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060話 総長、マッチポンプのラ・メール攻略【ゲーム世界編:イツキとタツキの成長期】

<イツキ・ヴァーナム・エッセリウ サイド>


あれ?一度体を崩壊させてから、思考加速を使って即時再構成するつもりだったけど・・ここどこ?

いつの間にか真っ白で果ての見えない、色々な力に満たされた空間に佇んでいた。

まさか転生!?まあ、それはないでしょうけど、もし神が現れたらぶっ飛ばして元の世界に戻ればいいでしょう。

あと、何故か小学校(校庭付き)位の広さの庭園?が白い空間にぽつんとあるんだけど?なんであそこだけ?

その庭園に向かうと、何故か神獣の娘達がくつろいでいた。


『あれ?この光の玉って・・イツキなの!?ここに来れるようになったんだ!で、なんでそんな姿に?』

『おお〜!イツキよ。ゲーム世界で遊んでいたのではないのか?』

『あえて嬉しか。じゃっど、修行ん成果を見てくるっと?』

ん?光の玉?ああ、私の姿のことね。まだ意識体なのよね。

そうか、ここって娘達が入り浸っている私の中の謎空間なんだ。

でも、時折覗いていたけどこんな広くなかったわよね?

私の成長に合わせて広がるのかしら?まあいいか。

今まで入り方分からなかったけど、場所が特定出来ればゲートで出入り自由ね。


娘達にここに来た経緯を話す。あとヤバい門のことも話したよ。

光の玉になっているけど普通に話せる。

「あ!あの門みたんだ。じゃあ・・そろそろいいよね?」

アリスが何やら含みのある言葉を紡ぎながらあの門の場所を教えてくれた。

というか、あの門って想えば現れるらしい。

門よ来い!と願うとあっさりとおどろおどろしい門が現れた。


『あれは封印門。あそこにイツキの幼少の頃の憎悪が詰め込まれてるんだよ。苦労したんだから』

へー、当時の私ってここまで暗黒属性を高めていたんだ。

こんなにドロドロで陰湿なのは、まだ精神的に成長してなかったからだろう。

アリスが封印した理由は、幼少の頃から私の周りに集まっていた瘴気と、親からの虐待で頂点に達した私の憎悪が反応して瘴気に侵される恐れがあったかららしい。

もし、あのまま取り込まれたら狂人ルートだったとか。

まあ、4歳とはいえ取り込まれる程やわではなかったけどね。

だが、意識が覚醒たばかりで幻獣としての顕現待ちだったアリスはそんな事を知るすべもなく、だいぶ慌てたそうだ。

私の居場所が!このままじゃまずい、と思ったそうで。

で、その時持てうる力を使って封印したとの事。その影響で幻獣顕現が1年ほどズレたらしい。


「そうなんだ、ありがとね」

「1年位イツキの事を観察出来ていたら封印なんて必要ないって分かったんだけどね〜」


じゃあ、封印門ごと取り込んじゃおうか。

意識体として光の玉になっている私は、巨大化して門ごと取り込む。

エネルギーイーターでサクッと取り込もうと思ったのだけど、予想以上の高密度エネルギーに加え、意思もあるようで取り込めない。

ああだこうだと試行錯誤していると・・・私の眼の前に4歳児の私が現れた。

さすが私、可愛さ満点ね。だが、怨嗟でものすごい形相。だけど可愛い!さすわた!・・・

イツキがアホな思考ループに落ちていると、幼女イツキが喋りだした。


『父というゴミを燃やせ!母親というクズをミンチに!殺せ!』

どうも長年封印していた影響でだいぶ下卑た闇に取り込まれているようだ。


「あ〜、全く。私のくせに暗黒に支配されてんじゃないわよ。ほら、私がストレス発散させてあげるわ」

そう答えると、ニンマリと笑う幼児イツキ。やはり戦闘は大好きなようだ。

そして右手にはヤバそうな漆黒のバットをいつの間にか握っている。

その漆黒のバットは汚泥のような瘴気を撒き散らし・・くっさ!

???なんか見たことあるバットよね?


「え!?・・もしかして琥虎ことら!そんな所にいたんだ」

琥虎ことらとは幼児期の相棒だったプラスチックバットの事。

プロ野球チーム、鬼神パンサーズと巨神ネフィリムズの創立100年記念のコラボバットで、黄色とオレンジの配色がとても気に入っていた。

そして、毎日磨いていたら簡単な意思疎通が出来ようになった。

父母を病院送りにするまでの1年間、共に敵を撃退し続けた相棒なんだよね、懐かしい。


『殺す・・殺す・・皆殺す』

『コロス・・コロス・・ミナゴロス』


でも、今は駄目ね。どちらも話が通じないわ。時間は掛かるけど戦闘で悪しき力発散させて行くか。

光の玉から自身の姿に変形(意識体なので簡単に出来た)して、幼児とバットをボッコボコに(幼児虐待にしか見えないので詳細は割愛)しながら不浄なエネルギーを回収していく。

それを高貴なる暗黒に浄化してから幼女イツキに還元していく。

その結果、幼児イツキの正気を取り戻すことが出来た。


『ありがと、お姉ちゃん。でも・・封印はひどい!』

イツキの抱きかかえられて、頬をスリスリされながらプリプリと怒る幼女イツキ。

頬を膨らませて怒る姿がかわええ!さすわた!・・どこまでも自分大好きなイツキだ。


「ごめんね、知らなかったんだ。アリスが気を利かして封印したんだ」

「大事な居場所・・無くなるって・・・不安だったの」


うわっ!デレるアリスを見たのは久しぶり!

「『アリス〜!!!』」「ぎゃ〜!」

恥ずかしがるツンデレな可愛い娘を二人でもみくちゃに撫でまくった。


『で、私は何をするの?』

「まさか意識があるとは思ってなかったから・・・そうだ!」

この幼児イツキは闇の膨大な力で周囲の大気が歪んでいる程の存在だ。このまま取り込むのはもったいない。

修行は大好きだけど時間は有限、なら魔法については幼女イツキに頑張ってもらおう。

そうだ!なら二大属性の神聖属性も欲しいよね。

ならこの安全な場所で複数人で切磋琢磨して魔法開発に励んでもらおう。

闇幼女を参考に光幼女イツキを生成。

こちらは光の膨大な力で周囲が大気が歪んでいる。うん、同等の存在が出来た。


「アリス姉様。ありゃ上級神以上の存在じゃのう。イツキの魔力備蓄がすっからかんになっとるぞ」

「いいの、いいの。ツッコむだけ疲れるから」

「やっぱい母様はすげ!魔法を司っ神獣としてあたいも負けてられんど」

呆れる神獣娘達をよそに、幼女二人に名前を考えるイツキ。


「よし、闇幼女は【デビちゃん】、光幼女は【ジェルちゃん】。どう?」

『『デビル・・エンジェル・・安直、却下!』』

やっぱり安直だったかな?幼女たちの目が冷たいわ。


「・・・じゃあ、闇幼女は【シャノワール】、光幼女は【シャブロン】って、どう?」

『『猫・・好き・・承認』』

「ムースを隊長として、チーム【ココル】結成よ!魔法開発は任せるわね」

『『にゃ〜!』』

「あたいが隊長!?期待に答えてみせっ!」

『『みせっ?ムース、言葉意味不明』』

「!?」・・・まずは訛りを直そうか、ムース。


しばらくは発氣の修行を優先したいので、手持ちの魔力は最低限・・あ、もう魔力備蓄されてる?

私のエネルギーイーターの能力って凄いわね。

さあ、さっそく理想の体を作りましょう!!!


「みんな、手伝って」「「「おう」」」

体の構成は基本的に発氣を圧縮したもので構成する。

この発氣をぎゅ〜〜〜〜っと限界以上に圧縮すると神力に至るのだ。

この力をしっかり使える為にも、神ボディにリニューアルしていくのだ。

そして・・・いつか神力のその先に至るために!


魔法【全癒】を使いながら神力を材料に体を再構成していき、脳は創造性を高めるために魔力を多めに使い再構成、その後は脳からの指示が誤差なく伝わるように神経を張り巡らせる。

血液は濃密な魔力に置き換えて全身に巡らせ、魔力の展開を誤差なく出来るようにする。

内臓と皮膚は衝撃を吸収する不思議金属、ヒヒイロカネをベースに作成。

更なる力に耐えうる体、思考加速についていける体、脳の指示に十全に応えうる体が完成した。


「この体はすごいわ。でも・・・戦闘態勢になると目が赤くなるのは何なのかしら?」

「おそらく神威が漏れてるんだと思うよ。弱い輩はこのひと睨みで逃げていくよ」

「そう、それならいいわ。じゃあみんな、また!・・ん?タツキどうしたの?」


そう言って帰ろうとしたけど、タツキの様子がおかしい事に気づく。

「ああ、イツキの発氣が成長したのでタツキも成体になるんだよ」

「そういえば、私の発氣と完全に馴染んでないって言っていたわね」


どう成長するのかしら?とみんなでワクワクして観察していたけど、体中から金糸が現れて金色の繭に籠もってしまった。

「まだ、時間が掛かりそうね」

「うん、イツキの発氣が神氣にまで成長したから、タツキが馴染むまでに時間掛かると思うよ」

まあ、それなら仕方がないわね。


金色だった発氣は今では光のように輝いている。これで更なる高みに行けるわ。

さあ、それじゃあ私の新ボディをお披露目してきましょうか!


完全体?になったイツキ。ターゲットにされた哀れな神々の運命や!?


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