プロローグ
はじめまして、初投稿ですどうか暖かい目で見守ってください。
妖怪
それはかつて人々が生み出した想像の存在、
人々は自分達の科学では考えられない様な現象や、事件を妖怪の仕業として恐れ敬った。
妖怪達はそんな人間の心に確かに存在し超常現象や、事件を引き起こした。
そんな妖怪達も、存在として感情を持ち始めた。
しかし妖怪達に、他の生物と交流する事は許されていない、ただただ孤独であった。
ひたすら自分達の生まれた原因となった超常現象を引き起こすことしかできなかった。
そんな妖怪達が全知全能の神、いわゆる創造主に、生を与えられた。
それが妖の始まり。
そこでは最初は妖達を拒んだ人間であったが、その後友好的な関係を築いていった。
生を授かった妖達の中には生を授かる際に知能を持たない妖達も多くいた。
そんな妖達は、妖怪の頃と変わらず人を襲う事も多々あった。
しかし半数近くの妖達は知能を持ち、人里で、人間達と共に暮らし、友情を深めていた。
その中には妖と人間とで恋に落ち、半妖なる存在が生まれるような事も多くあった。
しかし、そんな幸せな時間も長くは続かない
。
妖が住み始めて5世紀ほどした後事件は起こる。当時の政府の重要人物の一人が、攻め込んできた知能を持たない妖を退治する時、人語を解する妖を誤って殺してしまったのである。
知能を持つ妖は、知能を持たない妖と、決定的に違う所がある。
それは獣型の妖でも、もう一つ人型の姿を持っているということであった。
知能を持つ妖は、人の前では、常に間違えられないように人の姿だった。
よって誤って殺してしまったというのは、いささか信じ難いものであったため、無実の住民を殺してしまった罪を言い訳する事は不可能であった。
そこでこの人間は考えた。
妖達に罪をきせてしまおうと。
それからしばらくして、街から妖の姿は消えた。
人達の間に妖は人間を駆逐するために人間に近づいたのだと、曲げられた教えが広まった。
今までずっと騙されていたのだと勘違いした人々は、怒り妖達を追い出し街の周りに強固な結界を築いていった。
対する妖は、曲げられた教えを流した人間、今までの信頼を踏みにじった人間に失望していた。
結界の中で人間は、独自の科学と、妖以外の生物が持つ霊力を使う霊能力を進化させ妖との圧倒的な力の差を埋めていった。
そうして、少しずつではあるが、妖を減らしていった。
追い出されたうえに次々と殺害されていく仲間たち。
妖達は失望を恨みに変えて、人間と敵対していった。
体内に存在する霊力と妖力、これらは強い感情に影響されやすい。
妖の恨みは確実に妖を強くしていた。
敵対関係も長らく続き人間はかつて妖と共に過ごした日々を忘れていった。
ただ結界の外には未だに恨みを忘れない妖達がいきている。
しかしこの関係はとある巫女が、恨みに我を忘れた一匹の妖狐を助け二人が恋に落ちたところから歯車が狂い始める。
このお話は、半妖としてうまれた少年が人間の結界の中で友達を作っていき、妖と人間の友情の架け橋となるお話である。
なんかシリアスなタッチになってしまいました。基本ほのぼのですが、たまにはこんなのもいいかなと思います。というより下手ですね。恥ずかしいですが、一生懸命頑張ります。