第2話 ライバル発覚!?
あらすじ
紗貴が好きな人を言ったとき、
沙里が私も好きと言った。
――私も好きなんだけど…
その言葉が胸に響く…
え…?沙里と、好きな人が同じ?
沙里も、雄一のこと…好き!?
「え…」
今はそれしか言えない。
「え…」と言う驚きのような言葉。
それ以外の言葉が出てこない。
「あ…、き、気にしないで!私のことはお構いなしに頑張って!!」
「え…でも…」
沙里はかなり動揺している。
「いいのいいの。私より紗貴の方が好きなはずだから」
そんなのわかんないよ…。
私がどれだけ雄一を好きか沙里にはわからないよ…。
でも私も沙里がどれだけ雄一を好きかもわからない。
私よりも好きかもしれないじゃない。
「ううん。私…はっきり言って諦められないけど、二人でがんばろ。これからも仲良くさせてもらうけど、二人で好きでいよう?」
嫉妬とかあるかもしれないけど…
そういうの気にしなければ――
「ムリだよ」
思わぬ一言。
沙里の顔が…
今までにないくらいこわばっている。
でもその目は涙目だった。
「もう言っちゃうけど…、私だってあきらめる気なんかない。今紗貴から聞いた時点ですごくイラついてる。ああいったけど、私の気持ちは紗貴には負けないの!!」
沙里…。キレてる?
沙里がキレてるところは初めて見た…
「え…沙里?」
「諦めてよ。」
沙里の目から一粒の涙が零れる。
「え?」
「お願いだから諦めてよ!!!」
どなる沙里。
「あんたに何か負けたくないの!!!」
その時、沙里が殴りかかって来た。