第8話~ドロボーは現行犯逮捕に限る!~
アポフィス神に会いに行った2人!……しかし
第8話
俺たち2人は、アポフィス神から、ラー派の兵士の
接近が目撃された、文化財産となっている祠の偵察を
命じられた。
宮殿から町へ出たときだった。
はやみ「うえええ~~~~~ん!」
刻蝋値「……急にどうした」
何故かはやみが泣き出した。
はやみ「刻蝋値君の嘘つき~~! アポフィス神、
全っっ 然!!カッコ良くなかったーーー!!」
刻蝋値「そうかー? あの邪悪そうなオーラとか、
最高にカッコ良くね?」
はやみ「わたしのカッコいいはそうじゃなくて、
イケメンの事なの!」
刻蝋値「……すまない、イケメンは良くわからないんだ」
そう、俺には理解できなかった。前世の頃も、
明らかに顔だけ良くて骨と皮しかないアイドル
に、女性がキャーキャー言ってる姿等、
"イケメン"というジャンルを理解したことは
一度もなかった。
刻蝋値「(まぁ、だから俺はモテないんだろうな)
兎に角、必要な物を揃えようぜ」
はやみ「……うん、闘技場で刻蝋値君と目視不可能な
格闘をやっていた時から、もしかしてイケメンじゃ
ないとは思っていたけどぉ……ブツブツ」
刻蝋値「うんうん、分かったから。
……各種ポーションの買い忘れは
無いな?」
はやみ「うん、行こう」
~祠~
刻蝋値「とうちゃーーーく!」
肩に担いだはやみを下ろした。
はやみ「め、目が回る~……どんなスピードで
飛んでいるのぉ……」
刻蝋値「ざっと2万光速。荷物や捕虜を運ぶときは、
大体これくらいの速度だな」
はやみ「ええ!? わたしなんて、やっと2光速に
達したばかりなのに……それに、わたしって荷物と
変わらない扱いなの!?」
刻蝋値「いや………そうじゃないよ!!?」
はやみ「今の間は何!?」
刻蝋値「何でもねーよ。問いかけがあまりにも
予想外だったというか…!!!」
俺の触角が、付近に侵入してきた神を
捕らえた。
刻蝋値「静かに、侵入者が来たぜ」
はやみ「任せて」
気配を消す魔法、光や霊的物質を屈折させ、
姿を隠す魔法、そして、魔法の痕跡を消す
魔法を唱えた。
刻蝋値「おお、流石だな~」
はやみ「このくらい余裕よ。というか、神になる前に
これくらいの魔法を使える人に会えなかったの?」
刻蝋値「いや、仲間に居たけど、基本隠れずに
戦っていたから、お目にかかれなかったな」
はやみ「なるほど~。あ、来たよ」
5名ほどのラー派兵士が祠へと足を運んだ。
刻蝋値「……合鍵みたいので開けてるのな」
はやみ「あれって管理人な訳ないよね……
信じられない……皆の文化財産から盗みを
働こうなんて」
刻蝋値「あれは……極闘神ヘラクレスの像!!
これは決定的証拠だぜ」
アポフィス神に渡されたカメラを手に、証拠を保存しまくった。
はやみ「これは……現行犯逮捕ね!」
刻蝋値「おう、多分俺が何とかするけど、
はやみちゃんも自分の身は守るように!」
そう言って、一瞬で4人を気絶させた。
最後の1人「な、何だお前は!?」
そう言いながら後ろに逃げようとしたのだが……
最後の1人「痺れレレレレッッ!!」
電気の網にかかり、気絶した。
刻蝋値「ナーイス!」
はやみ「これくらい働かないとね!
……像も持ち帰るの?」
刻蝋値「証拠物品として必要になる。なに、
これくらい余裕で運べるよ」
はやみ「そっか、鍛えてるもんね。証拠よし、
犯人よしと」
カメラ、団子にした犯人達、ヘラクレス像を
指差しながら、最終確認した。
刻蝋値「よし、さっさと帰るぜ」
そう言って、空いていた左下腕を差し伸ばした。
はやみ「うん。……まさかさっきみたいに」
刻蝋値「2万光速でしゅっぱーつ!」
はやみ「やめてーーー!!」
第9話に続く
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