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The Sixth Sense  作者: 山井 隆次
第零章 ―終わり、そして始まり―
5/9

短いです。

コメントが無かったんで、纏めようかなと思います。なので、ストックを投下していくますが、ストックが切れたら遅れます。

 翌朝、あらかじめ用意していたあった荷物を抱え学園へと向かった。

 男子寮を探して、632号室へと向かった。どうやら、632号室は一番端に位置しているらしい。

 僕は632号室の前に立ち、呼び鈴を鳴らす。

「ん? 来たか?」

「そうみたいだね」

 中から会話が聞こえた。そして

 ガチャリ

 と、扉が開かれる。

「君が新しい入居者かな?」

「はい、石口蓮って言います!」

「待ってたぜ! さぁ入った入った!」

「ようこそ、新しいルームメイトさん」

 二人に促され、僕は部屋の中へと入った。

 部屋は三人で住むには少し大きいような気もしたけど、ゆとりはあったほうがいいかもしれないと自分に言い聞かせた。

「さてと、まずは自己紹介からかな?」

「そうだな。俺の名前は加藤拓也ってんだ! 気軽に拓也って呼んでくれ!」

 活発そうな少年の拓也。容姿は銀髪でツンツンと立ったベリーショートの髪に赤い瞳だった。

「僕の名前は清水海斗。よろしく。僕も気軽に海斗って呼んでね」

 この爽やかなな感じの少年が海斗だ。碧い髪が目にかぶさらない程度まで伸びている。瞳の色も綺麗な碧色だ。

「先ほど申した通り、僕の名前は石口蓮です。わからない事は多いですが迷惑をかけないように気をつけます。武器は双剣を使います。よろしくお願いします」

「あああああ! 堅っ苦しいのは止めだ! 止め!」

「拓也の言うとおりだね。これから一緒に生活するわけだし、もっと楽にしていいよ」

「あ、はい。わかりました」

「それにしても……双剣使いか。珍しいな、おい!」

 そう言って拓也は僕の背中をバンバンと叩く。

「確かに双剣の使い手は少ないかな。僕も今まで見たことが無いよ」

「えっと、そうなんですか? 僕は父さんから教えてもらったんだけど……」

「レンのお父さんが? もしかして……」

 海斗が何かに気づいたようだ。

「どうしたんだ、海斗?」

「海斗?」

「レン。君のお父さんは石口翔吾さんかな?」

 海斗が口にした名前は確かに僕の父さんの名前だった。

 あれ? 何で海斗が知ってるんだ?

「確かに父さんの名前です。海斗は父さんと知り合いなの?」

「知り合いでは無いよ」

 そう言って、少し笑った。

「もしかして、レンは知らないのかい? 君のお父さんは有名人って事だよ」

「父さんが……有名人……?」

 僕は海斗の言葉に戸惑っていた。確かに父さんは自分の話をすることはあまり無かった。

 だが、それでも父さんが有名人と言われたら戸惑う。

「石口翔吾さんといえば、双剣の使い方を極め、世界で一番最初に双剣の道場を開いた人物なんだ」

 そんな話を聞いたのは全くの初めてだ。父さんがそんな凄い人には見えなくて、全然実感がわかないが……。

「へー。よくそんな事知ってたな」

「拓也……。この話は結構有名だと思うよ……?」

 海斗呆れたような表情で言うも、「俺はきょーみねーからな」と返す拓也。

「そういえば、海斗達の武器って何?」

「ん? 俺達の武器か? 俺の武器はこれだ」

 そう言って拓也が近くに立てかけてあった片手剣を手にとって見せてくる。

 正直、海斗は大剣とか似合いそうなのにな……とか思っていると、

「これは結構特別製なんだぜ!」

 そう言って、僕にその剣を渡してきた。受け取った僕は前のめりに倒れこみそうになる。

 想像以上に重かったのだ。片手剣の重さとは思えなかった。

「俺の片手剣はアイアンゴーレムで作られているからな、硬く重い特別製の片手剣なんだぜ!」

 そう自慢気に話しかけてくる拓也。

「僕の得物はこれだよ」

 そう言って腰のホルスターから一丁の緑色の石がはめ込まれた拳銃を取り出した。

「魔導拳銃だ。魔力を注ぎ込むだけで使用可能、属性も自分で好きに決めることができる」

「海斗の拳銃は普通のやつなの?」

 拓也のが特別製だから、海斗の武器も何かあるのかなと思ったが、特別すごそうなところは無い。

「んー、特別製かどうかは知らないけど、翠耀石がはめ込んであるから手にかかる負担を吸収してくれるんだ」

「そうなんだ……ん?」

 ちょっと待った。今、海斗なんて言った? しれっと翠耀石とか言わなかったか?

 あれ? 僕がおかしいのかな? 翠耀石って結構価値が高かったような?

「もしかして翠耀石を普通に付けている事に驚いているのかい?」

「(コクコク)」

「これはね、拓也と一緒にアイアンゴーレムを狩っているときにたまたま体内に埋まってたから頂いたんだ。正直僕もその時は喜んだなぁ」

「あん時の海斗はいつもの冷静さを無くしてはしゃいでたからな」

 拓也がその時の様子を思い出しながらそう言った。




 その後もいろいろと会話が盛り上がり、気が付いたときには夜になっていた。

 僕達は簡単に食事を済まして、眠りにつくことにした。

誤字脱字の報告、アドバイスや感想など待ってます。

読んでくださった方、お気に入り登録してくださった方ありがとうございます

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