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《序章》
部屋には、多恵と“とき”だけとなった。
「とき、私、胸がドキドキしてる」
──これまでと違う世界が広がった気がした。
「大山先生に会ってみたいなぁ」
ときも鈴の音を鳴らしながら、飛び回っている。
先生のお陰で、こうして“とき”とも出会えた。
そのお礼は伝えたいし、先生には聞きたい事もある。
妖精をだせるんですか?
柳からの連絡は、あっけなく終わった。
「母が言うには、電波繋がらなくって、連絡取れないそうです」
たまにあることで、心配はないらしい。
柳から感じ取れることは、家族の中では、かなり変わってる人扱いの様だ。
(先生の事、もっと知りたいなぁ)
いつか会えることを、楽しみにしている多恵でした。
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