第26話~基礎訓練~
第26話
厳格そうな侍「貴様らがワシに剣術を習いたいと
言う童どもか」
髪を後ろで一本縛りにした、渋い出で立ちの達人と
言った侍が立っている
スパーク「閃殺のスパークだ」
サタン「憤怒の最上級魔王・サタンだ」
ファング「アギトグンタイアリのファングだぜ」
侍「拙者、武死道と申す。拙者が取り仕切る鍛練は、
時に死を与える事となる。覚悟は良いな?」
スパーク「さっさと始めr…」
刹那、いと疾き斬撃が飛来した。
スパークは辛うじて避けたのだが……
武死道「大口を叩くだけはあるが、まだまだ一介の
童に過ぎんな。望み通り、執り行うぞ」
スパーク「…………」
1本だけ切れた髪を見つつ、武死道の実力を把握した。
~魔法訓練所~
ルシファー「エクトショット!」
ルシファーが詠唱したところ、霊的物質の弾丸が
的へ放たれた。
はやみ「キャッ。流石大天使様です! 飲み込みが
早すぎますよぉ~」
ルシファーの腕に纏わりつきながら、大喜びで
誉めちぎっている。
ルシファー「そうかな? 因みにはやみちゃんは、
同じ魔法でどれ程の威力を出せるのかな?」
はやみ「いきますよ。エクトショット!」
はやみが放った霊弾は、的を撃ち抜くだけに
とどまらず、向かいを覆う霊的物質の壁を
粉砕してしまった。
ルシファー「凄すぎる……威力だけでなく、
詠唱速度も私とは比べ物にならない…………!!」
はやみ「そ、そんなぁ~。そんなに誉められたら
……わたし…………」
頬が赤くなっており、相当照れている様子が
伺える。
ルシファー「本当さ。よかったらもっと……
教えてくれるかい?」
両手を肩におき、碧い両目ではやみの両目を
見据えながら、はやみに願った。
はやみ「も、勿論です…………」
こう長身で逞しい体つきのイケメンに頼まれては、
顔全体を真っ赤にし、惚けてしまうのも仕方ないの
かもしれない。
~とある中間質量ブラックホール内部~
刻蝋値「よーし3神とも、この霊的物質を
持ち上げてみな!」
インフィニティ、バレット、ラピスがそれぞれ
同じサイズの霊的物質の塊を持ち上げようと
している。
インフィニティ「ぬぐおおお…………あ、
あがんねぇ……!!」
ラピス「くっ……最高出力でも…………上方向の
加速を得られないっ!!」
全く微動だにしない2神に対し……
バレット「ぬおおおおおおおおおっ!!!」
バレットだけはどうにか腰まで持ち上げる
ことに成功した。
インフィニティ「しゃあねぇ!! シンギュラー
グレードアッパー!!」
全身のエネルギーの巡りを超加速することで、
パワーが爆発的に上昇! その結果……
インフィニティ「うはははっ! 軽い! 軽い!」
先ほどまでの苦戦はどこへやら、重りをブンブンと
足から頭まで上下させ始めた。
バレット「テメッ! ステロイドホルモン増量、
ATPチャージ!」
筋力を増すような内分泌を行い、これまた上下に
ブンブンと振りまくるようになった。
ラピス「負けられない。禁技解放!」
少々巨大化し、筋出力も増加した状態で、やはり
重りをブンブンと振りまくるようになった。
刻蝋値「流石だな! 俺も混ざって、
クリーン&ジャークで追い込むぞ!」
3神「望むところだ!!」
全員かなり筋肉を鍛え抜き、鍛え終わった頃には
刻蝋値以外、立つことすら出来なくなっていた。
その日の訓練は、この3つの部所を回る回るで
こなす感じとなり、平和に1日が過ぎていった。
翌日
アポフィス「偵察部隊から連絡があった」
刻蝋値「と、言いますと?」
アポフィス「ラー軍が1000神程の大部隊を
結成し、この拠点へ進行している」
第27話に続く。
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