018話 総長、マッチポンプのラ・メール攻略戦(決戦前日)④
<伊月サイド>
聖剣に興味を示して手を出したら・・・大失敗!
明日の決戦を楽しむためにキモかったけどある程度エネルギーは補充した。
が、こいつ帰らないんだよね。なんでだよ!
『匂うぞ!匂うぞ!お主に同士の匂いがする!』
この言葉を聞き、ぎょっとしてこちらに振り向くメリッサと宰相。
いや違うから!ホモになんて興味な・・あ、もしかしてあれか!?
「おい聖剣。もしかしてこいつのことか?」
鬼のかくれ里で捕獲したあいつ、確か衆道で有名だったよな。
と、気絶している信玄を取り出す。
『おおっ!こいつじゃ、素晴らしい腐の魂だ。しかもこの使い込まれた尻とち◯ぽ!このような歴戦の戦士は我も初めて見る。うむ、さっそく聖人認定をしよう』
信玄の額に何やら刻印を始めだしたぞこいつ。しかし、気がついた信玄と何やら揉めだした。
『お主はすべての男どもにその両輪を奉仕すべきなのだ!そして男達が睦み合う新世界の聖者となるのだ!』
「私は、権助と永遠の愛を誓ったのだ!尻は権助専用。ち◯ぽは生涯使わぬと決めた」
『ぐぬぬ、せっかくここにいい尻があるのに』
「ほう、この年齢でこの美尻、これはすごいな。だが断る!」
『我は早く男どものまぐわいがみたいのだ〜!!!』
権助って誰だよ?そもそも一体何を見せられているんだ?私達は。
娘達などは呆れて帰宅してしまった。
ちなみに、権助って厩番の男だってさ。
馬好きで意気投合して厩で愛を育み・・なんとか。
・・・もう耳が腐りそうだ。
まあ、宰相だけは尻を掘られずにほっとしているけど。
あ!・・いいこと思いついた。
これであのクソ王への仕返しにもなるね。
「聖剣マキナよ、お前が神になり布教すればすべてが解決するわよ」
『なに?どういうことだ。聞いてやるぞ』
・・・釣れたな。
「マキナは他人のホモライフを漠然と見ているだけで満足なの?あなたの理想とするホモライフはないの?」
『たしかに不満はある、そもそも話せる同士が全くおらん。それに行為を見つけるのが難しいのだ!なぜこの素晴らしさがわからないのだ!嘆かわしい!!!』
「やはりね。無ければ自分で作ればいいのよ。いちいち聖者など作らずとも貴方が神になればいいのよ、ホモ神にね。さすれば自然と集まってくるわよ、貴方を熱狂的に支持する信者達が」
『そ、そうなのか!?』
衝撃の雷をうけるマキナ。うふふ、乗ってきたわね。
「あなたの同士は世間の厳しい目があるから表に出られないだけだよ。同志もガチ行為もこの世界に星の数ほどいる!魔族や魔物にだって、ね!」
「私の世界での同性愛者達は地道に活動を続けて、今では【多様性】という言葉で国にも推奨されてるよ!・・・世界70億の4割は同性愛者よ(テキトー)!」
『28億・・そこには楽園が・・あるのか!』
衝撃の雷をうけるマキナ。
「各天界から信者を集めて神殿でヤリたい放題。想定数百億の信者の頂点は(腐)愛の伝道師たる神!マキナ!そこで研鑽を続けた果てに至る究極の攻めと受け、そこで至る至高頂き・・見たくない?」
『おおおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!』
衝撃の雷をうけるマキナ。
「決して平坦な道のりではないでしょうが、あなたは不老、そして神にも至れる存在なのよ!ならばいつかは腐の頂きに届く可能性があるのよ」
「信者を募り(ガチホモ)神を目指しなさい!最終的にはあなたの天界を作るの。そこで天界神として(腐)愛の光を世界の隅々までを照らし育み、ついには生きとし生けるものすべてに同性愛の光をもたらすの!」
・・・同性愛の生物が子孫を残せるのか?知らんけど。
おいおい、こいつ剣から水が流れてるぞ・・もしや、涙なの?
「ふぅおおっ!感動した・・イツキとやら、その進言感謝するぞ!お礼にお前を教皇に、ん?別の候補がおる?なら最高位の枢機卿としよう。これ以外は認めぬぞ!」
うゎ〜、余計な称号を貰ってしまったけど、なんかこいつの事を気に入ってしまった。
自分の信じる道を一直線に突き進む・・出来れば違う趣味にして欲しいけど、こういうバカは嫌いになれない。
「だから同じ匂いとか言われるんですよ」
「うっ・・・」
メリッサに嫌味を言われた。
ついでに、当面のロードマップを聖剣マキナと話し合い正式合意した。
私はいらないけど、こいつ面白そうだし今後も応援しようと思う。
私はいらないけどな!大事なことなので2度いいます。
だが、これに反対したのがメリッサとリサだ。
「女神マーキュリー様以外の宗教など不要です!」
「こ・・こここここ、ぬぐ。こんな破廉恥な宗教!?絶対駄目です!」
まあ、そうも言いたくなるのはご尤もだけど・・・
「こいつは【女神様が下賜した剣】なんだぞ。このままホモホモ暴れまわっていたらそれこそ女神の権威は失墜するんだぞ」
「う・・では、破壊し『下賜とはいえ女神の私物を?』あ・・_| ̄|○」
「別宗教にするのは『女神様の眷属でちょっとアレな部分を率先して担当しています。数多の人族の要望なので。決して女神様の趣味趣向ではありません』ってするためだよ」
「ぬぬぬ・・・仕方が有りません」
で、了承を得た。
リサのほうはもっと簡単だ。
「こいつの宗教にさ、犯罪者受け入れの権利を渡すんだよ。でさ、お前の親父も放り込んで・・・男達から酒池肉林の歓待をされた屈辱のやつの顔、見てみたくないか?」
「了承します!・・明日にでも作りましょう!」
で、了承を得た。
しかし・・マーキュリーはなんでこんなホモ剣作ったんだ?
「・・ホモに興味津々なのかもね?女神様」
「「絶対に違いますから!!!」」
ちなみに、国王はマキナ教(仮)の教皇にするつもり。
そして明日は国王が聖剣の使い手になる。
やつの幸運スキルで宗教の建国も迅速に進むことでしょう。
さっきの謁見で確認したらやつの幸運はスキルだった。
能力を見たところ教皇は最適だと思う。
<ステータス>
名前:ダクテート・ユグド・ラ・メール
年齢:43歳
性別:男
種族:人族(ラ・メール王国 王族)
存在値:レベル2
スキル:
【楽勝人生】
称号:
【ラ・メール王国国王】
【クズ王】
【無能】
【存在が下ネタ】
【楽勝人生】
勤め先のトップになるのが貴方の定め、え?忙しいのはいや?もちろん有能な側近が漏れなく付いてきます。クソゲーレベルの楽勝な人生をあなたに!
つまりは、こいつを宗教に放り込んだらそこのトップとして組織は安泰。
コイツ自身も安泰の人生を送れる訳だ。
で、そこでの安泰とは?・・同性同士の酒池肉林だ。
よかったね!酒池肉林好きでしょ?
私を性奴隷にしようとしたくらいだからな!
しかも、聖剣マキナの使い手にはそこそこのスキルを得られるみたい。
私はいらないのでコピーだけして返して、マキナに王に渡せと言っておいた。
くくく、その中に【上位聖人】なんてのがあった。
あいつ、男共に囲まれて800年くらいはお勤め出来ると思う。
だけど、これでラ・メール王国側にも戦力が出来た。
本体や他のドッペル達はどんな用意をしてるのか?
明日の決戦が楽しみで仕方がない。
あ、そうだ。信玄は決戦後にマキナに差し上げる。
本人も指導(性技等)をやる気だ。
王のスキルの恩恵だろうね、早速有能人材ゲットだ。
ついでにもう一つ約束をしたらマキナは大喜びだった。
永遠なる協力を申し出てきた程にね。
<メリッササイド>
ようやく教会へ帰宅しました。あのクソ王を見るだけでも疲労しますのに、伊月、リサ、聖剣がやりたい放題。
もう二度とごめんです。
なのですけど・・聖剣マキナは伊月の背に、今も伊月と一緒に居るのです。
まだなにかありそうで・・不安です。
「明日はいよいよ決戦だ。だがお前達は私がしっかり鍛え上げたから問題ない」
「・・と、言いたいけど向こうのうち二人は私。しかも暗黒竜は本体。何をしてくるのやら」
「「「ごくり」」」
向こうにも伊月が・・気を引き締める必要がありますね。
「まあ、そのまま戦えば問題ないとは思ってるけど・・それだけでは面白くない」
・・・いやーな予感が。他の皆も同様に感じているようで身構える。
「あの、明日に備えてのんびりや休んだほう・・はうっ!?」
腹部に衝撃!?伊月に殴られた!?・・ですが痛く・・ひぎぁ!!!!!!」
下腹部から何かが!?これは力!?エネルギー!?・・気づけば皆も床でのたうち回っています。
これは伊月が言っていた【発氣】ですね。
「さあ!はやくコントロールしないと1週間は苦しみ、のたうち回るよ」
「やり方は教えたよね・・ん?言ってなかったかな。まあいいや、こういうのは独学で覚えるものだもの」
ぜっっっっっんんんんぜんよくありませんわ!
気を失いそうなほどの激痛!
しかも、こんな膨大な力の奔流をどうしろ・・あら?このものすごい力って、すべて私の力なのですよね?
ならば簡単です。自分のものならきっちりと躾けないと。
ご主人が誰なのか?思い知らせて上げますわ!
なんて考えていたら、結構簡単に大人しくなってくれましたわ。
「お、早いね。明日の明け方までかかると思ってた」
その言葉に、むかっ!として伊月と殴り合いになった私を誰が責めるでしょうか?
私間違っておりませんわよね!女神さま〜!