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半妖な僕の友達作り!  作者: 茶ワンころ
それぞれのプロローグ 1
12/14

私の入学式 (氷華編)

遅くなりました。

と言うか僕基本ペース遅いですよね…

私の名前は氷華。


とある妖狐の村で生まれた狼です。


私の妖怪の種族能力は狼化、影移動です。


妖怪には種族の能力と、個体がもつ魔法の能力があります。あ、この魔法は人間の魔術より高性能ですよ。


魔法は氷魔法が使えます。


私は妖怪なのに、霊力を少しだけ持っていました。


たまにそんな妖怪が生まれるのです。


そしてそんな妖怪は、霊獣になるのです。


私も、長の孤轍さんに霊獣になる儀式をしてもらって霊獣になりました。


妖怪に、人間への敵対心はありません。


ただ、さみしいのです。人間が我々を拒むのが、とてもさみしくて嫌なのです。


長に、人間と妖怪との間になにがあったのか教えてもらいました。


長は、人間を愛しています。長の奥さんは元人間ですし。


話がずれてしまいました。


私は霊獣になって、いろんな人と契約しました。


誤解を解いてもらおうと、必死に話しました。


霊獣と契約できる人は、退魔士の中でも話のわかる人たちでした。


だけど、やっぱりわかってくれはしませんでした。


古き人間の王よ。貴方が自分のために偽った世界の常識はこんなにも深く根付いてしまいました。


私達が憎むべきは、古き人間の王と一部の人間達。


他の人間達を憎むなど、逆恨みもいいところです。


それは、分かっている。


しかし、恨みを人間に向けてしまう妖怪だっています。


そもそも、私達霊獣が人間に恨みを持たないのは、人間と共存していた古き時代の妖怪が。


昔の事を話してくれて、私達に人間への期待が生まれたから。


人間に敵対心があると、霊獣にはなれないのです。


今回、契約していた人に、秘密を打ち明けました。


私は、妖怪なのだと。誤解されている事ほど、悲しくて、さみしいことは無いのだと。


しかし、今まで家族のように暮らしていた彼は、私から逃げて行きました。それはもう、悲鳴をあげて、私を化け物でもみるかのように。


彼が再び現れた時は、仲間を連れてきていました。みんな、私と仲良くしてくれた人達。


なのに、彼らの目は恐怖や殺意に染まり、みるに耐えませんでした。


私は、必死に逃げました。


霊獣として、強い力をつけていた私にとって、退魔士3人など、赤子をひねるように殺せるのですが…。


私は疲れていました。だから、あんなことをされたんだと思います。


「キャイーン」


次々と蹴ってくる少年達。まだ幼いというのに、目が怖い。


人間の中には、たまにこういうのが生まれてくるのが嫌だ。


できれば、更生して欲しい。けど、私は疲れていました。


それにイライラしていました。私の気にもなってみてくださいよ。今さっき、家族同然の人に裏切られたんですよ?


私は、人への期待を捨ててしまおう。そう考えていました。


長の考えが悪いとは、言いません。むしろ素晴らしい考えだと思います。


ただ、もう待てない。期待しても、裏切るのが人間。


染み付いてしまった常識は、きっとそれより強い情か何かじゃないと、覆せないんだと思います。


私は、それほどまでに強い絆を人間との間に築く自信がありませんでしたし、築きたくもありませんでした。どうせまた、彼らは裏切るのだから。


そう決意して、少年達へ、絶望の殺気を向けようとしたその時でした。


暖かくて、優しい大きな背中が私の前に現れました。


いえ、違いますね、彼は決して大柄ではないです。私が、子犬になっていたから、彼が大きく見えたのでしょう。


彼から滲み出る霊力には優しが溢れていました。


しかし、私は見てしまったのです。


彼の中に、人間の力とは異なるものを、その力に、人間への期待と絶望が混ざっていることを。


その力は、しっかりと封印されてて、正体を見極めることは出来ませんでした。


ただ、私はとにかくこう思ったのです。


この人なら信じられるかもしれないと。


この人の反応は今までとあまり変わりませんでした。


でも、心はちがいました。私には何故か、彼が私達の仲間になってくれる事を確信していました。


そうして、私達は契約しました。


他愛のない会話がとても楽しくて、今までの人に対するさみしさなんか全部忘れてしまいそうです。


それに、彼の顔を見るたびにドキドキするんです。どうしようもなく、カッコよくて。


こんな気持ちは初めてで、一緒にいるのが嬉しいのに、苦しくて。


ベットが一つしかない、と言われた時はびっくりしました。


彼と一緒に寝るなんて、私のドキドキが止まらなくなりそうだし、彼にソファーで寝てもらうのは私が嫌です。


仕方がなく、私が鞘で寝ると申告しました。


私が鞘に収まる事は何も問題がない事を伝えると、便利だねと褒めてもらえました。


そんな時でした。この家にお客が来ました。


私は彼女を見たとき、妬み、驚き、怒りました。


彼女は、入って来て早々に遥に抱きついたのです。


遥はその顔を豊かな胸にうずめて現状がよくわかっていない様子。


「はるちゃーん会いたかったよーーー。私を追っかけてこの学校まで来てくれたのぉ?」


その一言で、この女の人の正体が、分かったのか、彼は何かを叫んでいます。


息が出来ないのか、なにを言ってるかはわからないですけど。


そんな彼の顔がみるみる青くなって行き、それに気づいた彼女は、ぱっと彼を離してこう言いました。


「あぁ、ごめん。大丈夫?ヤッホー久しぶりに愛に来てやったぞー?」




彼女は、遥が孤児院に、居た時のお姉さん役だったそうです。


彼女は素晴らしい人間だと思います。


彼女の心は広く大きくて優しい。まぁ遥ほどではないけど。


彼女が私の敵でなければ、きっと良い友達になれただろうに…。


遥は彼女のことをお姉さんと読んでいたけど、私には分かりました。


彼女は私の恋敵だと。




彼女が家事で苦手なのは、料理だけだったらしく、家事なんかした事無い私には勝ち目がありませんでした。


掃除 洗濯 洗い物 全てにおいて負けましたよ。


だけど、私には一つ彼のためにしてあげる事があります。


それが剣の修行です。


私の教える妖狐流古流武術は人間がそう簡単に扱えるはずの無いものなのに、遥はまるで初心者では無いような動きを見せた。


遥は何でもできるんだ、やっぱりカッコいい。


これなら、すごい使い手になる。そう私は確信しました。


その夜。結局彼が用意してくれたお布団で、3人並んで寝た時でした。


突然、奏が私に話しかけて来ました。


文字数ってどのくらいがいいのかわからんよ

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