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第31話~音よりも速く、宇宙すら破壊する~

第31話


刻蝋値「先手必勝!」


俺は目の前の神軍大佐に殴りかかった。


ゼウス「ふむ、無駄の無い拳だ」


鎌の持ち手で拳を防ぎつつ、刻蝋値の

格闘能力を考える。


刻蝋値「ギアを上げてくぜ!」


ゼウスの周囲を絶えず動きつつ、幾つもの

肉弾を放っていく。


刻蝋値「サブエクト・ナックル!」


霊速の100分の1……実に4億光速の拳を

放った。


ゼウス「くぅ……凄まじい速度だ。……だが、

この程度なら俺の敵では無い」


自動追尾機能を持つ鎌の気功斬擊を連続で

放つ。


刻蝋値「サブエクト・パリィ!」


6本腕のみの(ゴリラ)のような姿になり、

手刀で器用に斬擊を受け流していく。


ゼウス「斬擊にもしっかりと対応していくのか」


自身へ帰ってくる斬擊を吸収しつつ、構えを

取る。


ゼウス「デストロ・サイス」


1億光速程度の速度で特大の気功斬を

飛ばしてきた。


刻蝋値「遅い遅い。このままじゃあ肉体ブースト

無しで勝っちゃうぜ~」


6本脚の猫科動物のような姿で避けながら、

挑発する。


ゼウス「だが、お主とて大した決定だ

……ぬぐぐぐっ!?」


刻蝋値「これで分かってくれたかい?」


先程の拳よりも倍は速度がある突進を連続で

食らわせたのだ。


ゼウス「ペッ!……なる程、アポフィスとの戦いの

為に温存したかったが、今、使うとしよう」


刻蝋値「おお……ちょっと危なそうだな」


刻蝋値は1対の触角からゼウスの情報を得た結果、

これから来る攻撃が凄まじいものだと把握した。


ゼウス「…………」


ゼウスはゆっくりと掌を刻蝋値へと向けた。


刻蝋値「…………あ」


刻蝋値は、この時点で手遅れであることに

気づいた。何故ならゼウスが放った攻撃は……


ゼウス「ケラウノス!」


宇宙1つを消し飛ばす、神の雷だったからだ。


ゼウス「神音なら辛うじて避けることも

出来ただろう。だが、"神雷"を回避する

ことは不可能に等しい!」


真っ黒コゲになったゴキブリへ、語りかけた。


~遠方~


はやみ「スパーク様~、付近の兵士の収集と

応急処置は終わりましたよ~」


スパーク「そうか。では、帰還すr…」


その後の言葉が突如鳴り響いた轟音に

かき消された。


スパーク「闇影……何と戦っている……?」


刻蝋値の対戦相手が気になり始めたようだ。


はやみ「こ、怖いです~! どうかわたしを

抱きしめてくださいませ~~!!」


スパーク「ハッ!……は、離れろ!」


我にかえり、はやみを振りほどこうとするので

あった。


~刻蝋値サイド~


刻蝋値「…………リビリビリビリっと」


気絶したかに見えた刻蝋値だったが、痺れが

引いてきたのか再び動き始めた。


ゼウス「何……!? ケラウノスを食らって立って

いられるだと?? 少将相手でも決まれば一撃

なのだがな」


刻蝋値「電気耐性の賜物だな。それに、神の

領域とは言え物理現象だったのもデケェか」


ゼウス「……だが、神雷速には対応不能。俺が

負ける要素は無い」


刻蝋値「いいや、あるぜ! イリィシャドウズ!」


台所を走るゴキブリのような気色悪いオーラを

放ちながら、影分身を発動させた。


ゼウス「諸とも吹き飛ばし……消えた!?」


分身に気取られている内に、本体が高速移動した

ことで、分身も消えるように移動したのだ。


刻蝋値「かかったな。お前自身の反応速度は

大したことがねぇ。だったらお前に見えねぇ

速度で動き回るだけだ!」


ゼウス「チッ! ケラウノス! ケラウノス!

ケラウノス!!」


轟音を響かせながら、何度もケラウノスを放った。


刻蝋値「当たるかよ。それと、宇宙を破壊できる

のは俺もだぜ」


ゼウス「…………何……!!?」


刻蝋値「10個は壊せるタックルで葬ってやるぜ。

キネティック・ストライク!!」


獣形態から最高速度でタックル。


刻蝋値「は、すんどめしてと、オラッ!」


をぶつかる寸前で停止し、一息おいて宇宙破壊

猫パンチで勝敗を決した。


刻蝋値「危なかったが大佐も何とかなるもんだな。

……ただ」


少将以上はこれを遥かに上回る……即ち物理能力すら

刻蝋値を上回ることが考えられるのだ。


刻蝋値「けどワクワクするなぁ。こんな攻撃を

息をするかのように打つような奴との戦い……

その時俺はどんな動きで避け、流し、反撃して

いるんだろうな……」


今後の戦いを想像し、高揚するのであった。


第32話に続く。

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