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049話 総長、マッチポンプのラ・メール攻略【ゲーム世界編:プリンセス王国の使者】

<イツキ・ヴァーナム・エッセリウ サイド>


昨日の夜は、ヴィーナスと二人で新たな百合技を披露した所、行き過ぎた快楽に思考がショートしてみな寝込んでしまいました。


話は変わりますが、私の脳内はアリスのお陰で情報を無限に収納出来る。

そして、いつ異世界転生してもいいようにありとあらゆる情報を詰め込んでおり、いつでも取り出すことが出来るのよ。

その気になれば知識チートは思いのまま。銃はもちろん核兵器すらも作れるわ。

まあ、その世界を変革する気はないのでしないけどね、料理以外は。

当然、知識の中には人体の知識や性的な技まで完備しているのよ。


おかげで【床上手】スキルのヴィーナスからも称賛の嵐だったわ。

とりあえずこの娘達はそれぞれのベッドに放り込んでおきました。

病気とかではないのですぐに起きるでしょう。


第一王女を護衛する近衛騎士団長には「王女様はイツキ様のお側に永住しそう。一時的な妻だったのでは!?」と言われましたけど、それは王女に言いましょうね。


今は時間が出来たので、昨日見たベローネの力の残滓からその秘密を思考中。

ティエやフィル達とも話した結果、ベローネの魂ではないかとの仮説を立てました。

言われて見れば、エネルギーイーターで食い殺している魂と同系かな?という気もするような?

流石に魂と思われる光の鳳凰を試食する訳にはいきませんから、今は仮定で留めてます。

神獣のアリス達がいてくれれば確認も早いのですが、こればかりは仕方がありませんね。


発氣は魂から湧き出す力、なのですから魂自体を使えれば確かに強くなるはず。

ただ、湧き出す力と光の鳳凰は違う系統の力と感じるので、そこが悩みの種ですね。

私も自身の身体を調べて魂の居場所を探しているのですが、今のところ成果はなし。

戦神教会全体でも、毎日寝る前に瞑想して魂をありかを探す、そして見つけたら仲良くなる。という課題を出して様子を見ています。

まあ、この辺りは現実世界に戻ってからでも、じっくりと研究していきたいと思う。


「お姉様〜!」「どうしたの、ソフィア?」

「囚人二人がいい感じに仕上がりました」

「ふふふ、では今から笑いに行きましょうか」


戦神信仰国の使者が私に襲いかかるという無礼を働いたので、牢屋にぶち込んでいたのよ。

それから一週間、毎日ご褒美のような罰を与えていたのよね。その結果が楽しみだわ〜!


「その前にですね、プリンセス王国から使者が来ています。第二王子らしいですよ」

「第二王子・・って、あの女たらしで有名な?」

「なよなよして気持ち悪かったです」


私の婚約者だった王太子ホニャララ(名前忘れた)は13歳で同い年。第二王子は妾の子で17歳だったかしら。

王都で浮名を流しまくってる女癖が最低のクズだとか。

・・・いや、待ちなさい。もしかしたらあえて能力を隠している有能人材かも?

なら手に入れて使い潰すほどに働かせないと。


「シンデレサ、私達にお客が来たわよ。早く起きなさい」

「う〜ん、イツキ様〜?愛して頂けるまで起きませ〜ん、んちゅ〜ぅ」

「・・・本当に良いのね?」

「ちょ!?イツキ様、男性の私がいる場所で何を!?」

頬を赤く染めて騒ぐ近衛騎士団長を無視して、シンデレサのお尻に優しく手を添える。


バッチーーーーーーン!

顔をしかめるような音が室内に響き渡った。


「私の熱愛、あと何発欲しいの?」

「いひゃ!?すぐ起きます!」「だーめ♡」

愛情?のこもったイツキの張り手が、しばしシンデレサのお尻を蹂躙するのだった。


「そ、想像してたのと・・もっときゃっきゃうふふで・・無駄にトキめいた私に謝って下さい!」

・・・近衛騎士団長、貴方何言ってるの?


さて、有能人材では?と期待して使者を待ち、ぶーたれるシンデレサと玉座の間で待機していたのですけど。


「プリンセス王国第二王子、サレブレッドと申します。貴方がイツキ様ですか。これは麗しき女性ですね、お会い出来て光栄ですっ!・・あ、シンデレサ久しぶり」

「クズ(第二王子)、お久しぶりです・・あ、カッコの場所、間違えましたわ、うふふ」


現れたのは、女性と見間違うような金髪碧眼の華奢な男性だった。

まあ・・顔は美麗なんでしょうけど、漂う無能臭がきついわ。

しかも・・無礼にも魅了の魔法を使っている。

とっとと追い出したいところですが、後ろに控える幼女3名(しかも獣人)の紹介まで我慢よ!

なにせ獣人3名は幼女ですが、軽くフェロモンを撒いたらビクリと反応しました・・シンデレサ?鼻息荒くしないで。


幼女達は魂持ち確定、しかも私を見つめる瞳には強者の威を感じて・・その将来性にゾクゾクします。

ゲーム世界の無理ゲーで、数多の強者を滅ぼした悪魔ダメウウト。

こいつの中はある意味強者の魂が集いし宝箱ね。


そして、この第二王子はNPC。いらないわ、しかも無能だし。

あと護衛の男性一人が魂持ち、こいつは強そうね。


「世辞は不要よ。まず、この場にそぐわない幼女達は何かしら?」

「はい、イツキ様は女性好きとの事で。今回、帝国から珍しき獣人を入手致しましたので献上致したく・・幼女から好みに沿うように育成されては?との趣向ですよ」


私の女好きは変態的な趣向を勧められるまでに知れ渡っているのね。

3名泊達の「それ見たことか」という視線が痛いわ。

まあ、くれるものなら貰っておきましょう。


「気に入ったわ!その娘達は戦神様の元で鍛えましょう・・でしたら、プリンセス王国へ相応のお礼が必要ね」

「はい、では姉のシンデレサの返還を。帝国へ嫁ぐことになっておりますので」

お前の願いなど聞く必要はない。では、戦神様からのお告げといきましょう。


「戦神様よりお言葉を賜りました。返礼としてプリンセス王国には【絶望】を与えよ、との事です」

「「「なっ!?」」」

「人の身をモノ扱いとは愚劣の極み!王女もモノではない。娘達を置いてさっさと去れ!」

「私はイツキ様の妻ですし、生涯離れませんわ!」


イツキ自身が少し前に「くれるものなら貰っておきましょう」という、自分でもモノ扱いした思考の記憶は綺麗に消え去っていた。


さて、後ろの護衛、魂持ちの戦意が、殺気が溢れてきたわ。こいつはどれほどの腕かしらね?


「ええい!もういい。シュゲースト。【剣剛鬼】の称号を遺憾なく示せ!」

「は!・・美人でもったいないが・・死ね!」


へー、座したままの私に襲いかかる容赦の無さ、悪くないわね。

飛びかかってきたシュゲーストに対して、脇に立て掛けていた幻魔刀ラースを鞘から抜き、そのまま大上段から振り下ろし、シュゲーストを弾き飛ばす。


「なかなかいい剣ね。幻魔刀で切れないなんて」

「こちらは名もなき魔剣だが、頑丈さだけは負けない」


『ほう、魔物を切りまくって血を吸い育った剣か。さながら魔物たちにとっての【哀哭剣あいこくけん】といったところか』

ラース、その名前良いわね。


「なら、私が名付けをしてあげましょう。【斬魔哀哭剣ざんまあいこくけん】。大切にしなさい」

「は?変な名前をつけ・・はぁ!?何だこれは!」


私が名付けをした瞬間に、剣身がさくら色に変化。

それだけならまだしも、剣身からさくらの花びらが舞い散っている。

これは・・この花びらを操作して敵を切り刻む・・あれね!


『いや違う。あれは感情の発芽だな。お前の名付けで目覚めたが、あれ自体はただの幻だ』

そうなの?でもあのさくらの花びらの幻影、戦闘中はそうとう鬱陶しいわよね。あれはあれで良い変化なのかも?

その旨をシュゲーストに告げると「確かにな!」と喜んでいた。


「では改めて・・・死ね!」

シュゲーストが駆け寄ってくるが、なにか動きがおかしい。

ちょっとずつなにかがズレているように感じる。

違和感を感じていると、懐に入られて右下段から切り上げの攻撃。

さっと躱して攻撃をするつもりだったが、躱したつもりが何故か剣が脇腹に迫ってくる。


見切りのタイミングが狂った!?

慌てて・・ガイン!・・剣身で受け、そのまま後方に飛び退る。


「・・そういうことね。面白い工夫だわ」

「ふふふ、見破られたか。だが避けられ無ければ意味はない」

まあ、確かに今の状態では厳しいかしらね。


実は、剣のスキルを使うといい具合に弱体化出来ることを知ったのよ。

今は【剣王】スキルを使っているので、人相手に適度な速度で戦えている。

ただ、スキルに剣の型を決められてしまい動き方が縛られてしまうのが難点。

特に【剣王】スキルは力技の剛剣技が主体。細かな操作が難しいのよ。


かといって、私の剣を披露するのは大人げない。

ふふふ、面白そうだしこのまま戦いましょうか。


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