第36話~ドッキリ大成功!~
第36話
アポフィス「サタン、調子はどうだ?」
壁を溶接している男に問う。
サタン「後数秒で完成です……よし、出来た」
アポフィス「うむ、これにて新たな拠点の完成だな」
遂に新しい拠点が完成し、その場の全員が歓喜の
声を上げた。
インフィニティ「しっかしくったくただぜ!
アポフィス様、俺寝てもいいッスか?」
アポフィス「構わん。各自休息を取れ」
それからは、瞬間移動能力持ちにより、前拠点に
居た神々や神格動植物達が移された。
刻蝋値「ちょっと見ねぇ間に立派な拠点になった
ものですねぇ!」
アポフィス「そうだろう。これもひとえに貴様達が
頑張ったおかげだ」
はやみ「そんなにほめても何も出ませんよぉ~~」
プルート「でも皆さん頑張りましたからね~」
と、その時階級の高い部下がやってきた。
部下「アポフィス様、例の超大質量ブラックホール
にて、高密度な霊的物質の反応が検知されました!」
アポフィス「そうか。ならばすぐに神員を手配させよう」
部下「はっ」
部下が去っていった後、アポフィスはこちらを向いた。
アポフィス「貴様達に朗報だ」
~元拠点~
ラー「ここが憎きアポフィスの拠点か。……殆ど
神々が居ないようだが」
部下「おかしいですねぇ……彼の報告ではラー様の
拠点の10分の1程の規模で営みを行っていると
聞いていましたが…………」
ラー「私の拠点の10分の1だと? ふざけるのも
大概にしろぉ!!」
強烈な魔法攻撃で、元拠点の5分の4程消失した。
部下「あっ……あの…………」
ラー「……何だ?」
明らかに機嫌が悪すぎる
部下「閉じ込められた捕虜達まで巻き込みましたが…………」
ラー「何か問題でも? 汚らわしいゴキブリ風情に
負けるような弱者は私の部下に必要ない。消滅して
当然の屑共だ」
部下「…………そこの塔からアポフィスの気配がします」
頭にしこりをつけたまま、倒すべき敵の位置を教えた。
ラー「直接出向いてやろう」
ワープでアポフィスの部屋へ移動すると、机で
ふんぞり返りながら、こちらを見据えていた。
ラー「貴様の部下達は全て暝府送りにしてやったぞ。
貴様も共に旅立ちたかろう? その願い、私が叶えて
やろう!」
気功を高め、死の一撃を放とうとした時だった。
アポフィス?『パンパカパーン! ドッキリ!
ドッキリ! だーいせーいこーう!』
いきなり首が飛び出し、口からドッキリ大成功の紙が出てきた。そう、これは人形だったのだ。
ラー「………………アポフィスウゥゥウウウウ!!!
暝府送りじゃ済まさないぞおぉぉおおおお!!!
!!」
嘗て無い程怒り、振り下ろした拳で残った元拠点の
残骸を蒸発させた。
~新拠点・アポフィスの部屋~
アポフィス「刻蝋値が提案したドッキリ人形、奴は
気に入ったかな? さて、現在判明している強度より
高いエクトプラズムが手に入れば、更なる肉体鍛練具
を開発できる。チャンスを掴むも離すもお前達次第
だぞ」
第37話に続く。
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