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碧い月へ  作者: フレーズ
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私の心が消える時

みんなが寝静まった夜


時々考えることがある



私の心が消えるのは


どんなタイミングなのか



心臓が止まった時?


脳が機能しなくなった時?


身体が冷たくなった時?


それとも


みんなに忘れられた時?



たぶん正しい答えを知る人などいない


何かを語れる人がいるとしたら


きっと想像力に優れてて


自分の考えこそが正しいと


信じることの出来る人




もしも


もしもこの夜で


私の心が消えてしまっても


たぶん後悔はしないだろう


人を心から愛せたし


最後の恋は


魂の響くところまで


愛することが出来たもの


深く…深く…



だから


私の身体が消える時


私の心も簡単に消えて行く


当たり前のように消えて行く



みんな忘れてよ


私の身体がなくなったら


私の記憶を全部なくしてよ


何事もなかったように


そう


私など初めから存在しなかった


そんなふうに思ってほしい


その方が楽に消えられる


きっと楽しく消えられる



私の大切な人たちが


私なんかの為に


悲しみに暮れるのは


なるべく短い方がいい


出来ればない方がいい



そうすれば


私は綺麗に消えられる


何の躊躇いもなく


何の未練も残さず


何の罪悪感もなく


この世界から


完全に消えられる


とても静かに消えられる



それが


今の私の一番望むこと



何も出来ない私が


愛する者の為


たった一つだけ出来ること


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