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第3話~元はただのゴキブリ……否、人間だったんだよなぁ~

機種変完了!ってことで、第3話です。

回想シーンにて、めっちゃ前作のネタバレが含まれている

ので、前作読む気だったけどまだ読んでない人はご注意

下さい。

第3話 


巨大な丸テーブルを隙間なく囲むように、神々が

座っている。


刻蝋値「ガツ! ガツ!! モグ! モグ!! グビ!

グビッ!!!」


その中で一際目立つ亜人が、猛烈な勢いで肉中心に

ランチを食べている。


一等兵「……どれだけ食べる気だよ」


三等兵「あっ……俺の食いたかった肉!!」


上司にあたる兵士が食べようとしていた肉もお構い

なしに取って食べている。


三等兵「おい! 他神が食べようとしている物まで

食べるな!!」


刻蝋値「あ、すいません! この辺の肉ですよね、

どーぞ!」


バイキングコーナーに置かれている肉の4分の3程を、

三等兵の皿に乗せた。


三等兵「い、いや……幾らなんでもこの量を食うつもり

は無いが…………」


刻蝋値「では半分いただきまーす!」


三等兵「……こいつは何なのですか?」


一等兵「分からん。知的生命体が神域に達する例は

数多にあるが、こやつの様な者は見たことが無い」


三等兵「おい、刻蝋値と言ったか?」


刻蝋値「モグモグ……はい、何でしょう?」


三等兵「お前は神に到達する前、どんな人生を歩んで

きた?」


刻蝋値「あー、そうっすねー……今でこそゴキブリ怪人

みたいな見た目ですけど、最初は極普通の少年でし

て……」


~回想~


幼少の頃は確か……メガネかけたインキャ風の

クソオヤジから毎日殴られてたっけな。おふくろも

怯えて何も言えてなかったけど、小学生のいつかに

大切にしていたゴキブリ飼育ケースを破壊された時、

やり返したら、立場が逆転したんだったな。

蓋を開けてみりゃあ、オヤジ自身がクソ非力で

誰にも勝てないから、俺に暴力を振るっていたんだ。

反吐が止まらねぇぜ。

中学生頃からは身体能力や理系の科目、後は調理

実習で好成績を残していたけど、ゴキブリ飼育を

気に入らねぇ奴等から目の敵にされていたな。ま、

全員返り討ちにしてやったが、結局は趣味と唯一

居た友人と遊んだこと位しか楽しい思い出は無かった

ぜ。

ついでにこの頃に路上のゴキブリを観察しようと

して、車に引き殺されたんだったな。


そしてここからが本番! どなたかに転生させられ、

目覚めたら、憧れのゴキブリになっていたのさ。

もう、嬉しくて嬉しくて……。ネズミ、カラス、

スライムから命懸けで逃げ切ったときや、油虫を

生で補食したときの感動は忘れられねぇ!油虫を

食ったことでレベルが上がった俺は、神様とおぼしき

声から頂いたアドバイスを元にスキルを割り振り、

"メタモルフォーゼ・ヒューマン"という変身技を

習得したら、今のこの姿に変身することが出来たんだ。

あ、筋肉は今の方が断然あるからな!

それから更なるレベルアップにより、習得した

偽装フェロモンを使い、人間の振りをして異世界での

人生を歩み始めたのさ。何故かパーティーメンバーが

変態?の女ばかりになったり、初めて闘った星の魔王

がスピードも兼ね備えた超武闘派だったり、魔王討伐

したのに指名手配されたから、義賊系の山賊や海賊に

なったり……いつの間にか傭兵団に変わったり、他の

星から来た侵略者を返り討ちにして攻め込んだら、

いつの間にかその星の魔王から救ってあげていたり

色々おかしかったけど、最初から楽しかったなぁ………


そして次に向かったゴキブリだらけの星で、俺の

人生に転機が訪れたのさ。その星に巣食う悪党に対し、

生体実験の被害者となったゴキブリ達を団結させて

攻撃を仕掛け、見事打ち破った。途中、俺がポカを

やらかして、その星の魔王を目覚めさせてしまった

事もあったが、退けることは出来たから、まぁ、

良かった……。が、その魔王の核となっていた女の子の

事情を聞いてから、俺は神を超えることを決意する

ことになった。

現在ターゲットにしている神軍大将ラー。奴はその子

を弄び、面白半分で1つの魂に地獄の苦しみを与え

続け、いつ、壊れるかを実験していたんだ。

反対したアポフィス神は、邪神として星に封印され、

神と交信する天使族の1人、ルシファーさんも魔界に

幽閉された。まぁ、2人ともその状態であったから

こそ出会うことが出来たわけだったが、3人との

出会いにより、最強になって、ラーを滅することが

目標となったのさ。それからは強敵に片っ端から

挑み勝ち、最終的に宇宙最強の捕食者をどうにか

倒して捕食した結果、筋力で光速を超え、神の領域に

達することが出来たのさ。


~回想終了~


刻蝋値「ま、そんなわけでこの"無"に来たとたん、

ラーに目撃されちゃったんですけど、アポフィス神の

ナイスアシストのお陰で助かりました」


三等兵「…………うん、何かお前の色々とずれている所が

よく分かったよ。けど、ラー神を倒したいのは我等も

同じ。頼りにしているぞ、刻蝋地よ」


刻蝋値「ええ、先輩にも時には頼りますよ!」


三等兵「な、時にはって何だよ! 時にはって!」


刻蝋値「いやぁ、何でも無いッス」


一等兵「こやつからすれば、我等なぞ赤子の手を

捻るようなもの、仕方あるまい」


三等兵「絶対お前より強くなってやるからな……」


~食後・廊下~


刻蝋値「ふわぁ………」


休憩時間を1人気ままに歩いていると……


???「やぁ!」


第4話に続く。

ブクマ、評価や感想などを頂けると、モチベーションが

上がります。気軽にどうぞ!

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