再会
謎の女性とパーティー組む事ができた「コルミィ」であったが・・・
受付嬢:先ほどは、新規登録ありがとうございました。
コルミィ:???
謎の女性:先ほど登録したばかりのFランクでも、こちらのクエストは受けられるのかしら?
受付嬢:問題ありません。Aランクの方が一名でも入っていれば可能です。
謎の女性:良かった!
コルミィ:でも、パーティーは四名以上って書いてあるし・・・
謎の女性:大丈夫!!私以外にも他にメンバーがいるから!
コルミィ:「ありがとうございます」
これで、お金の心配しなくて大丈夫
コルミィ:所で他のメンバーの方たちはどこにいるんですか?
謎の女性:ごめんなさいね!今、宿泊先の手配と買い物に出かけたの~
受付嬢:「コルミィ」さ~ん!ちょっと、良いかしら!?
コルミィ:「はい」なんですか?
受付嬢は小声で話しかけてきた・・・
受付嬢:差し出がましいかも知れないけれど、大丈夫かしら?
コルミィ:なにがですか?
受付嬢:あちらの女性、今回ギルドで初めて登録したのよ!!
他の方々も同じよ!!全員Fランクなの!?
コルミィ:ん~きっと大丈夫ですよ~
受付嬢:なら良いんだけど・・・
(そう言えば、どこかで耳にした気がするんだけど・・・)
コルミィは謎の女性の元に戻り、あいさつをはじめた!
コルミィ:私は「コルミィ」って言います!
今回は私とパーティを組んで頂きありがとうございます。
ギルドからメンバー皆さんFランクだと伺っています。
「レットドラゴン」の討伐依頼ですが、安心して下さい。
こう見えても私強いですから~
謎の女性:丁寧なあいさつ、ありがとう。
私は「リーティア」!!
私もこう見えて、昔は名のある冒険者だったのよ!!
結婚して引退したの~
コルミィ:へ~そうなんですか~
でも何でまた冒険者をはじめたんですか?
リーティア:かわいい息子が、冒険者になるって言いだしてね!?
コルミィ:なるほど!!
過保護なんですね~
リーティア:・・・(気まずい様子)
しばらく話が続いたが・・・
コルミィ:それじゃ!!明日の朝7時にギルド前でと言うことで・・・
リーティア:また明日ね!コルミィ~
変わった子ね!?悪い子じゃなさそうだけど・・・
それにしてもこの張り紙・・・
うちの子と同じ名前よね!
「尋ね人!ラーウェル 女 コルミィまでお願いします!」って
先ほどの子の妹さんかしら?
リーティアは宿屋に向かっていた
リーティア:それにしても街の至る所に張り紙があるのね・・・
遠くからリーティアを呼ぶ声が聞こえる。
父:「リーティア」!!大丈夫か?
母:え?
父:帰りが遅いから心配したんだ!
母:ごめんなさい。話し込んでしまって・・・
父:なら良いんだ!ラーウェルが待っている!宿屋に急ごう!!
母:「はい」
父:それにしても、張り紙見たか?
「尋ね人!ラーウェル 女 コルミィまでお願いします!」って
母:そうそう!!その「コルミィ」って子にあったのよ~
一緒にパーティを組む事にしたから~
父:えー!!
母:「ラーウェル」つながりで、何かの縁よ~
父:(またか)・・・
母:そう言えば、なんて言う宿屋なの?
父:「温泉宿 ほのぼの亭」だよ!!
リーティアは目を丸くして微笑んでいる!
母:あなた~大好き~
父:(照れている・・・)
二人は宿屋に到着し、部屋に向かった。
父母:「ラーウェル」ただいま!!
俺:父さん母さん「おかえり」!!
父:夕食にしよう・・・!!
三人は夕食を食べながら、今後について話をはじめた
母:明日は討伐クエストを受けたから
朝ギルドへ行くわよ!!
父:何の討伐クエストなんだ?
母:レットドラゴンよ!!
「短時間!!高収入!!」のクエストらしいんだけど・・・
父:何故?短時間!!高収入?
母:知らないわよ~
でも、そのクエスト受けたい子がいたから
手伝ってあげたくなって、つい・・・
父:相変わらずだな!!おまえのそういう所に惚れたんだよな~
母:あなたったら~
俺:あのーラブラブは良いんだけど・・・
家族以外の人と一緒にクエストするの?
母:心配しなくて大丈夫よ~
こうみえても、母さん人を見る目は確かだから!?
父:そう言えば、その子の名前・・・なんていった!?
母:「コルミィ」よ!!
どうも、身内?多分ね妹さんを探しているらしいのよ~
ほら、あそのこにも張り紙あるでしょ!!
「尋ね人!ラーウェル 女 コルミィまでお願いします!」
俺:・・・(まさかね!)
食事を終えて、床に就いたがなかなか眠れなかった・・・
「コルミィ」か~なんか懐かしいな・・・
また、天国?で、失敗とかしてないだろうな~
本人だったら、笑えるんだけど・・・
母:「ラーウェル」起きなさい!!
朝食の時間よ~
食べ終えたら、初クエストでしょ!?
俺:そうだった!!
食事を終えて、急いで準備を整える
父:「ラーウェル」!準備は良いか!?
俺:「はい」父さん母さん、今日はよろしくお願いします。
父母:楽しみね!!
三人は宿屋を後にし、ギルドへ向かった。
ギルドに到着したが、「コルミィ」さんは見当たらなかった。
もうすぐ7時になるが・・・
母:「コルミィ」なにかあったのかしら~
(心配ね~)
父:単なる寝坊じゃないのか?
俺:(コルミィって、名前が悪いんじゃないのかな・・・?)
(同じ名前で、似たような行動するんじゃないのか!?)
コルミィ:遅くなって、ごめんなさ~い!!
俺:・・・(本人?)
コルミィ:寝坊してしまって・・・
母:良かった!!何かあったんじゃないかって心配したのよ!
父:当たり!!(俺の方見てⅤサイン)
俺:(確かめてみるか!!)
はじめまして、「コルミィ」さん、僕は「ラーウェル」って言います。
今日はよろしくお願いします。
コルミィ:「ラーウェル」君ね!!宜しく!!
・・・!?
(今、ラーウェルって言ったよね?)
母:「コルミィ」あなたが探している、妹さんとうちの子もおねじ名前なの!!
これも何かの縁!!私たちも力になるから!!
俺:(母さん多分・・・妹じゃないと思います・・・)
コルミィ:「わーん」(泣きじゃくっている)
母:「コルミィ」ごめんなさいね!つらい事を思い出させてしまったのね・・・
俺:(だから母さん・・・違うと思います・・・)
父:とにかく、討伐クエストに向かおうじゃないか!!
俺:(父・・・多分ナイスフォローだと思う!!)
(でも何故、「コルミィ」がこの世界にいるの?)
(大失敗して、飛ばされたとか・・・)
そもそも「尋ね人!ラーウェル 女 コルミィまでお願いします!」って
こんな張り紙では一生見つからない気がするのは俺だけではないだろう・・・
こうして、あっけなく二人は「再会」を果たしたのである。