なにこれ、デジャヴュ
あーーーダメだ
上手くならないな
とりあえず氷華と俺は喫茶店を出て帰路につく。
お互いの名前を認識する事が、契約なんだとかで、契約完了したらしいです。
これからは一緒に頑張るのです。
彼女は、妖怪の事を誤解してると言っていましたが、何が誤解なのか、僕にはまだわかりません。
ただ、彼女の事は信じようと思います。これから一緒に暮らしていれば、きっと彼女の言いたい事も分かるだろうし。
「天地遥、性別、男女
職業、不良高校生
という認識であってますか?」
不意に彼女が口を開く。
「誰からそんな事を聞いたんだよ!?答えは否だ!僕はおとこおんなではなく男だし、不良じゃない、普通の高校生だよ!」
てゆうか何時の間に誰から聞いたんだ?
「遥の知り合いらしき人に聞きました。」
何時の間に…
「私の力を持ってすれば一瞬でできますよ。」
君は僕の心が読めるのかい?
「そんなわけないじゃないですか〜」
やっぱりよんでるじゃないか!
「そんな事はさておき、私は信じますよ。言ったかもしれないですが、貴方は霊獣と似た心を持っている。何と無く嘘はついて居ない気がします。」
「うん。信じてくれてありがとう。こんな様にみんなの誤解もとけるといいな。」
「きっと、きっと私達の誤解も貴方の誤解もいつかとけますよ。ね」
「そうだね。これからもよろしくね。」
そんなこんなで、アパート着です。
いきなり同居人ができるとは思っていなかったけど、氷華の荷物は明日まとめて買いにでも行く事にして。
とりあえず今日は疲れたから休みます。
「意外と綺麗にしていますね。感心感心です。」
「意外とって、君の中で僕はどんな人間何だろうか、まぁいい。ここに越して来てまだ日も浅いからね、汚す暇が無かったんだよ。」
へぇ、と興味なさそうに氷華は言う。
まぁ僕にとってもそんな事はどうでもいいんだ。それより…
「部屋は一つしか無いんだけど、どこで寝るの?」
「あぁ、私は狼でしたが、霊獣になる際に新しくなった種族が剣狼なんです。」
「うん?つまりは狼で剣なの?」
「まぁ砕けて言えばそうなんです。本来は霊獣として、契約者に力を与える能力を得るだけなのですが、私は種族まで変わってしまいました。」
「うんうん、で?」
「はい、私は剣というか刀なので、鞘に収まれば、寝るのにそれほどスペースは使いません。」
「ほえー。便利だね。」
ピンポーン、呼び鈴がなる。
「こんな時間に誰だろう。とりあえず僕は出るから、鞘に収まっといてね。」
「ん、分かった。」
「はいはーい。今出ますよー。っと、はいはい、何でしょおゴクフェぇぇ?」
いきなり息ができなくなる。顔全体を何かに押し付けられていて……
「はるちゃーん会いたかったよーーー。私を追っかけてこの学校まで来てくれたのぉ?」
む?この声は?まさか…
「はあえええ?(奏ねぇ?)っへいふはああいへおー(っていうか離してよー)」
さっきから完全に息ができないのである。死んでしまうよ。
そんな僕の、青くなった顔をみた途端に
「あぁ、ごめん。大丈夫?ヤッホー久しぶりに愛に来てやったぞー?」
誰か変換間違ってると教えてあげてください。
「ん?これは間違ってないよ?読んで字のごとく、愛に来たんだよ。」
お前も心が読めるのか!?
「まっさかぁ、読めるわけないじゃん。」
なんだこれ、すごいデジャヴュ
やっぱり文字数少ないですかね?
とりあえず頑張ります。