表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/53

第29話~順走と逆走~

今更ですが、刻蝋値達は空間内の光や霊的物質を

蹴ることで、地上と変わらない速度で走っています。

第29話


刻蝋値「さーて、どんどんかかって来やがれぇ!」


神兵長~中尉クラスがごった返して襲ってきた。


神兵長「おおっ!」


1神の神兵長が放った拳を頭1つ分だけ

移動して回避。奴の拳を挟むように拳を

振るい、頭への一撃で意識を飛ばす。


刻蝋値(取り敢えず前衛10神が来て、

後衛4神が霊的物質をぶっ放すっぽいな)


まずは真っ先に迫ってきた2神を両足で

それぞれ蹴る。次にリーチの外から異様に

長い腕で手刀を見舞ってきた神の腕をつかみ、

攻撃の予備動作に入った2神にぶつける。

手刀の神も小手先から放った気合い弾で

気絶させる。右から霊速弾が放たれたが、

丁度蹴りを放ってきた神を受け流し、移動と

討伐を同時に行う。近づかれて焦った後衛の

1神が大技を放ってきたので軽く避け、殴る。

大技は直線上にいた前衛、後衛を1神ずつ

気絶させた。その際に出来た隙を突き、

もう2神前衛を倒す。残り1神の後衛が

やけくそぎみに霊速弾を放ってきたので、

手に霊的物質を纏い、全速力で残り1神の

前衛へ受け流した後、そのまま後衛も

殴り倒した。


刻蝋値「お掃除完了!」


と、その時拍手が喝采した。


???「いやぁ、素晴らしいなぁ。俺の部下共を

意図も容易く屠ってくれるとは……」


刻蝋値「ちゃーんと絶妙に生かしておいたんだぜ?

器用だろう~?」


???「撤退を望んだ実力アピールか? だが、

悲しいかな。貴様がそうして実力を示すごとに、

生かしておけなくなるのだ。これはラー神も

危機感を感じるわけだ。成長せぬうちに潰さねば

な、刻蝋値君」


刻蝋値(こいつ……どこまであのチキン野郎から

俺達の事を聞いたんだろう? 何にせよ、捕虜に

すりゃ結構有益なことを吐くかもな)


???「……失礼、名乗り遅れたが、我が名は

ゼウス。宇宙をも超えし存在だ」


刻蝋値「宇宙? それくらい神格化するタイミング

で誰しも超えてるだろ」


ゼウス「いいや、宇宙の法則をねじ曲げるだけ

では足りぬ。宇宙そのものを破壊できねばならぬ

のだあぁ!!」


刻蝋値(……うーん、これって)


ゼウス「さぁ! 時期神軍少将と目されし神軍大佐

ゼウスの雷霆に震えるが良い!!」


~アジト寄りの防衛線~


はやみ「エクトルネード!……うっそ、何でこんなに

居るのぉ??」


兵が集中している場所に、強烈無比の魔法を放つ。

しかし、竜巻が消えた途端に更なる増援が来るので、

拉致があかない。


はやみ「エクトガトリング! エクトウェイブ!

エクトキャノン! エクt…」


神軍隊長「ぶっ潰す!!」


腕を振り上げ、首を狙った横凪のチョップを

繰り出してきた。


はやみ「ひぎゃああっ!?!??」


間一髪、筋トレと反射神経特訓の成果で

回避に成功。


神軍隊長「2度は無いぜぇ!!」


今度は確実に仕留めるべく、袈裟懸けのような

手刀を繰り出してきた。


はやみ(ああっ! 一か八かぁ~!!)


ステッキに霊的物質を纏わせ、突こうとした

その時だった。


スパーク「瞬技・蛇絞断頭」


神軍隊長「ガッ……(何……だ………………)」


はやみ「フェ……??」


誰にも気づかれず突如現れたスパークが、

神軍隊長の首を挟み、窒息させたのだ。


はやみ「ス、スパーク様ぁ~~!」


スパーク「向かいは大分減らした。近くの敵は

引き受ける。お前は遠距離の敵を近づく間もなく

瞬殺しろ」


はやみ「……」


~はやみの脳の中~


スパーク「ここまで1神で良く頑張った。

お前を殺そうとする奴は俺が一匹残らず

始末する。遠距離は任せた。便りにして

いるぞ」


~現実~


はやみ「はい! 勿論です!!」


スパーク「???、来るぞ」


返事の良さに?を浮かべたが、敵の姿を

見つけたので、直ぐに臨戦体勢に入った。


はやみ「(スーパー)エクトルネード!」


自身を台風の目のように竜巻を発生させることで、

上下を除く全方位の敵を一掃した。


兵士「あんの面食いビッチめぇ……ここまで

厄介とは…………」


苛立った上下の兵士達がはやみを標的にする。


兵士「覚ゴフゥ!?」


投擲するために槍を握りしめた途端に拳が

めり込み、意識が飛んだ。


兵士達「っこのっ…消えた!?」


スパークに攻撃する予備動作に入った途端、

彼らの目で追えない速度を出し始める為、

一方的な蹂躙を逆に受ける形となっている。


はやみ(凄い……この距離も瞬く間に移動する

なんて……というか、開戦より更に速くなって

いるような…………)


神軍兵長「ぶあっ、やっと抜けてやった

ぞおおお!! 覚悟しろぉ! ん?」


下を見ると霊速の竜巻が、何かに踏まれたかの

ような痕跡ができている。


スパーク「絶技・霊風拳!」


どうやらスパークが霊速の竜巻を足場に

超加速していたらしく、丁度頭を出した

神軍兵長に勢いのついた拳をぶつけたのだ。

当然神軍兵長は気を失い、竜巻に回され

続ける事となった。


はやみ「竜巻と同じ向きで走ることで本来の

速度を超えるなんて……一瞬刻蝋値君位速く

なってたような…………」


本人は凄いと思っての呟きだったのだが……


スパーク(何だと……!!)


この男にとっては、ライバルとの差を知らしめ

させられた結果となったらしい。


はやみ「あっ! また誰かが抜け出そうとしてくる!」


またしても霊速の竜巻を抜けようとする者が、

しかも今回は大勢居るらしい。


スパーク「俺の足にありったけの霊的物質を纏わせろ」


はやみ「ヒャッ!」


いつの間にか真横にいたスパークに驚きつつ、速攻でコーティングを施した。


スパーク「瞬技・反走迸撃」


空を蹴り、瞬時に上昇したかと思いきや、

今度は竜巻の吹く向きと逆方向に走り、

一気にかけ下りていった。


はやみ「へっ?」


この刹那では、スパークの狙いに気づけ

なかった様だが……


隊長~兵長格の兵士達「ぬおあっ!?」


今正に竜巻を抜け出さんとしていた彼らが

突如吹き飛ばされ、竜巻の流れに翻弄された。


はやみ「そうか、スパーク様は竜巻を逆走する

ことで、竜巻そのものの勢いを加速させたんだ!

それで兵士達を吹き飛ばしたんだね!」


スパーク「フッ、利用できるものは全て使うに

限る。さて……木偶のお出ましだぞ」


ほぼ全ての兵士が気絶していく中、加速した

竜巻をものともせず、現れる兵士が居た。


第30話に続く。

ブクマ、評価や感想などを頂けると、モチベーションが

上がります。気軽にどうぞ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ