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空に落ちた不条理  作者: ていくあうと
1/1

逆転

趣味で一度書いてみようと思い書いてみました。

文章的におかしなところがあると思いますが、気になさらないでいただけると幸いです。


あと1時間で世界人口100億人突破か~w

実感ねぇ~~ww

俺には関係ないんだがww

世間が騒いでる中部屋でゲームするおれ勝ち組wwww


平日にも関わらず、家でネット掲示板の書き込みを眺める男--町田 聖(17)はソファに座りながら

暇を過ごしていた。

体調不良で学校さぼったものの、なんもやることがない。テレビは100憶人突破かなんか知らないけど、

ほとんどの番組がそれ関係で潰れてしまっている。

「いや~もうすぐで100億人突破ですね~。」

「そうですね~。 いよいよですね~。」

さっきから同じような会話を繰り返している番組は飽きたので、チャンネルを変えてみる。

「大変喜ばしいことですが、これからの食糧問題はいっそう過酷になってきますね~。」

「そこなんですよね。馬鹿みたいに騒いでる人たちはそこを考えていないんですよ。」

「それは少し言い過ぎでしょう!」

なんやら喧嘩が始まったので、またチャンネルを変える。

「さぁ~みなさん外に出て、空を見上げて祝いましょう!」

「まだ早いですよ。」

もうすぐ国が100億人突破時刻だと推定している午後3時になる。そのときは皆外に出て祝うようにと冗談交じりで総理が言ったので、テレビではこうなってるわけだ。

無論、俺は外に出る気などなかった。学校ならともかくここで外に出ても、一人虚しいだけだ。

ふとスマホに目を戻すと、何やら物騒なことが書いてあった。


そういえば今日、人類滅亡の日らしいぜww

このタイミングでww

それどこ情報ww

なんか昔の予言でそれらしいのが見つかってたらしいwww

創作おつww


人類滅亡? そういうたぐいの話は割と好きで、調べたことがあるが、たいていがうそで何も起こりはしないと知っている。というか、滅んでくれても構わないと内心思っている。別に生きるのがつらいとか、

大きな悩みがあるとか、そんなことはない。学校での成績だってかなり上のほうで、運動能力も平均、体育が苦になったりはしない。唯一悩みがあるとすれば、それは無気力なところだ。何かを楽しいと思えるのは一瞬で、すぐ飽きては、別のことに興味を持つ。それが飽きればまた次へ。いつまでたっても満たされることはなかった。そしてこれからもそうなるだろう。

というわけで今日死ぬと言われても、何とも思わない。

おっと、あと数分で3時だ。まあ俺には関係ない。寝るか。





ズゥゥゥゥン... ドガァッ!

ってぇ! う.. なんだ? 顔に激痛が走る。 

気づけば俺はうつぶせ状態で、床に顔をめり込ませていた。 寝ぼけてソファから落っこちたんだな。

そう思って起き上がろうした。 あれ? なんで俺ソファ背負ってるんだ。

ソファの上に寝ていたはずが、今では俺の上にソファがある。

...何が起こった? ソファから這いずり出て、周りを見ると、あちこちに家具が散乱してた。

いや、本当に何が起こった? いくら寝相が悪くてもここまではならない。即座に思いつくのは、地震だが、地震でもこんな散らかり方はしないだろう。

なんていうか、家がそのままひっくり返ったような、そんな気がした。まあそれが一番ないと思うが。

とにかく外を見てみよう。100億人突破記念どころじゃないだろうな。いや、外に出てたおかげでみんな無事なんかな。


特に動揺もせず、楽観的に思いながらも俺は窓を開けた。

空が真っくら..じゃ..え、これはコンクリート? 窓の上に屋根なんかなかったぞ。それにでかい。

俺は心臓が早鐘を打つのを感じた。いや、もしかしたら建物が家にのしかかっているのかもしれない。

だとするとかなり激しい地震? だったのだろう。そう思って落ち着きを取り戻しつつ、下を見た俺は、

すぐさま考えを放棄することとなった。


聖が見下ろした先には        澄み切った青い空があった。


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