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      1 ジュリエットに転生

 ジュリエットに転生転移したものの身体が動かない。挙げ句の果てロミオは服毒自殺しようとする。

        1 ジュリエットに転生



 高校教師になり長丁場の二学期も終わり、業務も終了し発車した。揺れを感じた。少し疲れたかなと思って路肩に車を停めた。激しい揺れを感じた。ブロック塀が車に倒れて来る。それがこの世界の最後の記憶だ。

 その記憶があると言うことは続きがある。何かに閉じ込められている。叫ぼうとするが声がでない。身体が動かない。薬のせいだ。

意識はあるのに身体は動かない焦れったさ。悶々とするが致し方がない。

 人の気配がする。助かったと思った。蓋が開けられるのが判る。助けてくれると思ったらこんなセリフを吐かれた。

「愛しいのジュリエット。何故死んでしまったのだ。もうこの世に未練などない。このままきみの側で死のう。」

止めてよ。助けてよ。死なないでよ。見て判らないの。と叫ぶが声にならない。必死に動こうとするが指一本動かない。ジュリエットと呼ばれた。この世界はロミオとジュリエットの世界なのか。英語は日常会話くらいは会話出来るが、そんなレベルじゃなく判る。自分がジュリエット、何おか言わんや。

 ロミオが服毒自殺する。身体が動かない。どれほどそうしていただろう。身体が動く指が手が足が。とにかく起きる。その時別人格が蘇った。ジュリエットだ。ジュリエットは死んでいると思われるロミオを見て短剣を出して死のうとする。

「まず蘇生するのよ。ロミオは未だ助かる。」

ジュリエットはキョトンとするが、どうやって良いのか判らないと言うジュリエットを動かしロミオを逆さ吊りにした。苦労すると思ったが2人分の力が出せるのか何とかなった。後は背中を叩けばいい。何度も叩く内にゲロゲロと吐き出した。グロい。脈もあるし呼吸もしている。助かったようだ。逆さ吊りは必要ないのでゆっくり降ろす。

 意識は戻らない。モンタギュー家の人々が来てロミオの世話をする内に意識が戻ったようだ。

「ジュリエット、会いたかった。」

と言って抱きついて来ようとする。

「気持ちが悪い。近づかないで。」

と言って跳ね除ける。丁度キャピュレット家の人々も来たので家に帰ることなった。

 入浴して着替え身繕いして、両親、兄弟姉妹に遭ったことを全て話した。父から、

「ロミオはお前の従兄弟を殺めた男だぞ。そんな男と駈け落ちしようなどとするとは情けない。」

ジュリエットには未練もあるようだが、

「あんな醜態を見せられては、100年の恋も覚めると言うものです。2度と顔も見たくありません。」

父親から領主様が心配して見えたから明日にでもお訪ねするように言われ、判りましたと応えた。

 転移だけど主導権は取れるようだ。転移と転生の違いははっきりしないがジュリエットは死んではいないから油断するとロミオに走る危険があるから油断せずに行こう。

 主導権は握れるようだ。ロミオとは2度と会わない。

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