登場人物(ネタバレ要素あり)
※随時追加します。
◆→人間、◇→獣人です。
◆ニケ
主人公。結婚して二年が経つが、婚家の伯爵家になじめていない。思ったことを口にするのが苦手。
貧しいながら大家族のセラピア男爵家に生まれた。父や兄弟の多くは武官として仕官している。
◇カマル
獣人の子供。ニケの夫が仕事で拾ってきたのをニケが引き取り、養子にした。
白い長毛種で、イヌのような獣人だろうと言われている。
◆サイード
ニケの義父。妻と息子(ニケの夫)とは疎遠。没落した男爵家の生まれだが、実力でのし上がった後、名門伯爵家に婿入りした。
『常勝将軍』の異名を取る名将だったが、病に倒れ一線から退いた。現在療養中。
◆アルトゥーロ
ニケの夫。名門・ネグロペルラ伯爵家の嫡子で、父を疎んじ、母を慕っている。ニケとは昔の上司であったニケの父の勧めで結婚した。
国王の覚えもめでたい出世株で、今は近衛隊に属している。仕事で屋敷に帰らない日も多い。
◆リュシオン
ニケの夫の友人。フーランジェ公爵家の嫡子で明るい性格。妹のヴィオレットを含め、ニケの夫とは幼なじみでもある。
現王とは従兄弟にあたる。
◆ロベルト
ニケの父。軍人で、義父の元部下であり、夫の元上司でもある。酒を飲むと気が大きくなる性質。貧しい男爵家の生まれで、叩き上げの軍人なためか豪快な性格。妻との間に多くの子供がいる。
◇ハルゥ
サイードの知人である猫の獣人。薬屋を営んでおり、肉感的な容姿をしているが、口調はざっくばらん。
傭兵である夫との間に数人の子供がいる。末の三つ子はカマルの遊び相手。
◇ムゥ・メェ・モォ
ハルゥの子供で、三つ子の猫の獣人。
◇マァ(マルジュ)
ハルゥの子供で、十五歳の長男。既に傭兵ギルドに見習いとして所属しているため、家に帰ることは少ない。快活な猫の獣人。
◆リエーフ
サイードの元部下。十年間都を離れ音信不通だったが、隊商の一員として都に戻って来た。
剣の腕は相当なもので、ふとした時にニケ達を暴漢から助けて以来カマルに懐かれている。