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碧い月へ  作者: フレーズ
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十五夜

一緒に夜の道を散歩してみませんか?今夜は月が綺麗です。

私は今夜も空を眺めてる


それは心の中が愛でいっぱいになったからでも


スカスカに余ったからでもない


ただそこにお月様が居るから


例え私がどんな気持ちを抱え


その時間を生きていようと


そんなのはお構いなしに


お月様はそこに居る


時には眩しいくらいの白光を放ち


時にはどこかに遊びに行ってしまう


気紛れなのはお日様と一緒


だけど


お月様が居なくなると


何も見えなくなるんだよ


それなら暗いなりに


そこにじっとしていればいい


そりゃそうなんだけどさ


その方が慣れているんだけどさ


知ってしまったんだよね


月夜の楽しみ方


一人でやるトランプみたいに


最後は自分の手元にババが残るけど


何もせず足元ばかりを見て


ただ溜め息をつく夜よりも


ずっといいじゃない


あのお月様にとって


私が特別じゃなくても


ただ目に止まっただけでも


ここに居ると気付いてくれたよね


だから


あとはお月様の気紛れで


ひょっこり顔を出してくれた時


誰かとお話したくなった時


あの続きをお喋りしましょうか


そんな時が来るまで


どうぞお元気で


好きなところへ遊びに行って


静かに輝いて居て下さい



時には夢で逢うのもいいね


そしていつの日か


陽だまりの中で逢いましょう






おまけ


いつも私の心の内を読んでくれたあなた


一度も読んでくれなかった貴方


それぞれ近くて遠い人


そして


とっても大切な人


ずっとあなたの足元を


優しい人が照らしますよう


これからも貴方の足元を


私が照らせますよう


精一杯の心を込めて


まんまるお月様に


今夜は祈り続けるね


そっと祈り続けるね



お付き合い下さいましてありがとうございます。今、私の耳に聴こえてくるのは、秋の虫達の自慢の鳴き声。素敵ですよ。あなたにお届け出来ないのが残念です。

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