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046話 総長、マッチポンプのラ・メール攻略【ゲーム世界編:ドラゴンに会いに行こう③】

<レナ・ゴジール・ジブランドルーラ サイド>


小国だったジブランドルーラ帝国皇太子の甘っちょろい覇道に賛同して300年、やはり人は堕落する。

千年の齢を迎え、聖人としての寿命はとっくに尽きているはずなのに・・何故かまだ・・死なない。

もうヨボヨボの老婆で体も動かない。なのに、何かが私を現世に引き止める。今はそれを知りたいのだ。


「賢者様。これからプリンセス王国の攻略準備を開始致します」

「・・・ああ、頑張りな。大陸の平定、それが3代皇帝ジュザールの意志だからね」


3代皇帝ジュザールは賢帝だったが・・子孫はお決まりの堕落コース。

女・金・地位。もう、この帝国を守る義理はない。勝手に侵略して・・滅びれば良い。

しかし、最近感じるこの気配・・王氣?神氣?神託の巫女の予言のエンシェント・ドラゴンの気配なのだろうか?


是非に会ってみたい。そして・・・超常の力で・・・私を殺して欲しい!

もし、神が居るのならば・・私の人生はなにか意味があったのだろうか?最後にそれを聞きたい。


「ああ・・神よ。お応え願いますか?」


ふう・・・そろそろ死期が近いのかね。今更神に縋るなんて・・ないわ〜!

成人になっても幼女みたいな体で全く成長しなかった。周囲には可愛がられながらも自身の研鑽を怠らなかったので、その魔法で賢者と呼ばれるまでになった。

3代皇帝は初恋の男性だったけど・・幼女の私が恋愛対象になることも無く。

それならばと賢者として働いた。

もう、思い残すことは・・ああ、そうか!私は恋愛をしてみたかったのだ、それが唯一の心残り。

でも・・今更だ!しわくちゃの肌を薄っすらと赤らめて、羞恥に悶えていると・・誰もいないはずなのに声が聞こえる。


「呼んだ?おおっ〜!必死に叫ぶ声を聞いて来てみれば。こんな可愛い娘に出会えるなんて!」

「な!?・・きさ・・貴方様は?」


これは・・高位の存在とお見受けする。もしや!?エンシェント・ドラゴン様なのでしょうか?

いきなり現れた正体不明の高位存在。いつの間にかその腕に抱き上げられてしまった。

間近に迫るそのご尊顔を見て、枯れたはずの胸がときめき、生きる気力が湧いてくる。


「はぁ・・綺麗、美しい、美麗、どれも安っぽい言葉ね・・何処のお方か存じ上げませんが、貴方に心を奪われました・・私を貴方のしもべにして下さい」

気づけばそんな言葉を吐いていた。だめ!こんな重い女子は嫌われてしまうわ!


「うぇ!?しもべはちょっと・・でも、戦神教会の仲間としてなら受け入れるよ」

そして、私のしわくちゃの額に優しくキスを頂いた。その瞬間、何かが・・私の魂?・・女神様とつながった。そんな気がした。


「そう、君は神として生まれ変わるのね?なら・・貴方の新たな名前は・・オーロラ!天界を照らす希望の七色光・・領地で待ってるわよ」


生まれてから千年。最愛の存在に出会い、私は下級神として生まれ変わった。

きっと、あの方はエンシェント・ドラゴン様なのでしょう。

ならば、私は神として・・彼女の正妻として・・彼女に近づく数多の浮気女達を・・すべてぶっ殺す!

神ならば・・ふふふ、独占も問題ないわよね。


「皇帝デジビュート!遠征には私が将軍として参加します」

「え!?あの・・・どちらのお子様ですか?」

「貴方達が崇拝していた賢者よ!生まれ変わったので、今からは女神オーロラよ。エンシェント・ドラゴン様を我が手中に収めるのよ!」

「「「は・・はい!」」」

これで・・避けられな滅びの道に突き進む事になった帝国。ご愁傷さまである。


<イツキ・ヴァーナム・エッセリウ サイド>


「あの、イツキ様、どうされました?」

スズナの問いかけに、たった今経験した内容を伝える。


「ああ、ヨボヨボの幼女に呼ばれてね。可愛いから名付けしたら神になったのよ。いずれ私の下に来るのが楽しみだわ」

「は?・・幼女に弱いとは聞きましたが・・老幼女を妄想するまでに?頭大丈夫ですか?」

全く、私を何だと思ってるのでしょうか。


「スズナ。暴言のバツよ。私の膝の上に乗りなさい」

「は・・はい!」

おずおずと私の太ももの上に座ったスズナの頬にキスをする。そして真っ赤になって照れるスズナを愛でるのだ。


「スズナは本当に可愛いわね?」

「そ・・そんな事ありません!私・・黒髪黒目で・・しかもツリ目できつい印象が・・む!」

自分を卑下するその口を、私の口で塞ぐ。


「ふふふ、その心根が可愛いのよ。ぎゅーー!ってしたくなるもの」

その言葉と同時に、スズナをギューッと抱きしめる。

「!?!?!?!?・・う、嬉しいです♡」


何故か?・・最近は仲間の女の子達が可愛い過ぎるのよね。

「ナターシェ、ミランジュリ。貴方達も可愛い私のメイドよ」

「「は・・はい!」」


無意識に、じわじわとヴィーナスの意識に共鳴するイツキだった。

まあ、これも男嫌いのイツキが無意識に内に秘めた百合衝動なのだが。

ヴィーナスの影響で徐々にその扉が開いていくようだ。


そして、その日の夜は・・ヴィーナス+イツキの意志の一部開放が混ざりあった優しくも、苛烈な愛撫の暴風が展開!


「ちょ!?これ・・なに!?」

「また・・天井が高くなって・・どんだけ私達をいじめるの〜!!!」

「「「イツキ様〜!しゅき〜!!!」」」

イツキに対した8人の勇者は・・かつてないほどに惨敗したのだった。


「おら!淫乱女ども、とっとと起きろ!」

いつものお尻叩きでも・・勇者達はただの屍だった。


「お姉様、使えないメイドの代わりに私が頑張ります!」

「私の妹は可愛いわね。お願いするわ」

「はい!・・あの駄メイド達は処分しましょう!」


最愛のお方からの快楽に敗北した勇者8名を尻目に、ソフィアが生き生きとイツキのお世話をするのだった。



「イツキ様、戦神信仰国なる国から使者が来ましたが・・お会いになりますか?」

「戦神信仰国?聞いたことないわね。まあ、話があるなら聞きますわよ。3名伯も呼びなさい」

そして謁見の場に現れたのは、漆黒の髪と瞳、褐色の肌を持った女性達だった。


「初めまして!私はイツキ様の巫女、ジュリナと申します!」

ん?私の巫女?何を言っているのかしら?

不思議に思っていると、ジュリナの護衛の女性から殺気を感じる。


「あら、可愛い殺気ね。まるで子犬にきゃんきゃん吠えられている気分よ」

「な!?」「うそ・・この殺気が子犬なのですか?」

随分と武威に自信があるようね・・この程度で。

なら、世界の広さを教えてあげましょうか。


「随分と甘い生活を送っていたのね・・ほら、掛かってきなさい。世界の広さを教えてあげる」

「ナシェリー武威を見せなさい」

「は、こんのーーー!!!」


自身より大きな大剣を軽々と操り私に襲いかかる護衛。ふむ、見どころはありそうね。

なら、久しぶりに幻魔刀ラースを使いましょうかね。


無造作に鞘からすらっと幻魔刀を抜き放つと・・護衛は剣共々、右腰から左肩までさっくりと切られていた。

「いやーー!ナシェリーーーー!!!」


『おいご主人、久しぶりに元が取れたぞ!』

・・・って、魔力100程度じゃない。貴方を抜刀すると500は消費するのよ。

まあ、護衛を失って悲嘆に暮れる彼女が可愛そうだったので、その致命的な怪我を治癒させる。


「うぇ!?・・さ、流石は私のご主人様!」

「う・・生きてる?・・流石はご主人様。幾久しくお願いします」

え!?私がこの二人を世話しないとだめなの!?


使者かと思ったら、ただの押しかけ女房だった。

その前に、貴方達はどこの国の誰なのか?その目的を教えて欲しいのだけど?


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