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小学一年生 (1)

今回、とっても短いです。


8/27 サブタイを変更しました。


 入学式の次の日。僕は昨日とは違って車ではなく、マリアと一緒に歩いて登校していた。男とはいえ流石に登校くらいは歩いておかないと駄目だと思ったからだ。母さんには車を勧められたが、僕が少し頼み込んで言うとすぐにオーケーしてくれた。ちなみに姉さんは先に学校の友達と一緒に行ってしまった。


 天気は昨日に続き雲ひとつ無い晴天。陽射しが強く、春とはいえなかなかに暑い。

 ちなみになのだが、マリアは今日から僕の送り迎えをしてくれるらしい。

 マリアのような男性の家で働くメイドというものは色々な資格を持っていないと成ることができず、つまりメイドはエリートだけが成れる職業なのだ。その資格の中には格闘技系統の資格も含まれているらしく、つまり家事だけではなく男性のお守りもできる、ということだ。


 体が細いマリアに格闘技は出来るのかどうか、ちょっと気になるなあ。メイドなんだから出来るんだろうけど...。


 何故メイドを雇ったのか気になったのだが、それは二人目に男が生まれてしまい、誘拐だとかが怖いから、という簡単な理由かららしい。


 そもそもの話、父親がいればメイドを雇わずに済むだろうが、母さんは多分精子バンクを利用して妊娠したため父親は居ないのだと思う。この世界では精子バンクが主に妊娠する方法として認識されており、男とそういう行為をして妊娠をするというケースはほとんど無いからだ。

 この世界の男性のほとんどは女性を嫌っているため、そうなるのも仕方のない事...なのかな?


 ...って、この世界の男は弱いんだった。どの道雇わなきゃダメなのか。



 まあ、あくまで予想なので、実は母さんは結婚してた。なんて事があるかもしれない。



 ...あ、そういえば。


「ねえマリア」


「はい、なんでしょう」


「僕の顔ってどんな感じに見える?」


「顔ですか?」


 昨日の入学式、保護者席と在校生の席から聞こえてきたイケメンというソレついて疑問に思ったのだが、自分の顔はこの世界で言えばどのくらいなのかという事だ。

 自分から見た顔と他人から見た顔の印象は違うから...。


「評価をひいき無しでお願いっ」


「...イケメン、というよりかは天使ですね。可愛い天使です」



 ...おっ?


「いえ、まだ幼いので将来はカッコいい系になるかも知れませんね。カッコいい系も可愛い系も良いですね、両方共とても好みです。舐めたいです」 




 ...なんていうか、そこまで言われると本当なのか疑問に思っちゃうよね。

 まあ、自信は持っていいのかな。多分。

 


 ...舐めるのはやめてね?





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