膝から出てきたニキビが女の子と付き合う話
最初の2行以外はほとんどAIが書いてます。
今のAIってすごい。
膝から出てきたニキビは言った。
「ごめんな、俺みたいなのが」「……っ! そんなことない!」
私は思わず叫んでいた。だってそれはまるで──
『僕』だった頃の私だ。
ニキビを好きになったのは、『僕』が好きになったからだ。
ニキビと付き合いたいと思ったのも、『僕』が好きになったからだ。
ニキビに振られた時は本当に辛かった。だけどそれでも諦められなかったのは、『僕』がまだ彼のことを好きだから。
でも今は違う。ニキビは私を見てくれている。
「ニキビは格好いいよ」
「え?」
「だから、ニキビは格好いいって言ってるの」
ニキビの目を見てもう一度言う。今度はちゃんと伝わるように。
するとニキビの顔が見る間に真っ赤に染まっていく。
そして、
「あーもう無理!!」
ニキビは叫びながら、私の両肩を掴んだ。
「俺はお前のことが好きだよ!! お前さえ良ければ付き合ってほしい!」
その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れた。
嬉しいのか悲しいのかわからないけれど、とにかく止まらなかった。
「おい!? なんで泣くんだよ!?」
慌てるニキビの言葉を聞きながら、泣き続ける。
こんなに幸せなことがあるだろうか?大好きな人に告白されて、それを受け入れられて、これから一緒にいられるのだ。
嬉しくないわけがない。
しばらくして私が落ち着いた頃、ニキビが心配そうに声をかけてきた。
「……大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
私は笑顔を浮かべる。
今ならどんなことでもできそうだ。
「ニキビ、私もあなたが好きです。よろしくお願いします」
私の返事を聞いて、ニキビは一瞬驚いた顔をして、それから満面の笑みを見せた。
ああ、幸せだなぁ……。
この日、私たちは恋人同士となった。
***
あの後、私たち二人は手を繋いで帰った。
まだ外は明るいし人通りもあるけど、それでもとても気分が良くて、ずっとこのままでいたいなと思ってしまうほど浮かれていた。
家に着いてからも、お互い何となくソワソワしていた。
今まで以上に意識してしまう。
ニキビの部屋に入ってからも、しばらく二人とも黙ったままだった。……どうしよう、何か話した方がいいかな? でも何を話せば……? 迷っているうちにニキビが口を開いた。
「えっとさ……」
「はい」
緊張しながら返事をする。心臓の音が聞こえてしまいそうなくらいドキドキしている。
ニキビは大きく深呼吸をして、意を決したように真っ直ぐこちらを見た。
「キスしたいんだけど……ダメ?」
…………。
き、キキキ、キス!? 突然のことに頭がついていかない。顔が熱い。
「お、俺達もう付き合ってるんだし、別に良いよな?」
……良くないです! 心の中で叫ぶ。
だって私はファーストキスだし、ニキビはまだ二回目じゃないですか。それにこういうことはもっとムードがある場所でするべきだと思います。
なんて言えるはずもなく、私はただ俯くしかできなかった。
そんな私の様子を肯定だと捉えたのか、ニキビがゆっくりと近づいてくる。
そしてそのまま優しく抱きしめられ、そっと唇が重なった。
柔らかくて温かい感触にクラクラしてくる。恥ずかしくて目を瞑ると、より一層感覚が研ぎ澄まされ、彼の匂いや息遣いまで感じてしまう。
時間にしたらほんの数秒のことだっただろうけれど、その時間が永遠に続くのではないかと錯覚するほど長く感じられた。……名残惜しいと思いながらも、離れていくニキビを目で追う。
彼は照れ臭そうに笑いながら頭を掻いていた。
その姿が何だか可愛らしく見えて、胸がキュンとなる。
「へへっ」
ニキビも同じ気持ちなのか、締まりのない顔で笑うものだからつられて私も笑ってしまった。……ああ、幸せだなぁ……。
これからもこの人と色んなことを経験していけると思うと楽しみでしょうがない。
そして願わくば、いつか『僕』にも会えるといいな──。
……あれから一年経った今でも、ニキビとは仲良くやっています。
喧嘩することもありますけど、すぐに仲直りできるので問題ありません。
今日は二人で映画を見に行きます。
恋愛物らしいのですが、正直よくわかりません。
でもきっと楽しい時間になるでしょう。
それでは行ってきますね。
──あ、そうだ忘れていました。
もし『僕』がこれを見ているとしたら一つだけ忠告しておきたいことがあります。
私の彼氏は格好いいんですから、くれぐれも勘違いしないでくださいね?
「ニキビ、大好きだよ」