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metamorphose

作者: Rosarinka

――――緑多く草花萌ゆる春の庭

今年一番の軽装で外に出る。

明るさにそばかすを気にしつつ、陽に包まれ、身体を丸めると、微かな風の音と遠くで鳴く鳥の囀りだけが聴こえる。

紅茶の香りと焼菓子の香りを思い出すけれど、ずっと身を委ねていると昼の香りで満たされ、微睡む……

時間が止まる。

前のめりになって歩く朝、蔦が絡まっているのかしらと足下を見てしまう。夢の中よりずっと重い。時間が止まった昼は、足取りも軽い。広い庭園も、大きな街も、どんどん進む。だけど行きたいところが多過ぎて、全部を見ることは出来ない。

少し疲れたな…自分の身体を抱えている様に感じるとゆっくり時間が動き出す。昨夜擦り込んだ薔薇の香りがする。

そしてとうとう紅茶が我慢出来なくなった。昼は何度も時間が止まるけれど未だMad Tea Partyには行ったことが無い。


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