争い事は他所でやってください。
あーーー頑張らねば
あぁ何故だ?なぜこうなった?
僕の部屋で、美少女と美人が睨み合って居る。
僕の部屋にいきなり押しかけて来た奏姉は、勝手に入って来た挙句に、ここに住むと、言い出した。
そこで、同棲する事になる氷華も黙ってはいられないと、鞘から出て来て、こうなった。
あれ?いま、僕の疑問で何故こうなった?っていうのは解決したんじゃね?
…ってダメだよね、現実逃避しちゃ、この状況を解決しないことには。
だがしかし!僕にはこの二人の間に割ってはいることなどできませーん。
僕だって命はたいせつだかんね。
逃げるが勝ち、逃げるが勝ち、逃げるが勝ち、よし!どうぞごゆっくり〜♪
ガシッ!
逃げることは叶いませんでした。
「貴方が何故ここに住むことにしたのか、いきなり押しかけて来たのですから、納得の行くようにご説明ください。」
まぁ、それは僕も知りたかった事だしね、いい質問なのではないだろうか。
「まぁ、そういう質問がくるとは思っていましたよ。ちゃんと、いいわ…こほっ、ちゃんとした理由があります。」
いいわ…いいわ…いいわけ?って言おうとしたの?
そうして、奏姉は何故か僕の事について話し始めた。
僕の能力が未覚醒だっていうことについて。
そう言えば氷華はこの事について知らなかったなぁ、と他人事のように思う。
「それでですね、はるちゃんの特質能力が、何なのかわからない以上、常に監視下におかないと、学園としても、結界内の世界としても危険なことに成りかねないのです。と言うことで、学園の講師でA級退魔士の私が、はるちゃんを監視することになりましたー。」
「何故貴方が?学園の講師はB級以上の退魔士で構成されています。貴方じゃなくても別に良かったのでは?」
流石氷華、聞きたいことをズバッと聞いてくれるよね。
「それは、はるちゃんと出来るだけ交流があって、はるちゃんにたいしてストレスを与えないようにするためだったり、私の得意とする魔術がこのような事態にぴったしだったりするからだよ〜。」
奏姉が、得意とする魔術って何だろう?今度聞いてみよ。
「まぁ、いいでしょう。貴方がここに住むことは認めましょう。」
ん?認めるのって、君が?僕は?
「ありがと〜。氷華ちゃん♪で、ここからよね。」
「ええ、そうですね。ここからですね。」
「「と言うことではるちゃん(遥さん)はどっか行ってて」ください」
「え?あれ?…うん。」
二人はそれはそれは仲の良い親友のように声をハモらせて、僕にその場にいることを許さなかった。
なので、僕は早々にたいさーん
しばらくして、二人は笑顔で僕を呼んで来た。
何事か!?と思ったけど、まぁ普通に和解したのだろう。
僕は、その事に安堵して、これからも何とかなりそうだな〜と思っていた。
そう思っていた時期が僕にもありました。
ご飯は奏姉がやるようです。あれ?奏姉って……、なんかやな予感
「きゃあぁぁぁぁ、あっちぃ!おぉぉ〜鍋が〜、あふれちゃ〜、あぁぁぁ焦げ臭いよ〜。」
ご飯作成にかかった時間は約2時間。その間に食材はどう変化を遂げたのでしょうか?
なんと!あんなに苦労してた割には、かなり美味しそうなものが出来ましたね。
心なしか、氷華が悔しそうな表情を浮かべているのが気になりますが、とりあえず!
「いっただきまーす。」
う〜ん。ねちゃねちゃ、バリバリ。外はバリバリ、なかはぐじゃぐじゃで、甘すぎて辛すぎて苦すぎる不思議な味が僕の胃を……
焼くぅぅ〜死ぬぅ〜やばい、吐き気が度を越して、僕の胃は焼けそうに痛い。
心なしか目が霞んで…。
「どう?美味しい?…もしかして…不味かった?」
そんな目で見ないで〜、美味しいよ、とっても美味しいよ?
「お…美味しい…ぐはっ!でも姉さんは忙しいだろうから、これからは僕が作るね。」
「よ良かったぁ♪いいよ、これからも私が」
「これは決定事項です!」
「はい…」
そんな明らかにしゅんとしないでよ。でもこれだけは譲れないよ。
何故君はそんなに勝ち誇った目をしているんだい?氷華よ、そして今にも立ち上がりそうじゃあないか。
がたっ!
「私は今日、食欲無いからいいです。それに奏さんだって、遥さんに食べてもらった方がいいでしょ?ね?食べたいよね?遥さん?」
「うっ!で…でも、皆で食べた方が…」
うっ!そんな顔で見ないでよ〜
「はるちゃんは、私の料理が嫌いなんだ〜、うわぁ〜ん」
「わぁぁ、美味しいなぁ、本当にいいの?氷華?やったーラッキー」
その日僕はあった事の無いおばあちゃんに、川の向こうから呼ばれている夢を3回見ました…とほほ
読んでくれてる人手ェあーげてー