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半妖な僕の友達作り!  作者: 茶ワンころ
第一章 入学の回想編
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クラスと試験と落ちこぼれ

読んでもらえるようになるのはまだ先ですかね?

部屋に居た女の試験官に、いわれたことを要約すると、


「この試験は、霊能力者として、退魔士としての貴方の才能を確かめるものです。退魔士は、別に霊能力を持っていなくてもなることは可能ですが、退魔士でも、霊能力者として活躍するためには、霊能力が必要です。この試験では、貴方の現在の霊力量と、霊能力の有無、そして霊能力の種類を調べます。」


とまぁ、こんなところ。


霊能力の詳しい説明をして無かったから話したいと思います。


(『遥君の無料霊能力講座!!』)


誰に話してるのかって?


気にしないでくれたまえ。

友達がいないからって、独り言で気を紛らわそうとしてる訳じゃないもん!違うもん。…


違うもん。


はい!気を取り直して、もう一回


遥君の無料霊能力講座!!


霊能力ってのは簡単に言うと自分の力じゃないんだよね。


霊能力ってのは、基本的には詠唱や魔方陣で、魔術すなわち神技を引き起こすことを言うんだ。


その際に、神から定められた魔術の力を授かって、定められた型の魔術、神技を自分の霊力を代償に発動させるのが霊能力だ。


魔術は神から与えられた定められた型でしかなり得ないから、応用性には欠けるけどね。


それでどんな魔術が使えるかってのが生まれた時に授かった加護から分かるって話だ。


たまに生まれた時に、授かった加護が特殊で、いわゆる特質系統の霊能力者が20人に一人の割合で生まれるんだけど、その話はおいおいね。


ということで、水晶玉に手を触れると何もかも分かっちゃうんだってさ!もぉすごいよね現代の科学力。


はい!これが僕の結果です。


天地遥

霊力量 30000

霊能力 有

霊能力 特質系統 (未覚醒)


………………………「「ん?」」


おお!女の試験官と声がハモってしまったよ、恥ずかしぃ!


………………………って場合じゃないんですよ。


試験官の人とか呆気に取られてるし。


何でこんなに驚いてるかって?


そりゃまぁ、わからないんですよ、意味が。特に未覚醒の部分が!


さっき言ったけど、霊能力がなくても退魔士にはなれる。


人呼んで、霊騎士と呼ばれる職業である。


またまたさっきも言ったことだが、魔術とは、定められた型の神技を発動させることである。


だから、まっすぐなのは、まっすぐしか飛ばないし、曲がる技も決まった軌道でしか曲がらない。


なので、ノロい相手ならまだしも素早い相手に当てることは難しい。


そんな時に活躍するのが霊騎士である。


霊力を単純に身体強化に使い、特別に加護を纏った武器に霊力を纏わせ、妖にも匹敵した身体能力で、妖を翻弄させ動きを止める。


そこに霊能力者が神技を撃つ。


それが一般的な戦い方で、今では霊能力者と霊騎士がバディを組むのも珍しくない。


霊騎士も武器に纏う霊力の量で、妖に対する殺傷能力を上げることも可能だが、相当効率が悪い。


それもトラックで小石を運ぶぐらいに、霊騎士の強みはスピードだから、一つの相手を倒すために、霊力をそんなに無駄遣いして身体強化に霊力をまわせなくなるより、霊能力者に任せるのが一般的である。


話がずれてしまった様に感じたかもしれないけど、これがまた大事な話である。


霊力が多くて、最強な不良というレッテルを貼られてしまった僕に、退魔士の学校を諦めるという選択肢はない。


能力自体が無いのなら霊騎士になればいい。


だけど、生まれた時に授かったはずの加護が未覚醒って!?


そもそも加護って覚醒するものなの!?っていういろいろな疑問が……。


まぁ一人で勝手にあたふたしてたけど、今能力が使えないなら霊騎士になればいい。


そうだよ!別に深く考えることなんてない。


ままままさか霊能力者のクラスにいれたりなんかするまい。


そんな事したら、もし霊能力が覚醒しなかったら、霊騎士の様に霊力の繊細な扱いもできず霊騎士になれず、霊能力者にも当然なれない。


退魔士の学校に行ってるから普通の仕事にもつく事ができない。


そ…そそそんな事されたら僕の将来真っ黒である。


ほらそんな事をしているうちにいつの間に消えていた試験官の人が戻って来ました。


大方えらい人に相談してきたんでしょ?


そして僕に霊騎士のクラス、Eクラスに行けってことを伝えに来たんでしょ?


「貴方の配属クラスが決まりました。これは私の独断では決めかねる事でしたので、長い間待たせてしまってすいません。」


「いえいえ、僕も少し心の整理が必要でしたので。でも、僕の所属はやっぱりEクラスですよね?」


「そうですよね、心を落ち着かせて聞いてください。貴方の危惧していることはわかります。会議でも十分に話し合いがされました。しかし、これが最善だという結論に至りました。貴方のクラスはFクラス、能力科特質系統のクラスです。」


「いやいやいやいやいやいやいやいやいや。」


なぜだ!何故?


「待ってください、理由はちゃんとあります。貴方の未覚醒の能力が普通に属性魔術に関する加護だったら良かったのです。そしたら普通に霊騎士科のEクラスでした。しかし貴方の未覚醒の能力は残念ながら特質系統でした。覚醒という理論がわかりませんが、特質系統には、使い方を知らずに覚醒したらそれこそまわりを死に至らしめる危険なものもあります。そこで、もしその様な危険な能力が覚醒したとしても、対応できる適当な施設と、人材そして貴方には能力を制御する術を学んでもらわなければなりません。言いたいことはわかります。しかしこれが最善だという結論に至りましたしその通りだと私も思いました。分かってください。」


分かるしかなかった。学校側の意見は、反論できないほど正論だったから。


しかし僕はこれから始まる学園ライフに早速不安を感じざるを得なかった。


これからもよろしくね


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