第30話~小兵が大兵を倒せないだと? ならば俺が手本を見せてやる~
第30話
バレット「オゥルアッ!!」
次々と大きな拳で敵を屠っていく。
神軍中尉「散るが良い!」
バレットの10倍はありそうな神兵長が全力で槍を投擲してきた。
バレット「超フィジクスバースト!」
筋肉を瞬時に硬め、投擲してきた槍をそのままの威力で跳ね返した。
神軍中尉「チッ! チビの脳筋風情が! 戦闘力はデカさだと教えてやる!」
バレット「所がそうでも無いんだぜぇ。お前にだって心当たりはあるだろう?」
~インフィニティサイド~
インフィニティ「オリジンライダーキーック!!」
約5m程度の悪魔の蹴りが、50メートルはありそうな巨神に命中した。
巨神「哀れな……神格化仕立ての魔王風情が神軍少佐に勝てるはずが無い。せめて我の手で無に帰してやろう……」
巨神には効いていないようで、哀れみながらインフィニティを見下している。
インフィニティ「ハッ!デクノボウが何をほざく。テメェなんざ寄せ集めでどうにでもなるんだよ!!」
インフィニティが指をならすと、刻蝋値、はやみ、スパーク、バレットを除く全員が現れた。
サタン「締めに良さげな獲物をプレゼントとは、お前も礼節を理解するようになったんだな」
ルシファー「さぁて、修行の成果を見せる時だな」
ラピス「凄まじいエネルギー。油断は禁物です」
ファング「アイツの拳に比べりゃ見切りやすいぜ」
~スパークサイド~
大柄な神「我が名はベン・K! 全てを圧倒するものだ! 今の位は神軍大尉だが、いずれは最高神まで上り詰める男ぉ!!」
スパーク「閃殺のスパークだ。お前ごときが最高神になるだと? 冗談はよしておけ。俺に勝てぬのだからな」
普段の調子で相手を挑発する。
ベン・K「はっ、さては貴様、小兵の分際で大兵の我に勝とうと言うのか? そのまま返してやる。冗談はよしておけぇ! その首見えぬ速度で落としてくれるわぁ!」
互いの得物を握り、臨戦態勢を取る。
スパーク「はやみ、そこを動くな」
はやみ「はっ、はい……」
ベン・K「終わりだ! 必斬速刃!!」
青龍偃月刀を400万光速まで加速して振り下ろして来た。
スパーク「滅技・万象一閃」
1000万光速まで加速し、すれ違い様にベンを切り伏せた。
ベン・K「ゴフッ……何……を…………」
スパーク「小兵の分際でとか言っていたな。勝ち方は簡単。大兵が威張り散らして居る内に呼吸でエネルギーを貯蓄し、攻撃の隙を瞬時につく。筋力さえ足りていれば、大兵に勝るなど造作もない」
ベン・K「むちゃくちゃすぎだろ…………」
とうとう血を失いすぎて、気絶した。
はやみ(ああ……カッコいい…………)
スパーク「はやみ、捕虜の生命維持操作をしろ。俺は斬ってきた奴らの回収に向かう」
はやみ「はいっ!」
~バレットサイド~
バレット「ぬおおおっ!」
神軍中尉「ほおおおっ!!」
槍と拳がぶつかり合い、互いに吹き飛ばされる
神軍中尉「ちっとはやるが、所詮はチビ! 次で仕舞いだ!」
止めとばかりに渾身の一撃を放ってきた。
バレット「チビがデクに勝つにはなぁ……」
渾身の槍をつかみ、足元の霊的物質をがっしりと踏み込む
神軍中尉「な、何をっ!?」
バレット「浮かんだところを振り回してぇ……」
自身より大きな相手を槍ごと振り回し始めた。
神軍中尉「目が…………」
バレット「最大パワーでぶっ叩く事なんだよぉ!!」
付近にあった構造体に全力で叩きつけ、一撃で戦闘不能に持っていった。
~インフィニティサイド~
サタン「レイジ・ウルトラバースト!」
剣に宿した怒りのパワーを全て解放した。
ルシファー「エクトバーストレイ!!」
大魔法で確実に倒しにかかる。
神軍少佐「ぬおおおっ!?」
両腕で食い止めるも、それで精一杯になった。
ファング「必死なところ悪いけどよぉ、あんたの力貰っとくぜ」
打ち込まれた力を吸収する魔法を応用し、神軍少佐の腕から力を奪っていった。
神軍少佐「まだ、負けぬ!!」
そのとき、刀が鞘に仕舞われた音が聞こえた。
武死道「拙者の間合いで粋がるな、半神前」
いつの間にか、脇を斬られており、とたんに力が出なくなった。
ファング「お返しだ!」
ラピス「焦熱圧縮弾!」
インフィニティ「オリジンビッグバン!」
それぞれの一撃も加え、神軍少佐を倒しきった。
インフィニティ「ゴキブリなぞ蟻が集れば余裕だぜ」
ラピス「ああ。回収に移ろう」
第31話に続く。
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