第5話 思い出したい
あらすじ
記憶喪失の自分に優しくしてくれる雄一に
好きになりかける。
「お待たせしました。ミックスお持ちいたしました。」
「あ、どうも。」
二つ来たので二人同時に食べれた。待つことがなく。
「いただきます。」
「熱ッ!でもうま〜」
「うんっ!おいしい!!」
と、顔を上げると雄一と目が合った。
「―――おぅ!味わって食べろよ!!おごりなんだからよ。」
と雄一は顔をそらした。
「もちろん♪」
気のせいか、一瞬顔が赤かった気がした。
――数分後――
「おいしかったっ!ありがとね。」
「おぅ」
その後、私と雄一は京都のいろんなところを回った。
念のため、自由時間が終わる1時間前には旅館に戻っておいた。
「ああ、萩原、西谷の様子はどうだ。」
先生が雄一に私の様子を聞いてきた。
「あ…、元気にはなったんですが、記憶はまだ…」
「そうか。まぁ、仕方ないだろう。すぐには戻れないと思うし。
悪いがしばらく様子を見てもらえないか?」
「はい。もちろん」
まだ1時間あるので、ロビーで飲み物を飲んでいた。
私は苺ミルクを飲んでいた。
「紗貴、記憶喪失なのに好きなの選んでんのな。」
「え…そうなんだ。」
私は苺好きだったんだ。
そんな風に考えてると、思いだしたい。と言う思いが一層強まった。
気づくと涙が流れていた。
「あっ、おいどうした!?」
「う、ううん…。何でも…」
そういいつつ、涙が出てくる。
「大丈夫か!?」
「う、うん!平気。ただ…思い出したいなって思って――」
投稿がずいぶん遅くなってしまいました。
次回の話も頑張りたいです。