私が異世界モノを読んでいても飽きてしまう理由 その2
一部修正。
最近……いや、ここ2,3年で異世界モノのランキングをみて思ったことを書き綴ってみようと思う。一年前にもエッセイを投稿したことがあるが、そのときからも変わらず数十話読んでみては、その小説を切ってしまう傾向がある。その原因についても以前取り上げたが、その原因にもうひとつ理由を付け加えようと思う。
みなさん、最近の異世界モノにおけるタイトルをみて思うところはないだろうか? 結論から述べると、私はタイトルだけを見て満足してしまっているのだろう。何故、満足してしまうのか理由を書いていこう。
基本的に、と一括りにしてしまうのも筆者に申し訳ない気持ちがあるが、基本的に最近のタイトルは様式化されている。例を示すと、次の通りだ。
「○○○○」〜△△△△〜
○はメインタイトル。△はサブタイトルといった。謎の様式が作られている。当然、全ての作品がそうとは言い切れないが、ほぼ日刊に乗るような作品は似たような傾向が多い。さて、なぜこのような形が出来上がってしまったのか定かではないが、個人的な見解を述べよう。私自身、創作のプロでもなんでもないため、ほぼ私見が混じっているがご了承願いたい。
個人的に作品におけるメインタイトルは、作品の核を示すようなもの、関連するものがつけられることが多いと思っている。サブタイトルに関してはメインタイトルを補助するような文が付け加えられるが、正直なところ必要性を感じないと私は思う。
しかし、なぜ小説家になろうにおいては、サブタイトルがつけられるのかというと、分かりやすさを追求した結果だろうと思っている。
だが、考えてみても欲しい。作品の内容をタイトルに詰め込むぐらいなら、あらすじに書けばいいじゃないかと。その通りだ、そのためのあらすじだ。作品を読んでもらおうと工夫するのがあらすじだ。タイトルにすべてを詰め込んでしまってはあらすじが機能しない。本来なら、そうやって読みたい本を読むはずだと、私は思う。そして、もうひとつ満足してしまう理由がある。実のところこれが今回のエッセイの本命である。
それは作品タイトルにおける圧倒的な語彙力のなさに関係する。
最強、冒険者、勇者、魔王、無双、異世界………etc
なぜ、この単語しか出てこないんだ。と叫びたいぐらい、この単語ばかりがある。たくさんの文字がある中、どうしてこの単語が頻繁に使われるのか。これも分かりやすさ故の結果なんだろう。付けてもいいが、これはタグにつけるべきなんじゃないだろうか。昔はあったかもしれないが、私に言えば、異世界というジャンルが浸透し始めては、この単語等には個性がなくなっている。
そして最後に、完全に文章になってしまっているタイトルだ。私から見れば、そのタイトルを見た時点で、そういう作品なんだと、完全に自己完結してしまっている。完結してしまっては楽しみさは半減する。理由付けして色々述べたが、言ってしまえば、根本的にはこういうことなんだろう。数十、数百という異世界モノを読んでいる人からすれば、この作品はこういう傾向なんだなと思うようになる。
以上で、私が異世界モノを読んでいても飽きてしまう理由になる。