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026話 総長、マッチポンプのラ・メール攻略【ゲーム世界編:第一神将発見】

<イツキ・ヴィシャール・エッセリウ サイド>


夕食の時に両親と兄に出会ったが、普通のNPCだった。

想定外の問答には「うーむ」「うーん」としか言わない。

ナターシェ以外の使用人も同様にNPCだった。

だったら、あの教会の少女たちは何なんだ?

それと熱で寝込む3歳年下の妹、ソフィアの見舞いをした際もNPCとは思えないと感じたのよね。


「あ〜、多分あの娘達には魂があるんですよ」

その答えを知っていたのは私の専属メイド、ナターシェだ。

「魂?NPCなのに?」

「はい、以前の記憶はなくゲーム世界の役割に取り込まれていますが、悪魔ダメウウトが過去に食べた魂です。イレギュラーな存在ですね」

「ん?食べたんだから取り込んで消化するでしょ?」

「いえ、魂とは悪魔にとっては食料エネルギー生成の永久機関なのです。体内に取り込んで永久にその力を得続けるのです」

なるほどね。魂が発し続けるエネルギーを吸収し力となし続ける、生かさず殺さず、だね。


その魂達が、何故NPCに紛れ込んでいるのだろうか?

その答えは悪魔ダメウウトがこのゲームスキルを使いこなせていない事が原因だった。

ゲームスキルは黒き女神から授かったものらしく、下級神程度の悪魔ダメウウトには身に余る力のようだ。

未熟で管理出来ない力を何回も使用したためゲーム世界内が混沌としているそうだ。

その最たるモノはゲームで滅ぼした自身より格上の神々の魂。活用する事が出来ず放置状態らしい。

体外に出せば復活するので、体内に封印という形になっているそうだ。


ふふふ、そういうことなら有望人材がいたらスカウトして現実世界に連れて行こう。

現実世界に連れて行く方法は後で考えるとして、この5年間で育成すれば良い。

戦神教会では、私が架空の戦神の神託を聞ける【聖女帝】役で、その配下には【聖騎12神将】なんていいかも?

それぞれ得意な属性は、聖・闇・火・水・風・土・雷・氷、で8人か。あと4つ何かあるかな?


「そうですね、テイム、精霊、召喚、時空、樹、無、重力ってところでしょうか」

ほうほう、時空、精霊、樹、以外は試したことないけど、無、って何なの?


「魔力そのものを使った力ですね」

その力を見せてもらったけど【離れた場所の物を移動させた】これ念動力?私の世界の超能力か。


魔力を発氣と同じ様に使うのね。あ〜、うちの世界では魔力が認識出来なかったから不思議な力だったんだ。

応用もなかなかで無属性のシールドに聖属性のシールドをサンドイッチすれば無属性が聖属性をサポートする強靭なシールドが出来た。

へー、属性支援の側面もあるのか。なかなか奥が深そう。

なら、とりあえずこの中から12の力に沿った人材を集めようか。あ、発氣もあるよね。


重複してもいいし足りなければ数字減らせばいいだけだし、探して育成だ!

・・流石に1神将とかは無しだけど。


<ソフィア・ヴィシャール・エッセリウ サイド>


昨日、お姉様が別人になりました。一体どういうことなのでしょうか?

何言ってるの?と思われるでしょうが、記憶の中には確かにお姉様が居るのですが、昨日のお姉様は記憶の存在と明らかに違うのです。

記憶のお姉様はわがまま放題のアホでしたのに、今日のお姉様には強烈で清浄な後光が・・神様にでも憑依されたのかしら。

それを周りの召使達や両親、兄に問うてみましたが、話が通じずに明確な回答はありませんでした。


改めて周囲を観察すれば、何かが・・いえ、何もかもがおかしいのです。

夕食時に確認しようと思っていましたが高熱を出してしまい、お姉様に挨拶することが出来ず朝を迎えてしまいました。

ですが、朝食時にはお会いできるはず。しっかりお話をしないと!


「ポノ、身嗜みを整えて下さい」

「かしこまりました」

専属メイドに髪を整えてもらうため、鏡台に向かい鏡と見ると・・・誰?

鏡には銀色の美しい髪に淡い紫の瞳をした少女が・・ん?これ私?


「ぎゃ!ポノ〜!私の髪が〜」

「いつもながらお美しい髪ですね」

・・・え?何言ってるのこいつ。髪はピンクから、瞳は深緑から、変わってるんだよ!


「だ〜か〜ら〜!髪の色が変わっているでしょ!」

「お美しい髪色ですよね、私もこの色でしたらモテましたのに」

だめですわ、やっぱり話が通じません。


朝食時に家族に自身の容姿を聞くも「今日も可愛いらしい」と、やはり話が通じず。

ですが、唯一イツキお姉様だけは違いました。


「銀髪!発氣の発現か、髪色が変わるほどの力・・ふふふ、12神将、一人目げっとーーー!!!」


目にも止まらぬ速さで荷物のように脇に抱えられて、そのままお姉様の部屋に連行されるのでした。

・・・せめて朝食を終えてからにして頂きたかったです。


<イツキ・ヴィシャール・エッセリウ サイド>


「イツキお姉様!私は生涯お姉様のそばを離れませんわ!」


朝食が〜!とか騒ぐわがままな妹と一緒に濃厚オレンジジュースと甘いフレンチトーストで空腹を満たした。

話は変わるけど、この世界のお菓子って甘くないお菓子の上に砂糖をぶっかけるのよ。

夕食で食べたけどジャリジャリ砂糖の味だけなのよね。砂糖の量は富の象徴なんだってさ・・馬鹿じゃないの。

そのため貴族は概ね甘味については馬鹿舌。それはソフィアにも該当する。

なので、締めのデザートは甘みガツンで美味しいぜんざいでトドメを刺してみたら上記の言葉をもらいました。


髪色が昔の私みたいな銀髪で発氣の素養が相当高いと思うので、神将としてしっかり鍛えるつもり。

なにより身長130cm程と小柄で可愛いらしい。なんなら実の妹にしてもいいかも。

私の膝の上に乗せて、じっくりと発氣を開眼させると、下腹部から膨大な発氣が溢れ出した。


「これはすごい、ソフィア!微調整するからこの力をしっかり把握して従えて」

「はい、お姉様・・このまま維持して・・出来ました!」

すごいね、私が調整したとはいえあっという間に自分のものにしたよ。

ご褒美に黒糖飴を与えたら大喜び・・可愛い。


「お姉様のそばは落ち着きます・・それにいい匂い」

可愛い・・思わず、ぎゅっと抱きしめてしまった。


シルちゃんと癒やし枠を争う存在になりそう。

まあ、シルちゃんと異なりソフィアは成長しちゃうんだけどね。


イツキの妹にして神将最強!第一神将【剛乱】のソフィアが誕生した瞬間だ。


「よし、駆け足で孤児院に向かうよ」

「はい、お姉様!」

「お、お待ち下さいイツキ様!ソフィア様!公爵令嬢なのですから馬車をお使い下さい!」


発氣の練習でエッセリウ公爵領都のハズレ、スラム街にある孤児院まで駆け足で向かうところをナターシェに阻止されたのだった。

ま、馬車内でも鍛えることは出来るからいいけど。


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