異世界にいかない
目が覚めたら僕は異世界にいた。
「しかし、僕は言いたい! 異世界とはなんぞや!」
「なんで言葉が通じるの! 元となってる言語はなに!?」
「重力は同じじゃないでしょ! 別の惑星に行ったら負荷が違うから気持ち悪いんじゃないの?」
「なんか皆、人間ぽくない? 少なくても人間から見て美男美女が多くない?!」
「やたら戦争してない? 昔だってそんなに日々戦ってないでしょ!」
「しかも夜になったら必ず月あるしさ」
すると女神が現れた。
「全てにお答えいたしましょう、勇者様」
「勇者って僕? なんで外見から分かるの?」
「全てにお答えいたしましょう、勇者様」
「ほんと!?」
「はい、ご安心ください。心の闇を抱えた勇者様でもご安心いただける設計となっております」
「やった」
「そして基本プレーは無料となります」
「?」
「基本プレーは無料でございます、勇者様」
「なんでそれ強調するの」
「基本無料なのですから問題はないじゃないですか、勇者様。それと必ずお父さまお母さまにはお許しを頂くように」
「……そこを強調するとさ、そうじゃない部分があるみたいじゃない」
「基本は大事ですから」
「お金を取るきだよね」
「いいえ、勇者様。ただ、一部プレーをするのならリアルマネーで魔法石をお願いする場合もあるだけです」
「もう、勇者なのに別世界のお金使えってどういう世界観なの!」
僕はガチャは嫌なので異世界から帰った。
実態がないものにリアルなお金は使えない。
当たり前だ。
だから、僕は余ったお金で前々から気になってた地下アイドルに初めて会い行くことにしたのさ。