最弱かもしれないです
すみません!!だいぶ更新遅くなりました!!
「……大丈夫か?」
「あ……えっと……はい」
この人凄すぎた……
そりゃ駄女神にあんな態度取れるんだ…普通何らかの関係者だよな
『なにを思っていたかは言わないであげましょう』
「…お前……良い奴だな」
『その代わり次何かあったら庇ってくださいね』
「………いいだろう」
断れないタイミングで交渉……こいついい腕だ
『そんな話は置いておいてですね、〘星砕〙さんが顔を自ら明かすなんて珍しいですね』
「え?そうなの?」
「ああ。〘俺〙の顔って醜いだろ?昔ちょっと色々あってな。あと冒険者1位ってだけでめんどくさい輩に絡まれるからプライベート以外では基本これ着けてるよ」
「なんか大変ですね」
「だいぶ慣れたけどな」
バーミュラーさんはカラカラと軽快に笑う。自分の過去をこうも軽々話せるのは、色々なこと経験してるんだろうなって思う。
そういえば何歳なんだろう。
少なくとも20代後h……いやちょっと待て。
さっきこの人「1000年前」とか言ってなかったか?
「ちょちょちょっとバーミュラーさん!」
「なんだ?」
「あなた何歳なんですか!?」
「うーん……2万と……5721だったかな?いや……2だったっけ?」
『いいえ。2万と5819ですよ。〘星砕〙さん』
「………2万て」
桁が違いすぎる。
「もしかしなくても人間じゃなかったりします?」
「ああ。堕天使だな」
「堕天使……」
天使じゃなくて堕天使……神話のルシファーみたいになにかしちゃったのかな?
…聞くべきじゃないな。
「……ところでなんでエリュクリアさんはバーミュラーさんの歳を知ってるんですか?」
『神様ですかr「2万年来の付き合いだからな」バーミュラーくん!!!』
エリュクリアさんまた素が出てる。
……涙目になりながらバーミュラーさんをポカポカ殴ってるよ。
女神様(笑)だよこれじゃ
「んじゃエリュクリアさんもそれぐらいなんですか?」
「いや、エリュクリアは世界を作ってから生物を作り始めて……そこからだいぶ発展してから……〘俺〙と3万くらい違うかな?」
『歳バレですよ……本当に10000年前にあなた達を〘神殺〙に任命するんじゃなかった……』
「やっちまったものはしょうがないな」
『くう……なんとも言えない』
「ところでなんでエリュクリアさんはそんなわざと敬語使ってるんですか?」
『バレてる!!』
「そりゃあんだけ素を見せられたらねぇ……」
『しかもあっちが本当ってバレてる!!!!』
「こいつは神の威厳がどうのこうので敬語にs『バーミュラーくん!!!!!』」
また喧嘩始めたよ……仲良いな
「ていうかお前〘観察眼〙持ってるなら俺のことわかっただろ」
『そういえば確かに……おかしいですね』
「え?だって〘観察眼〙って僕と同じくらい強い相手じゃないと見れないんでしょ?」
「『…………』」
急に黙る2人。
「ちょっとステータス見せてくれ。うん。ステータスって言えばいいから」
「……ステータス」
うぉ…ウインドウみたいに開いた……何何?
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・リュート・ハルブラッド 20
男 人(神)
レベル11
HP 10/10
MP 4/4
力 8
守 2
魔 8
防 2
早 298
運 15
覚えてる技
なし
スキル
〘五色の眼〙
〘神の権限〙
〘隠蔽〙
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「…どうなのこれ」
「…弱すぎる」
『こんなはずでは……』
二人とも頭抱えちゃったよ!!?ステータスがアンバランスすぎるだろこれ!!
早どうなってんだこれこの体の持ち主早に全力注ぎすぎだろこれ!
「えっ……でもバブーン鳥倒せました……よ…?」
『………』
「あのな、バブーン鳥って〘家畜魔物〙って呼ばれてて、基本的に大人なら誰でも武器持てば倒せるレベルなんだ……」
「いやでもあの子たちは苦戦してたし!」
「あれは本人たち曰くMPが枯渇してたらしい」
「………」
救いがない♡
『……ホントにブロードソードが振れるギリギリの力してますね』
「えぇ……」
「ステータスを見るに確実に剣を振る用のステータスをしてないな……」
「なんで剣持ってるんだホントに」
『さぁ?』
「神様でも分からないって相当でしょ」
『私でも分からないことはあるのです』
「まぁそんなことはどうでもいいや『なんで!?』なら僕にも適正のある武器があるの?」
「……難しいな」
バーミュラーさんが厳しい顔をする。
「え?」
「ブロードソードの適正力は10以上で普通に振れるようになるが、ダメージを出すならそれ以上の力が必要になる。ナイフでも5以上だ……レベル11で8となると……とてもじゃないが接近戦には向かない」
「そんなぁ……」
『私の力が及べばそういった能力的な問題も無くなるんですが……申し訳ございません』
「これに関してはエリュクリアさんは悪くないんだよね?ならしょうがないよ」
『カイリさん……ううっ…こんないい子に育って……』
「こいつはまぁ無視するとしてだ『酷い!?』力と守が無い以上接近武器は本当に出来ないと思っていい。ほかは魔法だが、MPが少ないからこれだと下級魔法1発打てればいい方だな」
「……僕って本当に弱いんだね」
「……一応適正武器を探してはみるが……望み薄だな」
「……くそう」
これって異世界転移したら普通俺TUEEEがあるんじゃ無いのか……。
「まぁ………エリュクリアに約束しちまったからな。最後まで面倒は見る」
「…え?それって……」
「お前の適正武器も見つける手伝いをするつもりだし、お前が強くなるまで修行に付き合ってやる。神様が最弱だと話にならないしな」
「めっちゃいい人じゃないですか……」
「お前なぁ……見た目で人を判断するなとは言わんが……思ったことをポンポン口に出すな」
呆れられてしまった。
『実はバーミュラーさんは教える立場になったことがないからすごいワクワクしてるんですよね』
「おい!そういうこと言うなよ!!」
「じゃあこれから師匠ですね!!」
「し……師匠………俺が……師匠……ふふっ」
なんか嬉しそうだなこの人……
「ま……まぁいい。取り敢えず〘俺〙の家に来て欲しいところだが……遠いしお前も力が付いてない状態で〘俺〙におんぶにだっこは嫌だろう?」
「まぁ……そうですね。こっちで武器を見つけて尚結果をある程度残してから行きたいですね」
「うーんどうするか……」
二人で頭を悩ませていると
『あっ……そろそろ私帰らないとここの時間がおかしくなっちゃいます……』
「お……もうそんな時間か……」
「え?どういうことですか?」
『私か安易にこっちに来ると、色んな人が騒いで世界のバランスがおかしくなっちゃうんです。ですから私がこっちに居る時は基本的に時間を止めてます』
「へぇ……便利ですね」
『しかも本来なら〘世界神〙に世界の時間も止めてもらってるんですが……』
「今回は急に〘俺〙が呼んだから〘世界神〙にも話をつけれてないと」
『……です』
「時間は止めれるけど世界の動きまでは止めれないってこと?」
『そんな力を私が持っちゃったら人間からしたら畏怖の対象でしかないですから……能力を分与しました。』
「なんか難しいんだね」
神様は思った以上に仕事しないといけないらしい。
『というわけでそろそろ私は帰ります』
エリュクリアさんが光り輝く
「おう、気ぃつけてな」
『バーミュラーさん……』
「エリュクリアさんありがとうね!!」
『カイリさん……うぅっ……私は幸せ者です!』
「いいからとっとと帰れ!お前また〘愛情神〙に仕事任せてるんだろうが!」
『はっはいいい!お疲れ様でしたーーーー!!』
エリュクリアさんが消えていくとなんとなくだけどいつもの空間が戻ったような気がした。
「…ふぅーー……やあっと帰ったか」
「嫌いなんですか?エリュクリアさん」
「……その質問はちょっと厳しい所がある」
何だかんだ仲のいい二人で安心した。
やっぱり人間は顔じゃないんだなぁと。
???『……ああっ!!そういえば私結構前に〔エリー〕って呼んでって言ったのにあの人呼んでくれてない!くそう……やっぱりあいつか!!あいつがいいのかこのロリコン!!……いやもしかしたらあっち説もある?……確かに仲良しだけど……うう……意外とあの人モテるんですよねぇ………強い人限定で』