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第22話~夕暮れ時に、奴は動き出す~

第22話


刻蝋値「うん……?」


目覚めると、暗がりに橙色の光が差し込んでいた。

恐らく明け方、あるいは夕暮れ時だろう。


刻蝋値(それにしたって変な感じだ。回復

ポーション特有の薬草臭になんとも癒される

甘い香り……何でこんな場所で寝ている……?)


暫く考えていると、どうにもおかしな点が

浮かんできた。


刻蝋値(いや待て、無は常に白色の虚無だ。

宇宙に存在する地球みてぇに昼夜はねぇぞ。

それに顔面に広がる温もりはまさか……)


ガバッと起き上がると、案の定顔面を覆って

いたものも飛んでいきそうになったので、

上両腕でキャッチした。


はやみ「へグッ!?」


刻蝋値「やっぱりか、おはようはやみ。昨日は

介抱してくれてありがとな」


はやみ「おはよう刻蝋値君、急に起き上がるから、

ビックリしたよう……ヒック」


先程の衝撃で、しゃっくりが出るように

なったらしい。


刻蝋値「そういうはやみこそ、なんて寝方

しやがるんだ……仮にも俺は男なんだぞ」


はやみ「えー……だってぇ、マリア様がこうしたら

男の子は喜ぶって言っていたからさぁ…………早く

元気になってほしかったし~」


本気で"元気になって欲しい"思いからの行動

なのが伝わってきたのだが……。そして俺は

一応成人男性だ!


刻蝋値「その"元気になる"って言うのはな、

多分健全じゃねぇ方の意味だぞ……。マリアさん

って方も悪気はねぇんだろうが、う~ん…………」


はやみ「ええっ…………胸を押し付けたら不健康に

なるの??」


刻蝋値「不健康にはならんけど、不健全に

なるんだよ。……まぁ、何て言うか、ホーク

とかもあんな反応してたし、あまり男に

やるべき行動じゃねえって事は覚えとく

べきだな」


はやみ「そうなんだ~、マリア様は大抵の男なら

イチコロで商品を買ってくれるとか言っていた

から、凄い魔力でもこもってるのかと思ってたよ」


刻蝋値「し、商品を買ってくれる??(……悪徳商法

とか、悪質教団とかの神じゃねーよな……ってか、

神々同士って宗教とかやるのか?)」


色々と考えていると、瞬間移動であの神が

やってきた。


プルート「お待たせ! 体調は良くなったかい?」


刻蝋値「はい、バッチリ良くなりました!

いやー、男の手料理最高でしたよ。料理人

だった俺の母に食わせたら、美味すぎて

死ぬんじゃね? って思いましたし!」


プルート「作った甲斐があったよ。今から

朝ごはんを作るから、待っててね」


刻蝋値「はーい」

はやみ「はーい!」


厨房から漂う臭いから、様々な食材が

浮かんできた。


はやみ「……凄いなぁプルートさんは」


刻蝋値「ああ、前世でも転生後も料理の腕は

磨ききったけど、プルートさんの腕には全く

太刀打ち出来ねぇ。ファミレスの比じゃねぇ

美味さだぜ」


はやみ「神兵を引退しても、料理神になれる

腕前だよね。そして、この中で料理できない

のはわたしだけかぁ…………」


時々見せる悲しげな表情、俺は彼女のこの

表情を見るたびに、身勝手な加護欲が出て

しまう。


刻蝋値「……なぁ、はやみ」


はやみ「うん?」


刻蝋値「俺、これからやりたいことがあるんだ」


プルート「お待たせ!」


ちょうどプルートも来たので、やりたいことを

共有してから、アポフィス神の元へと向かった。


~アポフィス神の部屋~


アポフィス「2神とも、昨晩は刻蝋値の介抱を

受けてくれて助かった。深く感謝する」


はやみ「友達を助けただけです」


プルート「当然の事をしたに過ぎません」


アポフィス「そうか、そして刻蝋値。先の件では、

2度もお前に助けられたな」


刻蝋値「いやー、ですけど後半は、やっぱり

足手まといになっちまって、申し訳無さで

いっぱいですよ」


アポフィス「あの実力差の相手にあれだけの

被害で済んだのだ。結果的に残業をしていた

者達を救うことにも繋がった訳だ、あの時

貴様に目をかけた判断は間違っていなかった

ようだな」


何処か誇らしげに話してくれた。


刻蝋値「そう! その時の宇宙、俺の第2の

故郷を使い、俺はやりたいことがあります!」


アポフィス「言ってみろ」


刻蝋値「俺の宇宙から新たに数名……

バトルの才能が高い者を引き抜いても

よろしいでしょうか?」


第22話に続く。

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