表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

なんか色々プレゼントがあるみたいです


説明パートが続きます。


すみません。




 「え?神様(ぼくたち)殺せるの?」




 『はい。神と言われていますが生物なので。もちろんあなたも例外ではありません』



 うわー……

どんな化け物だよそいつら。



 「んで、そいつらの名前は?」


 『言えないです』


 「え?なんで?」


 『神をも殺せる生物は極秘事項なのです。そんなことが公開情報になれば他の人達がなにをしでかすかわかりません。まぁあの方たちは基本的に無害なので良いのですが……。いや良くないんですけれどね?』


 「まぁなぁ……」



 自分達を殺せる生物が自分達の世界にいるって凄く嫌だな。何か。



 「まぁどうせ帰れない訳だしやることやってとっとと帰るか」


 『3000年後ですけどね(笑)』



 ぶん殴ってやりたい。この笑顔。



 『そのお詫びに良さそうなスキルをあげるので許してください』


 「そうか!この世界にはスキルっていうシステムがあるのか!!」




 僕が呼んでた転生系小説も神様からチートスキル貰ってたから僕もチートスキル貰えるのかなぁ♪それはそれで楽しみになってきたぞ……




 「それで!!どんなスキルを!!!頂けるんですか!!!!」


 『まずこの世の知的生物は基本的に3つスキルを持っています』


 「ほう…それで僕にはどんなチートスキルが3つ貰えるんですか?」


 『ちーと……?よくわかりませんが強いスキルである事は確かですよ』



 これは期待が出来そう!



 『〘五色の眼(ごしきのめ)EX〙〘神の権能(ゴッドチョイス)EX〙〘隠蔽〙…この3つを差し上げます』




……?よくわからんな。〘五色の眼〙?〘神の権能〙??〘隠蔽〙……これは分かる。なにを隠すかわかんないけど。ていうかEXってなに?




 「〘五色の眼EX〙は〘観察眼EX〙〘千里眼EX〙〘直感EX〙〘魔力眼EX〙〘心眼EX〙の複合スキルです」




 〘観察眼〙はその通り対象のことがなんでも分かるようになるスキルらしい。相手が強すぎたり〘観察眼〙が意味をなかったりしたら効かないみたいだ。


 〘千里眼〙は遠くの場所に視野を置いておける眼らしい。地図無くてもOKは嬉しい。


 〘直感〙は危険が迫った時に教えてくれたり、怪しいところに反応する万能スキル。強い。


 〘魔力眼〙は相手の魔力が見えるスキルらしい。残存魔力とか魔力の流れとかが見えるスキルかぁ……なんか微妙臭くない?…いやケチとかじゃないです!!


 〘心眼〙は暗いところでも物が見えるようになったり目潰しが効かなかったり……便利スキルだな。



 ちなみにEXっていうのはスキルレベルで、F~A、S、SS、EXまである中の1番上……。




 「だいぶ優遇されてるじゃん!!!」


 『そうですね。喜んでいるようで何よりです』


 「うんうん♪それで〘神の権能〙ってのは?」


 『はい。あなたには神の素質があると言いましたが、それも全てその〘神の権能〙を覚えれるが故。私と同等レベルの能力が使えます』


 「…というと?」


 『空を飛べたり、食べなくてもよかったり、睡眠を必要としなかったり、自分より弱い魔物からの攻撃を受けなかったりとかですね』




 ……チートやん。




 「……さすがに人前で使うのは避けないとね」


 『ですが観察眼を相手が持っているとバレてしまいます』



 そうだよ。どうするんだ。バレたら色々厄介だぞ……。



 『それをどうにかするための〘隠蔽〙です』


 「……そういうことね」




 つまりこれは自分のスキルを隠せるスキルなんだ。この神様察せる神様で助かった。




 『それでスキルの説明が終わったところで、転移元について説明します』


 「転移先じゃなくて転移元?」


 『はい。あなたは不幸にも冒険中死んでしまったある男の体を依代にして転移してもらいます』


 「……それって転生じゃない?」


 『いいえ。我々神族は基本肉体を持たないので私の世界にある肉体がないと顕現できないのです。あなたも死んでるわけではありませんしね』


 「へー。なんかめんどくさいんだね」


 『はい。めんどくさいんです。はぁぁ』



 神様はそれはそれは大きなため息を吐いた。意外とフレンドリーなのかもしれない。



 『その肉体が知っている情報は全て共有されるのでその人に成りすますもよし、別に人として生きるのも良しです』


 「うん…うん……何となくわかったよ。それじゃあ行ってくればいいんだね?」


 『他に質問は無いのですか?』


 「こういうのは自分で見つけるのが楽しいんじゃない?」


 『そういうものですか』


 「そういうものです」


 『ふふっ』


 「ははっ」




 なんかこの神様とも仲良くなれる気がする。




 『それではヤマモトカイリ…あなたを新たな神……カリューイーンと名付け、我が世界に顕現することを認めます』



 足元が光る。



 「うわっ!名前ダサッ!違うそうじゃなくて!!」


 『?』



 僕は慌てて叫ぶ。



 「あんたの名前は!?」


 『そういえば…教えてませんでしたね』



 神様はくすくすと小さい笑みを残し



 『私の名前はエリュクリアと言います。カイリ……カリューイーンよ。よろしく頼みます』




 言われなくても。




 光が満ちる。




 新しい世界。


 新しい友達。


 新しい夢。




 なにが待ってるんだろう!!




 絶対普通の世界じゃ起こりえない素敵なことが待ってそうだ!


















 でも、やっぱり無理にでも僕を殺せる人達の名前を聞いておくべきだったよ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ