↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/127

5月29日(その4) 老舗旅館連続殺人事件編

5月29日(その4)


 ふざけやがって。4ページめだぞ。


 さっきので終わりだろ、普通。きっちり1ページに収まらないだけでもイライラする。


 ワニンゴが真犯人で解決したってのに、どうにも納得していないらしい。そんなの知ったことか。


 もう旅立とうとしたら、「ここにいる全員が容疑者である以上、帰らせるわけにはいかない」とか「道が寸断されてるから帰れない」とか言ってくる。そんなの知ったことか。


 それに全員テンションが低い。まるで誰がタヒんでしまったみたいだ。お通夜じゃないんだから止めてほしい。


 それで、私に聞こえない風に「事件が……」とかコソコソ言い始めたんで、「そういうのやめろ。堂々と話せ。陰口みたいでムカつく」とビンタして怒った。


 「頃しの犯人が分かればいいんだな?」と聞いたら、ヒゲとメガネが「推理を……」とか言ってたんで、これ以上は日記に書きたくないんでビンタして止めた。


 このまま放置だと話が進まない。私がなんとかしなきゃ。


 「これからここにいる全員に、レベル99の全力ビンタをお見舞いしていく。私のビンタは猪●のビンタより強烈だ。なぜだか分かるか? 猪●や蝶●には“愛”があった。けど、私にはお前らに対する愛など微塵もないからだ。タヒにたくなきゃ、犯人は名乗り出ろ。自薦他薦は問わん。さっさとしろ」と言ったら、全員が押し黙って静かになった。


 10秒数えて待つけど、誰も名乗り出ない。


 他薦も……他薦したヤツに向かって手の平を向けたせいで、“喋ったヤツが犯人だということでビンタする”という私の作戦を感じ取ったらしい。勘のいいヤツはキライだよ。


 「仕方ない。犯人も始末する上で、多少の犠牲はやむを得ない」と全員ビンタしようとしたら、なんか料理人見習いっぽい小坊主が手を上げた。


 「も、モブ郎! ま、まさかお前が……」とか旅館の誰かが言って騒ぎになったけど、私からすれば「誰?」って感じだ。


 じゃあコイツをビンタしてピリオドだと思ったら、ビビッと私の“腐”センサーが反応した。


 モブ郎を取り押さえようとした馬鹿どもを私は次々ビンタして行く。ぶっ飛んで、旅館のロビーが目茶苦茶になった。ちゃんと受け身とれよ。


 「ど、どうしてボクを……」とつぶらなお目々でモブ郎が尋ねてきたんで、「BLは命より重いからだ」と教えたら驚いていた。


 「理由を話してみろ。聞いてやる」と、タヒんだ馬鹿どもに蘇生魔法を掛けながら促すと、モブ郎は頷いて語り始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。