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第12話~ゴキブリ駆除に、殺虫剤20本~

第12話


ヴァール「ソッコー殺す!! 神格化以前より、

筋力、テクニック、敏捷に極振りしていた俺の

猛撃に砕け散るが良い!!」


先程の3倍増し、33万光速のラッシュを

繰り出し始めた。


刻蝋値「おー、おー、中々の攻速じゃねーか、

結構、結構」


それでも刻蝋値は涼しげな表情で回避行動を取っている。


ヴァール「バカな! 同格すら瞬殺せしめる俺の

連撃を全て避けてるだと!?」


刻蝋値「どうやらお前じゃ俺には勝てねぇらしいな」


そう言って、同程度の速度の拳を繰り出した。


ヴァール「チッ! けどよ、お前だって俺に

当てれてねーぜ? おらよっ!!」


危なげなく避けながら、カウンターすら

繰り出してきた。


刻蝋値「そりゃあ本気を出してねーから……な!!」


ヴァール「グアッ!!」


100万光速の拳が鳩尾にめり込み、そのまま

向こうの連中が立っている場所まで飛んでいった。


ライト「そこまでだ!」


刻蝋値「お?」


振り替えると、金髪男の方が、はやみを捕縛していた。


ライト「動けばこの娘の首が飛ぶぞ」


はやみ「ごめんなさい……刻蝋値君……」


泣きながら謝っている。


刻蝋値「そっか……じゃあ、しかたねぇな!!」


刻蝋値はそう言い、100万光速でライトに接近、

そして殴ってブラックホールの外まで弾き出した。


刻蝋値「おー、おー、本当に首が跳ねとんでら。

さてと……」


向こうにいる19神の方を向いた。


刻蝋値「俺が生き残るには、お前ら19神纏めて

ぶっ飛ばさねぇと駄目らしいな」


大尉の男「ふん、少しはやるようだが、同僚の

女1神すら救えぬ様では、俺からは逃れられん」


身長3メートル、同スケールに縮めても、刻蝋値以上の筋肉量を誇る男が忠告をした。


刻蝋値「へ~、少尉2神相手だと、俺も勝機が

あると言うことだな~? それと、あんたは

大きな思い違いをしているぜ」


大尉の男「どういう意味だ」


刻蝋値「その内分かるさ」


刻蝋値の姿と、大尉を除く18神の姿が一瞬で消えた。


刻蝋値「M(ミリオン)L(ライト)・ナックル!」


1神の神兵長をまたしてもブラックホールの外へと追い出した。


赤色の隊長「おい!」


赤色のネズミ系亜人と表現できる隊長格の神が、

拳に炎を纏いながら、刻蝋値へ叫びを上げる。


黄色の隊長「神兵長レベルのフィジカルを持つ

俺達から逃れられると思うなよ!」


黄色のネズミ系亜人も拳に電撃を纏いながら、威嚇する。


刻蝋値「纏めて来な!」


青色の隊長「行くぞ2神とも!」


青色のネズミ系亜人の掛け声で、3神とも動き出す。


3神「トライアングルバニッシュ!!」


3神が拳に纏う魔力は、単なるエフェクトに

あらず、その拳へ速度に見合わない破壊力を

与え、刻蝋値を跡形もなく消滅させる一撃

へと強化した。


刻蝋値「へへ、速度以上の破壊力ねぇ。

残念ながら、俺には及ばずだぜっ!!」


六本腕・脚無しの猿を思わせる姿となり、その内

三本の腕で拳を受け止めた刻蝋値は、地面に設置

した三本腕に力を入れ、3神を振り回し始めた。


刻蝋値「オラァ!!」


3神を50万光速で叩きつけ、気絶させる。


紫髪の魔法使い「物理が駄目なら、魔法で

攻めるまで! メタベノム」


メタンに近い、神の手が加わった猛毒を、刻蝋値の

周囲に発生させる。


刻蝋値「この毒は……」


元の亜人姿に戻りながら、毒について考える。


ピンク髪の魔法少女「オマケよ! ラバーフレイム!」


愛の深さに比例して、温度が上がる炎をだか

何だか。そんな感じの果てしなく高温の炎が

刻蝋値の腹付近から発生し、先程の猛毒メタンに

引火して大爆発を起こした。


ピンク髪の魔法少女「やった!」


紫髪の魔法使い「良くやったわヒーラ」


ヒーラと呼んだ少女の頭を撫でる。


ヒーラ「エヘヘ……へ!?」


撫でられて嬉しそうにしていたヒーラだったが、

突如見えたあり得ない光景に、面白い顔芸を

してしまった。


緑髪の神兵長「や、やめっ……グワッ!!?」


吹き飛ぶ神兵長達と並走して逃げていた緑髪の

神兵長が、先程の焼き殺した筈の刻蝋値に

殴り飛ばされていたのだ。


ヒーラ「どーゆーことなの!? あんたは燃えカスに

なった筈よ!? そうでなくてもアマンダさんに毒を

吸わされて……」


刻蝋値「ああ俺、熱耐性には自信あるし、毒も

以前摂取して適応した種類だったわ」


アマンダ「…………はぁ?」


刻蝋値「さーて、大分片付いてきたな。次は……」


次の獲物に狙いを定めようとした瞬間、何かに

押し潰された。


巨神「自惚れるな。貴様なぞこうなってしまえば

何も出来まい。潰れるまで踏み続けてくれよ

……ぬぅ??」


刻蝋値「笑わせんなよ。この程度で俺を潰すだぁ?」


自身を潰そうとする足を持ち上げた刻蝋値の姿を

見ると、片腕だけで軽そうに持ち上げていることが

分かった。


刻蝋値「お前が俺を潰すんなら、ホークみてぇに

ベクトル操作を覚えやがれ!」


そう言って、巨神の押し潰そうとする力を全て

発勁として、お返しした。


刻蝋値「後は……」


ヴァール「これで終わりだぁ!!」


刻蝋値「あらよっと」


直線的に突っ込んできたヴァールを叩き落とし、

大地に直径1キロのクレーターを形成した。


刻蝋値「5神だが、内2神はどうしたものか……」


???「こういう時はわたしに任せて!」


アマンダ「へ!? 誰よ!!?」


突如聞こえた声にビビるアマンダ


ヒーラ「この声って!?」


対するヒーラは、まるで既に死んだ存在に語り

かけられた時のような反応を示した。


???「ぼさっとしてると痺れるよー!」


言ってる側から大規模な電撃が発生し、大尉、

少尉の3神以外、即ち魔法使いの2神を一撃で

気絶させた。


刻蝋値「流石だぜ、はやみ!」


はやみ「へへへ、後は3神、油断せずに対処だね!」


大尉の男「……なるほど、確かに俺は思い違いを

していたわけだ。この女が死んだ時、貴様が少しも

悲しまなかった事も納得だ」


刻蝋値「へっへっへ、相手してくれよ!ラー軍の

将校さん方々!」


第13話に続く。

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