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第25話~黒き悪魔達の勧誘~

今作に登場する前作のキャラは、全て出揃いました。

第25話


刻蝋値「さってと……この辺でドンパチやってると

思うんだが……」


前方を見据えると、ゴキブリと蟻を混ぜて

擬人化したような姿の2人が、今まさに

闘わんとしていた。


筋肉質な方「ファングよ、亜人形態で俺に挑む気か?」


刻蝋値とは違った、体の中心部だけでなく、

末端にかけても満遍なく筋肉質なゴキブリ

星人が問う。


ファング「バレット、心配には及ばねぇぜ。

サタンの所の鬼道丸から剣術の手解きを得た

のでねぇ」


少し髪の長めなチャライケメン系の男が4本の

刀を取り出しつつ、構えた。


バレット「そうかぁ……なら」


ファング「やるぞ!」


2人は直線的に互いの距離を縮めた。


バレット「デュランダル!」


大男が身の丈以上の大剣……極大剣とでも

表現すべき得物を、4本の腕を用いて

信じられない速度で振り下ろしてきた。


ファング「ターンソード・フォーススラッシュ」


チャラ男は大男の極大剣を4振りの刀で受け流し

つつ、その力で加速した刀を振るった。


バレット「っと、グングニルストーム!」


チャラ男の柔剣を跳躍で避けた大男は、空中で

六本腕の猿……というより巨大ゴリラのような姿に

なりつつ、上から拳の連打をお見舞いし始めた。


ファング「アブソーヴソード・ショックイート」


自身はタップダンスを踊るかのような動きで

回避しつつ、特殊な魔力を纏わせた刀に、

ゴリラの拳が持つ運動エネルギーを吸収し

始めた。


バレット「テトラミョルニィル!!」


人馬のような姿になりつつ、4本足から

先程よりも限りなく光の速度に近い

踏みつけを行った。


ファング「もらったぜ? 最後の一撃」


どす黒く光る刀を煌めかせながら、

チャラ男はケンタウロスを威圧した。


バレット「来い! 俺も決めてやるぜ!!」


ケンタウロスは6足の獣のような姿に変身し、

全力を出す構えを見せた。


ファング「ターンソード・スタースラッシュ!!」


4振りの刀から、当たれば惑星すら斬り貫く

飛ぶ斬撃を放つ。


バレット「おおおおっ! グングニル・ストライク!!」


斬撃をかわしつつ、限りなく光速に近い

全速力まで加速し、刻蝋値のキネティック・

ストライクよろしく、ぶちかましを仕掛けた。


ファング「これは吸いきれねぇな……」


避けられず、かといって力を吸収出来ないと

考えたファングは、バレットと同じような

獣姿へと変身した。


バレット(もらった!!)


若干宙に浮いたファングの土手っ腹に、

ぶちかましがめり込む。


ファング「ゴッド・アンピュテート!」


バレットのぶちかましを腹で受けつつも、

その衝撃で体をくねらせ、その勢いで

獣頭の量頬についた大顎を閉じることで、

強烈な斬撃を浴びせたのだ。


ファング「がはっ!!」


バレット「ってぇ!!」


両者とも致命的なダメージを負い、

暫くは戦闘不能となった。


バレット「ったくよぉ、どうしておめぇとの

バトルは決着がつかねぇんだろうな!」


ファング「そりゃあ、互いに絶対に負けられないと

思っているからだろう?」


バレット「構わねぇぜ。次回は俺が勝つからな」


ファング「抜かせ、俺が勝つに決まってんだろ?」


刻蝋値「よーう! 見てたぜ! まーた強く

なってるのな!」


バレット「おおっ! 刻蝋値か!!」


ファング「行方不明から戻ってきたのか」


刻蝋値「いーや、後1日は戻れねぇな。それと、

お前らを誘拐してぇんだ」


バレット「ああ?何いってやがる。誘拐なんて

言葉はなぁ、エマとか施設で育ててる孤児たちを

連れ去ったときに使うんだぞ」


ファング「バレット、お前黒ゴキ事件で大人も

誘拐されてたの、もう忘れたのか?」


刻蝋値「そう、そのエマちゃんを弄んだ

クソ野郎一派を壊滅させるために、お前ら

の力が必要だ!」


バレット「……んだよ、そう言うことなら

カッコつけずに言いやがれ」


ファング「昨日誘拐されたっていうスパーク達も、

お前の元に居るんだな?」


刻蝋値「そうだ。2人も来てくれるか?」


バレット「当然だ!」


ファング「ああ」


刻蝋値「よっしゃ!……後は」


~とある星の、深海にある洞窟の城~


刻蝋値の1.6倍程の背丈の悪魔っぽい見た目の

魔王と、巨大水性生物、リヴァイアサンのような

見た目の魔王が衝突していた。


悪魔「ホーキング・バーストオオォォォオ!!」


悪魔が放った全身全霊の破壊光線により、

とうとうリヴァイアサンが戦闘不能に

なった。


リヴァイアサン「み、見事……インフィニティよ、

嫉妬の最上級魔王の座をお前に明け渡す」


インフィニティ「ゼエッ! ゼエッ! ありがたく

……ちょうだいいたしますぜ……レヴィアタン様」


どうやら上級魔王が最上級魔王の座をかけて、

決闘を挑んでいたらしい。


刻蝋値「おーおー、着地するところにしたみてぇだなぁ」


インフィニティ「刻蝋値か! 戻ってこなくても

かまやしなかったが、見たか! 俺様の勇姿!!」


刻蝋値「見た見た! そんな勇敢なる

インフィニティ君に頼みがあってなぁ、

俺と一緒に神々の世界に来い!」


インフィニティ「か、神々の世界だと!?

……本当に、行けるのか…………??」


刻蝋値「おうよ! 俺はすっかり一介の神様だぜ

(見習いだけどな)! 既にサタンやルシファーさん

といった、お前の憧れの先輩たちも来ている」


インフィニティ「ゴクリ……」


刻蝋値「宇宙最強と言わず、神々でも最強を

目指してみないか?」


インフィニティ「そう言われちゃあ、行くしか

ねぇよなあぁ!!」


刻蝋値「ってことで、レヴィアタンさん、

コイツ借りていきますわ」


インフィニティ「なんか位を明け渡されて

そうそう行っちまって申し訳ねーッスけど、

行かせてください!」


レヴィアタン「サタン達が昇るならやむ無し、

行くが良い。そこで私に劣る力しか得られぬ

ようでは、最上級魔王の座を返上させて

もらうぞ!!」


インフィニティ「言われるまでもねぇッス!」


刻蝋値「それじゃ、失礼しました~~」


プルートさんに教えてもらった瞬間移動を用い、

俺とインフィニティはアポフィス神の元へと

向かった。


~宇宙の中と外の境界線付近~


刻蝋値「戻りました!」


アポフィス「揃ったか、それでは3名に神格化の

加護を授ける」


バレット、ファング、インフィニティが、

神々の世界、無でも生きていけるように

なった。


アポフィス「皆が待っている。直ぐに向かうぞ」


アポフィスは自身を覗いた4名を自らの居城へ

転送した後、この宇宙の時を止めてから向かった。

その後はスパーク達同様に、はやみとの空乱を経て、

プルートとの空乱を行った。大人気なく強化形態に

変身したインフィニティは余裕で合格し、バレット、

ファング2神もどうにか及第点に達した。

そして、3名にも速度で負けたはやみはまたしても

泣きじゃくってきた。


刻蝋値「まぁまぁ、誰1神として魔法ではやみを

上回っていないんだ。悲しむことはねぇよ」


はやみ「……本当?」


刻蝋値「おう!」


アポフィス「さてと、次はそれぞれに合った技能を

高める試練でも執り行おうか」


第26話に続く。

ブクマ、評価や感想などを頂けると、モチベーションが

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