はどうなっているのだろう。木塚がいれば頼りにできたはずだが、彼のいない時間に核攻撃は起こった。

 芦野の家族は関西にいる。だから自分の身さえ無事ならいい。青葉や芹はどうだろう。相田は東京出身だからおそらく家族も東京だ。そしてサーバールームの職員たちは。頭の中で思考がぐるぐる回った。何とか意識を集中すると、インテグレーションを実行する。


「東京が核攻撃されたぞ」

「わかっている。方法を考える」

「何とかしてくれ。あんたなら何とかできるだろ? なかったことにはできないのか?」

「それは不可能だ。どれだけのリソースが必要か、オペレーターならわかるだろう」

「このままだとあの子に負けるぞ」

 GSTSは答えなかった。

「……今回の攻撃での死亡者はおよそ十万人だ。今後一ヶ月以内にあと三十万人死亡するだろう」

 三十万人という言葉は芦野の脳に吸収されなかった。うまく思考がまとまらない。

「そのリソースを活用すれば、かろうじて処理できるかもしれない」

「それはどういう意味だ?」

「リソース不足は記憶の欠損という形で現れるかもしれない」

「それでもとにもどるのか?」

「完全にではないが」

「……かまわないよ」

 仮にうまくいったとしても、ひどい状態になるかもしれない。しかし迷っている時間はなかった。菫より先を行かねばどの道死ぬのだ。

「一つ問題がある。君のいるビルから出る手段がない」

「何だって? 外に出る必要があるのか? インテグレーションすればいいだろう?」

「物理的に移動する必要がある。大使館まで行ってもらう」

「大使館……アメリカ大使館か」

「地下には指揮系統が生きている」

「大使館は機能しているんだな?」

 ようやく明るい話題が出たので元気が出てきた。

「そこからJCSに連絡をつける」

「JCSって?」

「統合参謀本部だ。アイオワをかたづける」

「攻撃するつもりか」

「そうだ」

 GSTSはこれで片を付ける気らしい。

「それで大使館までどうやって行く」

「赤坂見附駅から溜池山王駅まで銀座線を使う。溜池山王駅を出れば大使館はすぐだ」

「銀座線……地下鉄トンネルを通るのか?」

「でなければ地上を行くか、だ」

「いやだ。爆発の後は雨が降るんじゃないのか。死にに行くようなもんだ。爆心地はすぐそこなんだぞ」

「では地下しかない」

 芦野は呻き声を上げるしかなかった。

 赤坂見附駅から大使館まで直線距離ならたいした距離ではない。しかし地下を移動すれば一キロは歩かねばならない。地上は黒い雨が降っている。ニュースを見れば状況は確認できるかもしれないが、そんな気になれなかった。ひどい様子なのはわかりきっている。

「あとの二人だが、リソースが欲しい。彼女たちを使わせてもらう」

「どのくらい消費する?」

「他の仕事はできないだろう」

 つまり芦野一人でやらなければならないということだ。

「どうするのだ?」

 声が頭の中に響いた。

「俺は……」

 俺はそういうタイプの人間じゃない。

「このままだと皆死ぬだろう」

 知ったことか。俺には関係ない。必死に考えていると、鼻の穴から液体が滴った。それを何度もぬぐいながら、どうして俺なんだと考えた。

「あんたが何とかしてくれ」

「君がやるのだ」

 そばの机から本の山が崩れ、音をたてて床に散らばった。驚いて芦野は振りむいた。

 世界がこうなってしまったのは、俺のせいじゃない。俺は何もしていない。何もしていないだけなのに。

「お前に命じる」

 GSTSの声が変化した。産毛が震えるのがわかるほどの音量で頭蓋に響く。

「お前に行動することを命じる」


 芦野はビル内の防災設備を探し、毛布や防災頭巾を見つけた。頭巾をかぶりタオルで口と鼻を覆う。さらにタオルを巻きつけて放射性降下物を防ぐことにした。相田は一応反対したが、立場上そうしただけのようだった。

 最初の問題は地上に出ることができるかだった。

「エレベーターは動くんですか?」

「動かない。電源の一部がやられたようだ」

 相田が答える。

「ここは核シェルター並に頑丈に造ってあるから、建物は問題ない」

「……平さんがやったんでしょうか」

「わからん。しかし可能性は高いな」

 芦野は毛布を手に持ち、ラジオを握りしめてエレベーターに乗った。

 もし菫の仕業だとしたら目的は何だろう。……オペレーターの抹殺だ。GSTSが接触しているのは東京のオペレーター三人だから、一気に消してしまおうということか。

 たとえ十万人を犠牲にしても。

 インテグレーションで邪魔させないために、重力波アンテナを破壊する。そうすればインテグレーションの位置はわからない。重力波アンテナは世界中に観測網があるが、赤坂が一番近く、感度が高い。これまで蓄積した解析データを失えば、インテグレーションの位置計算の精度は落ちてしまう。

 そこまで考えてから、ラジオのスイッチを入れた。液晶画面には何も表示されない。どうやら電磁パルスで壊れてしまったようだ。

 芦野は非常階段を使って地上に出た。ステップに足をかけたとき、自分の足が震えているのに気がついた。

 LEDライトの明かりが目の前にレールを照らし出す。銀座線の赤坂見附駅ホームを降りて、レールに沿って歩き出してからどのくらい時間がたっただろう。自分の足音だけが不気味に反響してゆく。地上であればラジオを聞いて気を紛らわせることもできたかもしれない。そこまで考えてそれは不可能であることに気が付いた。核爆発による電磁パルスによって、放送局の電波は全て停止していた。この静寂に耐えるしかなかった。

 地上は想像どおりの有様だった。首都高速の高架は爆風でなぎ倒されていた。ほとんどのビルは倒壊するか、窓という窓が割れて燃えていた。道路は一面にコンクリートの瓦礫が散乱していた。車らしき残骸があちこちにあったが、芦野はなるべく見ないようにするしかなかった。赤坂見附駅まではわずかの距離だったが、かなり時間がかかった。地面には爆発の熱気がこもっていて暑く感じた。こんなことはすぐ終わる、何もかも全て元通りになるのだと自分に言い聞かせた。


 地下に入れば地上のことを忘れられるという考えは間違いだった。ニュースの記憶が自然に頭に浮かんでくる。

 その番組ではアナウンサーとどこかの大学教授が核攻撃の解説をしていた。

(「国防総省が核攻撃のシミュレーションをしているんですよ」

「そんなものがあるんですか?」

「ええ」)

 暗闇の中で回想に耽っていると、時間の感覚が麻痺していいく。

(「それによると、ミサイルが日本到達まで発射から六から七分かかります……」

「十二キロトンクラスの核…………永田町付近に着弾……」

「……二・五キロがグラウンド・ゼ…………死率九十パーセント以上のエリアになります…………」

「二キロ圏…………四十万人。昼間人口七十万人のうち当日の死者は二十万…………」

「……人はほぼ全員が重症もしくは重体となる可能性があり、このうち約二十万人が後…………」

「千代田区のほぼ全域と港区の半分、それに新宿区と中央区、これはどのあたりでしょうか、一瞬にし……」

「…………今回の被害はどうでしょうか」

「それによると、首相官邸・国会・霞ヶ関・報道機関を……」

「含めた数多くの企業とコンピューターや通信…………されています」

「……ゼロ地点から二キロ圏内は九十九パー……」

「……から四キロ圏内は八十八パーセントの建物が再利用不可能の瓦礫に…………」

「…………熱線を浴びた…………二・二キロ圏内は全焼」

「私の意見ですが、この範囲にいた人は苦痛を感じるこ…………た瞬間に消えるでしょう」

「約十万人が核爆発直後に死亡します」

「二十キロトンが上空六百メートルで爆…………は、爆発に火球は直径二百から三百メートルにまで…………瞬間温度は百万度です」

「…………は耐震設計ではあるが、コンクリートは薄く、核攻撃には脆弱」

「……外壁は吹き飛びます。建物のガラスは砕け散り…………」

「は超高層ビルですよ。こういうのは弱いんです……ビルは丸ごと倒れ、爆心地では…………ツインタワーように…………」

「つまりこの圏内にいた人間は爆発の衝撃波で…………体中全身が粉々に飛び散り」

「熱線で蒸発…………さらに初期核放射線で死亡する」

「…………事や強い放射線被曝、酸素欠乏によ……二万人が三十日以内に死亡する」

「自衛隊のヘリコプターからの映像が入りました。ご覧くだ…………」)

 その映像は遠距離からのものばかりだった。近づけないのは当然だが、意図的に死体を映さないように配慮されていた。爆発の瞬間の映像も流れた。直径二百メートルはあろうかという火球が永田町を覆っていく。

 突然東京タワーの映像が映った。鉄の骨組みだけとなり、赤と白の見慣れた姿はもうなかった。大展望台も、その上の特別展望台もガラスは全て爆風で吹き飛んでいる。先端のアンテナは支柱が曲がっていた。

 もうやめてくれ、と芦野は叫びそうになった。地下を行けば安全だいうのはとんでもない間違いだった。記憶という情報による拷問が待っていた。繰り返される惨劇の映像を延々と脳内再生しなければならない。

 しかも意識を逸らそうにも、この暗さでは見えるのはレールのみだ。

 息が苦しくなってきた。心理的なものか、身体的なものかは考える余裕はなかった。心臓が痛いほど脈打って、耳の中に拍動が響く。

 自分はどのくらい放射線を浴びたのだろう。不安が膨れ上がる。うまくいけば全ては「なかったこと」になるはずだ。そうすれば放射線の影響も消えるはず。

 本当だろうか。〈因果律〉が適用されて全て元通りでも、芦野の記憶は消えていない。放射線の影響まで消えるかは保証はない。

(「……放射線には爆発時に発生する一次放射……爆発後に空気中に飛……核分裂物質が発生させる二次放……」

「……放射線量が百レム…………人体への害は少ないでしょう。四百レ…………射線を浴びた人の半分が死亡します。六百レムを超えれ……」

「……百レムが一シーベルトで…………ルトの放射能を浴びると半分に人が死に至り、六シーベルトの放射能を受けると全員が死…………」)

 地下にいたから爆発直後の放射線は浴びなかった。だがすでに、地上に出たときに大量に浴びているはず。

「核爆発によってできる放射性物質は、地下や地表での爆発の場合、上空に舞い上がった土や破片に付着します。また、破片の中でも大きいものや重いものは、爆発した付近の地表に落ちますが、小さいものや軽いものは上昇する原子雲に巻き込まれて、しばらくした後で広く地表に舞い降ります」

 芦野はインテグレーションすることにした。意識を正常に保つには他に方法はなかった。


「待たせたな」

 GSTSの声が聞こえた。

「リソースが確保できた」

 芦野は驚いて目を見開いた。今までとは異なり、肉体の存在感を漂わせていたからだ。

「何だか、雰囲気が違うけど……」

「調整が難航したが、手配が終わった」

「これはインテグレーションなのか?」

「違う。今は私の閉鎖空間だ」

「……ずいぶん時間がかかったな」

「話し合いに手間がかかった」

 一体誰と話し合ったんだろう。そう思ったが何も言わなかった。その方が無難に思えたからだ。

「それで結論は出たのか?」

「一応の合意は形成された」

 その口調からすると、何人かで話し合いが行われたとみえる。芦野は不思議な印象を持った。〈因果律〉が全てを決めているようには思えなかったからだ。調整作業が必要な勢力関係が存在するらしい。

 何とかなるらしい。芦野はやっと一息つくことができた。

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