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碧い月へ  作者: フレーズ
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覚悟

今年こそは気持ちにけじめをつけよう。


今年こそは貴方をあきらめよう。


そして


今年こそは逢うのをやめよう。


貴方と逢うようになってから、ずっと思っていた。


運命の恋と感じる裏側で、報われない恋だと分かっていた。


貴方はいつも私のそばに居るけど、そばに居すぎてはいけない人なんだ。


そんなことは、ずっと前からお互いに分かっていた。


手を延ばしたらとどくけど、手を延ばしたらいけないんだって。


だから、お互いに何度もあきらめてきたんだよね。


今度だってきっと大丈夫。


あきらめるにはなれてるものね。


今度は、私がこの手を放せばいいだけ。


私が手を放せば、寂しそうに笑うだろう。


そして、全てを察した貴方は、そのまま黙って行くだろう。


多分、一度も振り向かずに行くだろう。


以前、私がそうしたように、早足で行ってしまうだろう。


あの時、貴方はどんな気持ちでいたのかな。


今度は、私がその気持ちを知る番だね。


私、強くなりたい。


何でも受けとめられるくらい強くなりたい。


さよならでも、違う形の再会でも、どんな状況にも動じないくらい強くなりたい。


そして、優しくなりたい。


何でも許せるくらい優しくなりたい。


他人の貴方でも、貴方の大切な人でも、本当の笑顔で話せるくらい優しくなりたい。


私の人生をかけて変わりたい。


貴方にとって、かけがえのない存在になって、貴方の幸福を願いたい。


貴方の幸福だけをそっと願える女になりたい。


そんな愚かな女になりたい。


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