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第1話 ~神軍と渡り合うただのゴキブリ~

少しでも面白かったら、ブクマ、評価、

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第1話~神軍と渡り合うただのゴキブリ~


「うおおおっ!!」


 身長2m50cm、腕4本、脚2本の焦げ茶肌の

亜人が、右上の拳を全力で振るう。


「くたばれぇ!!」


 白装束の厳格そうな男が槍で応戦するも、軽く

避けられ、鳩尾に拳をめり込まされた。


亜人「らあっ!!」


 そのまま白装束男を光速の1000倍まで加速し、

他の連中の方向へと弾き飛ばした。


白装束軍団「ギャアアッ!?」


 突如すさまじい速度で飛んできた仲間に反応

できず、白装束軍団の大半が気絶する損害を

受ける。


白装束リーダー「怯むな! 複数で襲え!!」


 指示を受け、近場の2人が槍と回し蹴りで

亜人に襲いかかる。


亜人「あ~~らよっと!!」


 が、亜人は微妙に移動することで、槍を

避けつつ回し蹴りを敢えて受け止めた。

 そして、左の腕2本で脚を、右の腕2本で槍を

ホールドし、先程の攻撃の威力に筋力を乗せた

トルネードスローで白装束軍団に投げ飛ばした。


亜人「オラオラッ! その程度か!?」


 次々と仲間が飛ばされてきたことで、もたついて

いる白装束の近接部隊へ切り込んでいく。


白装束「このぉ!」


 ハンマーを振るえば、少し横へ移動されて

殴られ…………


白装束「クソッ…………ガッッ!!?」


 中途半端な拳は簡単にカウンターされる。


大柄な男「これが全身全霊の一撃だぁ!!」


 全身の捻りをフルに使ったボディブローが、

亜人に炸裂!


亜人「良い一撃だったぜ」


大柄な男「がっは…………バカ……な…………」


 が、その一撃も発勁として衝撃に変えられ、

カウンターに利用された。


亜人「さぁて! 肉体派はこれで全滅だぜ!!」


 そう言って、魔法系を中心とする部隊へと

向かっていった。


白装束軍団「魔法で迎え撃つぞ!!」


 雷、光、炎……様々な属性の、1発が

太陽すら滅するほどの威力の魔法が

四方八方から放たれる。


亜人「最早光も遅ぇな!!」


魔法部隊「!?」


 亜人は持ち前のスピードで、攻撃の

全てを()(くぐ)ってきたらしく、魔法部隊の

真横に(たたず)んでいた。


亜人「こうなると…………どうしようもねーよな!」


 圧倒的速度、そしてそれを生み出す

パワーを持つ奴が至近距離に居る状況。

魔法部隊はなすすべなく殴り飛ばされたり、

蹴り飛ばされたりした。


白装束リーダー「くっ、お前たちの力、

        見せてやれ!!   」


 リーダーの号令で、側に控えていた2神が

動き出した。


斧使い「ギャラクシーチョップ!!」


亜人「G(ギャラクシー)B(ブレイク)・アクス!!」


 お互い、1つの銀河系を消滅させるほどの

威力の斧と、後ろ回し蹴りを放ち、周囲に

途方もない衝撃波を撒き散らした。


剣使い「ホゥアチャチャチャチャチャーー

    ーーー!!!         」


 剣使いは、亜人が動けない隙を突き、

神速(しんそく)剣閃(けんせん)で亜人をソルベにした。


亜人「へぇ、中々楽しませてくれるじゃねぇか!」


剣使い「なっっ!?」


 つもりだった! どうやら亜人は全ての斬撃を

避けきったらしく、その体に傷1つ無い。


亜人「GB・レッグ! ア~ンド、ナックル!」


 動揺した剣使いを容易く蹴り仕留め、

追撃してくる斧使いの一撃を掻い潜り

ながら、拳でKOした。


白装束リーダー「皆、すまない!」


 部隊を全滅させられたリーダーは回れ右をして、

仲間達に一言謝った後、光速の2000倍の速度で

逃走を開始した。


亜人「やぁ、どこに行こうってんだ?」


 亜人はそのはるか上を行く、光速の2万倍の

速度で回り込んだ。


白装束リーダー「なッ!? っおおおお

        おおっ!!!!   」


 逃走不可能と判断したリーダーは、果敢に

亜人へと拳を振るっていく。


亜人「ラストは殴り合いか! 燃えるぜ!!」


 亜人はリーダーの攻撃を全て回避しながら、

自身の拳を全て命中させていく。


白装束リーダー「ぐっ……ど、どうか…………部下

        たちだけでも救ってくれぬか

        ………………?        」


 今にも気絶しそうなリーダーが、部下の命だけはと

懇願してきた。


亜人「……まぁ、お前ら何も知らねぇみたいだし、

   潔白さえ証明されれば誰も殺さねぇよ 」


白装束リーダー「……潔白? 何のはな………………

        し…………………… 」


 殴られたダメージが堪えたらしく、

気絶してしまった。


亜人「あらら、気絶しちゃったか。ま、

   中々男前だったぜ。さて!   」


亜人は銀色の端末を取りだし、"アポフィス

パイセン"と表示された連絡先に、アクセスを

開始した。


亜人「……あ、もしもし! (こく)蝋値(ろうち)です!

   無事に第111小隊の連中を気絶

   させましたよ!         」


電話先の相手『そうか、ご苦労だったな』


刻蝋値「労いあざっす! それで、当初の

予定通り、コイツら全員持ち帰れば

良いんですよね?        」


電話先の相手『ああ、頼む』


刻蝋値「了解ッス。それじゃ、また後で

会いましょう。アポフィスさん」


アポフィス『道中油断の無いようにな』


刻蝋値「ええ!」


 そういって、亜人……(こく)(ろう)()は端末を切った。


刻蝋値「神の世界に来て、約1ヶ月。

    まだまだ修行をする必要が

    ありそうだぜ      」


 やぁ、俺の名は(こく)蝋値(ろうち)

見習い神様になった、ゴキブリだぜ!

色々あってやって来た神界だけど、現在は

同じ志を持つ邪神・アポフィスさんの指導

の元、修行中なのさ。

 ま、宇宙にいた頃の事は…………落ち着いて

から、さらっとお話しするぜ。


刻蝋値「…………これでよし。ディヴァイン・

    アンテナサーチ!       」


 白装束の連中を巨大団子に纏めて背負った俺は、

頭に着いてる2つの触角を使い、1垓光年程の

生体反応を検知した。


刻蝋値「…………見つかったらヤベーのは居ねぇな。

    じゃ、とっとと帰ろう!       」


 光速の3万倍まで加速し、颯爽と帰還を開始した。


第2話に続く。

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