029話 総長、マッチポンプのラ・メール攻略【ゲーム世界編:クッコロに興奮する】
<オーラル教 シスタースズナ サイド>
私は一体・・どうなるのでしょうか?
イツキ様の「皆殺しでいいのよね?」その傲慢さに怒りが限界を超えてしまいました。
その際、わずかに漏れ出た殺気を察知され(・・まさか瞬時の殺気を感知されるとは)
(私は組織でトップクラスの実績で手練れを自認していましたが)即座に捕縛されました。
貴族令嬢だと甘く見ていました。
しかも、私が連れ込まれたのは異空間。まさか伝説の時空間魔法?
僅かな殺気を感知し、私を捕縛するほどの武を極め、伝説の魔法までも・・イツキ様は何者なのでしょうか?
「さて、スズナ。お前はどこのスパイだ?」
・・・やはり疑われていましたか。ですが依頼元を知られる訳にはいきません。
「・・・私はただのシスターです」
「私は王家の婚約者よ。王太子からの話で王の密偵と聞いてるの」
うっ・・いえ嘘ですね。
私は王家直属の密偵部隊ですが、王太子はまだ知る権限がありません。
教会と繋がりがあるイツキ様に話すくらいなら・・死にます!
「・・・私はただのシスターです」
「ふふふ、まだまだね。王太子という言葉にぴくっと反応したわ『(しまった!)』。でもね、私の目的は拷問なのでどんな答えでもいいのよ」
「くっ!(これは逃げられないわね)・・・(ならば)殺せ!」
私がそう言うとイツキ様の頬が紅潮、ふるふる震えだして、ついには満面の笑みを浮かべた。
ふゎぁ、なんてお美しいの!
そのまばゆき笑顔に一瞬で恋に落ちた・・が、すぐに意識を改める。
ですが・・私の言葉でどうしてこのような愛らしいお顔に?
「むはー!クッコロ頂きました〜!いやさ、スズナの感じからもしかしてと思ってたんだよ〜、この見上げるような目線からの『くっ・・殺せ!』なんかゾクゾクしちゃうわ」
???何を言っているのですか?えっ?クッコロ?
「決めたわ。可愛いスズナには快楽の拷問にしてあげる」
「な!?」いきなりディープなキスをされた。
まさか貴族令嬢がこんな奔放な・・え!?イツキ様から流れてくる唾液が・・はわわっ!?何・・これ?・・脳が蕩ける〜、何も考えられ、いえイツキ様の先ほどの美しき笑顔が、笑顔しか考えられず・・はわ〜!イツキ様〜しゅき〜♡
「私ってフェロモンが出ているらしくて中学時代は男に群がられて大変だったのよ。今はフェロモンを撒き散らさないように唾液に流しているのよ。ふふふ、我慢出来るかしら?」
思考を働かせようとすると・・美しいイツキ様の顔・・ああ、綺麗・・だいしゅき!・イツキ様・・女神様・・真実を・・や、だ・・話しては・・だめ!
「がんばるね〜、でもさあ、ここからが本番なのよ【幻想魔法】で貴方の快感度をあげて・・まさか使うとは思わなかったけど【床上手】スキルをセット!そしてフェロモン全開放!」
「【プレシュア・ゴッドハンド】・・さあ、ゴッズプレゼンツの性感マッサージにどこまで耐えられるかしら?・・ちなみに18禁よ」
<イツキ・ヴィシャール・エッセリウ サイド>
・・・1時間後。
てへ、やりすぎちゃった・・この技は危険だわ。
女性の敵になりたくないので封印決定。
「ねえ、スズナ。そろそ『離れません!イツキ様ラブ!大好き!しゅきしゅきしゅき!このフェロモンに、イツキ様に包まれながら老いて死にたいです!』・・そんな無茶な」
何度も何度も快楽を与えすぎて、スズナが私に張り付いて離れなくなってしまった。
「じゃあ、私専属メイドに・・特別に時折可愛がってあげるわ」
「は!かしこまりました!・・夜はフェロモンに包まれながらの添い寝を希望です!」
ふ〜、ようやく離れてくれたわ。まあいいか、抱き枕代わりにしよう。
でも、男避けに女性好き設定はいいかも。以前出席した領内のお茶会も鬱陶しかったし。
ナターシェもメイド兼愛人設定にしておこう。
貴族の中で一夜限りの関係「ワンナイト」って趣向があるみたいなのよ。
「結婚後、是非に」とか男共に囁かれて、殺意しか沸かなかったわ。
あと、このフェロモンは使えそう。
これに反応すれば魂あり、無反応ならNPC。分かりやすいから軽めに放出しておこう。
「スズナ、これ『駄目です!あと2.7倍放出して下さい。濃度もう少し濃い目に・・はい!いいですよ、ちょっと気になるあの娘レベルの放射です』・・分かったわ」
なんかスズナがフェロモンソムリエみたいになってるわね。
<スズナ・シモンゲーダ>
種族:人族(シモンゲーダ男爵家、長女)
職業:王家特務機関:序列第2位 ⇒ イツキ専属メイド
戦闘力:32 ⇒ 73
防御力:21 ⇒ 55
魔力:47 ⇒ 95
好感度:7 ※イツキへの好感度:限界突破99999999
スキル:【雲隠れ】【王家暗殺術(上級)】
称号:【イツキの愛子】【女神イツキの神徒】【発氣開眼】
愛撫で愛子になるんだ。この好感度に・・神徒って何?
・・・スズナとは永い付き合いになりそうね。
「あなた強さが上がっているわよ」
「え・・うわっ!本当です。もう何をしても上がらなかったのに・・イツキ様〜!」
感極まって私に抱きつくスズナ。うんうん、可愛いね。
全開のフェロモンで包んであげよう。
「はわ〜!!!!しゃーーーわせーーー!!!」
人誑しのイツキが自身の手で積極的にたらしこんだのだ。愛子くらいにはなるのだろう。
異空間から外に出るとナターシェが待機していた。
「おかえりなさいませ。教会には話をつけてきました」
「スズナは籠絡・・貴方、いいかげん離れな『嫌です、このまま老いて死ぬまで』・・それはもういいです」
「・・・やりすぎなのでは?」「自覚あるわ」
なんとか引き剥がし、メイド衣装に着替えさせるためにナターシェに連行してもらう。
さて、明日の奴隷狩りの人選をしておこうか。
「ソフィアは居るかしら?」
敷地内の教会に入ると・・いきなり孤児達に群がられた。なんだなんだ?
「お姉ちゃん、大好き〜!」
「しゅき!抱いて〜!」「クンカクンカ」
「下腹がキュンキュンするの〜」
こら!ドレスの中に入るな!股の匂い嗅ぐな!舐めるな!脇もやめろ!お尻もやめて、みんなペロペロするな〜!・・・スズナ〜、フェロモン効果、強すぎだろ!
結局、フェロモンを当初の濃度にしたら暴動は沈静化した。
『は!?・・・私は何を?』
ドレスの中でやりたい放題してたのはソフィアか。おい、早く出てこい!
『・・・ここ、落ち着きます。ここで暮らします!』
意味不明な事をいう妹を強引に引っ張り出そうとするも、発氣で対抗された。
私のドレスの中の何が妹をそこまで駆り立てるのか?分からないので身体強化の上、蹴り飛ばした。
「ぎゃ!ひどいです!お姉様〜」
と、反省の色がないのでソフィアのドレスの中に入ってクンクン匂いをかいでやった。
「お、お姉様!?恥ずかしいです、もうしませんから、許してーーー!!!」
その後、なんか楽しそう!と、私とソフィアの真似をする孤児達とのドレス内攻防戦に突入した。
孤児達は既にだいぶ鍛えられているので、チョロチョロと結構手こずったよ。
その攻防戦を微笑ましげに眺めるマリナとシズク。
「平和だわね〜、シズク、ここに来て良かったね。」
「うん!・・なにか面白そう、私も参加してくる!」
「ゲンコツ食らうわよ〜!・・ふふ、あのシズクが子供らしくなったわね」
令嬢から寄付を巻き上げようと、黒く猜疑心の塊だったシズクはもうどこにもいない。
戦神教会の孤児達は、元気に楽しく暮らしているようです。
ちなみに、参加者全員にもれなくイツキのゲンコツが与えられた・・ソフィアには3発、フェロモンの適量を虚偽報告したスズナには5発、キラキラと期待した目で見つめるナターシェには身体強化後に10発。
そして、何故か不参加のマリナにも冤罪の魔の手が。
だが猛抗議の結果、冤罪のマリナにはクリームたっぷりのいちごのホールケーキという慰謝料が与えられた。
のだが・・・
「私が貰ったの!全部わたしのだーーーー!!!」
「お姉様の生み出すものは、妹に食す最優先権があるのよ!」
「友達!私達友達よねマリナ。一口だけ!いえ半分やっぱ全部頂戴〜!」
「イツキお姉ちゃんの食べ物は至福の味!逃さないよ!」
「孤児院では得たものはみんなで分けるの!そしてみんなのものは私のものー!!!」
今度はケーキ強奪戦が勃発したのだった・・孤児達、元気すぎじゃね?




