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アルマ&パルスィVSフラン&こいし

「お兄様、お姉様達よろしくね!」


「よろしくね!」


フランとこいしがにこやかにそう言うと、パルスィとアルマは笑顔を見せた。


「なあフランとこいし、戦わないという選択肢はないのか?」


「「無い!!」」


「諦めなさいアルマ、戦わないと言ってあの子達の泣いている顔を見たくないでしょ?」


「それもそうだねパルスィ。」


アルマとパルスィは見つめ合いながら言い、フランとこいしに弾幕を放ち始める。


「来たね!フランちゃん行くよ!」


「うん!」


フランとこいしも負けじと弾幕を放ち、アルマとパルスィの弾幕を相殺する。


「あーあ、このまま終わればいいのになぁ。早くパルスィとイチャイチャしたいよ~。」


「この戦いが終わったらいくらでもしてあげるから試合に集中して!」


「よっしゃあ!!任せとけパルスィ!!」


アルマはそう言い刃の部分が骨の様なデザインをしている双剣を取り出し、こいしに向かって斬り掛かるが、フランが木刀で受け止めた。


「うわっ!火花が出た!」


「受け止められるとはね、でもここから付いてこれるか?」


「もちろんだよ!!」


そう言いフランとアルマは高速で移動しながら剣たと刀をぶつけ合った。


「やるわねフラン、アルマと互角に戦ってるなんてね。」


「隙ありだよパルスィお姉ちゃん!!」


アルマの方を見ていたパルスィだったが、こいしがハート型の弾幕を放った。


「っと、今はこいしの相手だったわね。ついついアルマに見とれていたわ。」


パルスィはひょいひょいと弾幕を避けながらこいしに大玉弾幕を放った。


「そろそろ気合い入れて行くよ!表象 弾幕パラノイア!!」


こいしはパルスィの周りにクナイ弾幕を配置して動きを制限し、大玉弾幕を放った。


「相変わらず避けにくいわね、妬ましいわ。面倒だからこうしようかしら。」


パルスィはクナイ弾幕で制限された場所で律儀に避け……なく、クナイ弾幕を素手で吹き飛ばしこいしに詰め寄った。


「ええっ!?無茶苦茶だよ!!」


「愛の力があればこんなことも出来るのよ!妬符 グリーンアイドモンスター!!」


パルスィはこいしの目の前でスペルカードを唱え、こいしに緑色の弾幕を撃ち放った。


「きゃぁぁ!!」


「こいしちゃん!!」


目の前で発動させられた為、こいしは避ける事が出来ずにパルスィのスペルの弾幕に当たり吹き飛ばされる。


「余所見はいけないぜ?」


アルマはそう言い指を鳴らすとフランは急に地面にペタんと座り込んだ。


「面倒くさい、眠たい。」


「ふ、フランちゃん!?どうしたの!?危ないよ!!」


「感情 アルマーニイレイザー!」


座っているフランに向けてアルマは青い巨大なレーザーを放った。フランは避けようとはせず、レーザーに呑み込まれた。


「アルマ、あなたフランの感情を弄ったでしょ?」


「バレた?身体能力じゃフランに敵わないと判断したから能力を使ったまでだよ。」


「ずるいよ!!」


「うう、ずるい。」


フランは痛みに耐えながらアルマを睨み、こいしはブーブーと文句を言いながらピョンピョン跳ねる。


「ほら、文句が来たじゃない。」


「これも立派な戦術だ!」


「もう怒ったよ!!禁忌 レーヴァテイン!!」


フランは木刀を炎の剣に変化させ、アルマに斬りかかった。それをアルマは双剣で受け止めるが、フランはそのまま押し込んでアルマを地面に埋め込んだ。


「アルマ!!」


「余所見は駄目だよパルスィお姉ちゃん!!本能 イドの開放!!」


こいしはアルマの所に駆け寄ろうとするパルスィ目掛けてハート型の弾幕を放った。


「妬ましい!!邪魔をしないで!!感情 感情解放・嫉妬!!」


パルスィはそう叫び、空間を蹴り飛ばして発生した真空波でこいしのハート型弾幕を吹き飛ばした。


「うわわ!本当にパルスィお姉ちゃんなの!?私の所のパルスィお姉ちゃんより桁違いに強いよ!?」


「私を他の世界の私と比べないことね!!」


「だったら想符 アクセルモード3!!」


こいしは緑色のオーラを出現させ、そこから同色の雷と額に炎を出現させてパルスィに回し蹴りを放つが、パルスィも回し蹴りで受け止める。


「やあぁぁぁぁ!!」


「はあぁぁぁぁ!!」


こいしの右ストレートをパルスィも右ストレートを放って受け止め、パルスィの左アッパーをこいしは左腕で弾き、その後パルスィに右ブローを放つが、これもパルスィは右腕で受け止める。


「中々やるわね、磔の世界のこいし。」


「へへーん!!快お兄ちゃんに鍛えてもらってるからね!!」


「けど、私とアルマには勝てないわよ!!」


「それは分からないよ!!」


そう言いこいしは縮地を使ってパルスィの後ろに回り込み、両手でパルスィを殴ろうとしたが、パルスィは反応し体を捻ってこいしの攻撃を避けた。


「嘘!!避けられた!?」


「貴女達が使っている超技術、私が使えないとでも思っていたのかしら?」


「こいしちゃん、今加勢するね!!」


フランはレーヴァテインを解いてこいしの所に駆け寄ろうとしたが、右から来た弾幕に気付かずにぶつかって吹き飛ばされる。


「痛ッ!!な、何?」


「まさか地面に埋められるとはね~、予想外だったよ。感情 感情解放・憤怒!!」


そう言いアルマは真っ赤な炎をツノから噴き出し、雷を纏った炎を口から出した。


「さらに武装 殺陣聖殲!!」


アルマは武器を模した弾幕を大量に出現させ、フランに向けて放った。それを見たフランはスペルカードを取り出した。


「禁弾 スターボウブレイク!!」


フランはカラフルな弾幕を大量に出現させ、アルマの弾幕にぶつけて相殺させる。だが弾幕がぶつかった瞬間に爆発した為、アルマの弾幕のいくつかを相殺出来ず直撃した。


「フランちゃん!?」


「隙ありよ!嫉妬 ジェラシーボンバー!!」


「きゃぁぁぁ!!」


こいしは一瞬だけフランの方を見たが、その隙をパルスィは逃さずにスペルカードを唱え、緑色のレーザーを放ちこいしを吹き飛ばした。


「やったなパルスィ!!」


「ええ、私達の愛の前に敵う相手はいないわよ。」


アルマとパルスィがハイタッチをしていると、こいしがゆっくりと立ち上がった。


「快お兄ちゃんが性格さえなんとかすれば最強の一角に入ると言ってた実力は本物だったんだ。」


「快の野郎、後でボコボコにするか。」


「ええ、ボコボコにしてやりましょう。」


こいしにそう言われたアルマとパルスィは快の方を見て物騒な事を呟いた。快はおろおろしながら逃げる場所を探していた。


「どうするこいし?ここでリタイアしてくれれば非常にありがたいんだが?」


「するわけないよ!!直伝 スピンシュート!!」


そう言いこいしは体を2回転させ、螺旋状の緑のレーザーをアルマに放った。


「これって磔のスペルか、よく再現出来てんなぁ。」


「関心している場合じゃないでしょアルマ!!」


パルスィはアルマの前に立ち、こいしが放った螺旋状のレーザーを右手に力を込めて上空に向けて弾いた。


「こ、これも弾かれるの!?だったら!!」


こいしは弾かれた事に驚いたが、すぐに切り替えて縮地を使ってパルスィに近付き掌底を喰らわせようとしたが、アルマがこいしの手首を掴んで投げ飛ばした。


「俺の目の前でパルスィは傷付けさせないぞ!」


「アルマ、かっこいい!」


「う~、勝ち目がないよ~。でもフランちゃんなら!!」


こいしは困った表情でスペルカードを取り出し、両手をアルマとパルスィに向けた。


「何をする気なのかしら?」


「フランちゃん!!あとは頼んだよ!!直伝 ダブルフレアバーナー!!」


こいしは両手から緑色の巨大なレーザーを2つ、アルマとパルスィに向けて放った。


「二人同時攻撃か、でも無駄だぜ。」


「ええ、アルマ、あれをやるのね。」


「「感情 感情解放 暴食!!」」


アルマは赤色の炎から紫色の炎をツノから噴き出し、アルマとパルスィの舌が紫色の炎を纏った。


「うぐぐぐぐ!!」


こいしはスペルの反動で吹き飛ばされないように踏ん張っていたが、耐えきれず観客席まで吹き飛んだ。こいしが吹き飛んだ瞬間にアルマとパルスィはこいしが放った巨大なレーザーを炎が纏った舌で吸収した。


「これは、中々にボリュームがあるな。」


「ええそうね、それほど強力だったのね。」


アルマとパルスィが吸収した感想を話していると、倒れていたフランから急に金色の衝撃波が放たれた。


「こいしちゃん、時間稼ぎありがとね。絶対に勝つからね!!想符 アクセルモード4!!」


フランは叫びながら金色のオーラと雷と額の炎を激しく点滅させる。


「憤怒の獄 神魔の銃殺処刑!!」


それを見たアルマは怒りによって具現化させた重火器を大量に出現させ、フランに向けて一斉放射する。それを見たパルスィもアルマに負けじと大量の弾幕を放った。


「すうぅ、はあぁ!!」


フランは雄叫びをあげてアルマとパルスィの弾幕の軌道を僅かに逸らしパルスィに向けて殴り掛かった。


「パルスィ!!」


「大丈夫よアルマ!!」


パルスィはフランの攻撃を両手をクロスさせて防ぐが、衝撃に耐えきれず観客席まで吹き飛んだ。


「パルスィ!?フラン!!パルスィに何をしたんだ!?」


「はぁ、超技術、桜花を使ったんだよ。はぁ、体の各部位を連動させて加速する一種の体術で手、腕、肘、肩を連動させて超神速で殴ったんだよ。」


フランは肩で息をしながらアルマに説明する。フランの右腕は傷だらけになっていて血が吹き出ていた。


「これでアルマお兄様だけ!!禁弾 カタディオブトリック!!」


フランは青色の大きい弾幕から小さい弾幕を大量に放ったが、横から現れた弾幕によってかき消された。


「やるわねフラン、流石に今のは焦ったわ。」


パルスィが観客席から飛び出してアルマの隣に降りた。


「パルスィ!?大丈夫なの!?」


「あれくらいじゃやられないわよ。もしかして心配してたの?」


「すっごく心配したよ!!」


そう言いアルマはパルスィを抱き締めた。それをフランは右腕を魔力を使って治療していた。


「アルマお兄様、パルスィお姉様、次で終わらせるよ!!」


「おう!!パルスィ成分を補給した今の俺に負けはない!!」


「私もアルマ成分を補給したから負けないわよ!!」


そう言いながらアルマは右手でパルスィの左手を握った。


「行くよ!!直伝 ファイナルブラスター!!」


「「感情 嫉妬と怠惰の相思相愛!!」」


フランは赤色の超巨大レーザーとアルマの赤色の超巨大レーザーがぶつかりあったが、すぐにフランのレーザーが押され始めた。


「ううう!!やっぱり押し負ける!!」


「逃げようとしても無駄よフラン、フランの周りに弾幕を配置してるから。」


パルスィにそう言われたフランは辺りを見渡すとハート型の弾幕に囲まれていた。


「行きなさいアルマ!!」


「うおおおおおお!!」


アルマは雄叫びをあげてレーザーの出力を上げ、更にフランのレーザーを押し始める。


「うぐぐぐ!!私も、私の為に頑張ってくれたこいしちゃんの為にも、負けられない!!」


フランもレーザーの出力を上げて押し止めようとし、一旦は拮抗したが今度はフランがアルマのレーザーを押し始める。


「こりゃ!!思った以上にキツい!!」


「アルマ!!しっかりしなさいよ!!」


「分かってるよパルスィ!!分かってるけど!!」


「あーもう!!しょうがないわね!!」


パルスィはアルマのレーザーに重なるように緑色のレーザーを放った。


「私も手伝えば負けないでしょ?」


「ああ!!もちろんだ!!」


パルスィの力で再び拮抗し、アルマのレーザーが押し始める。


「くううう!!絶対に負けられない!!」


フランはキツそうな顔をして目を閉じて息を整えた。


「フルパワーよ!!想符 アクセルモード5!!」


フランは金色のオーラに赤色のオーラを加え、レーザーの出力を更に上げた。


「また上がった!!フランの底力はとんでもないな!!」


「そうね、フランが全力で向かって来てるなら、私達も全力で迎え撃ちましょう!!」


「「こっちもフルパワーだ!!」」


アルマとパルスィは限界まで力を出し、フランのレーザーを押し切った。


「きゃぁぁぁぁ!!!」


「勝者、桐月アルマ&水橋パルスィ!!


「フラン!!」


霊斗の声と同時に快はレーザーに呑み込まれたフランを救出してテレポートで抱えていたこいしと一緒に医務室に送った。


「疲れたぜ、パルスィ~、膝枕してくれ~!!」


「いいわよ、その代わりに私にも膝枕してくれない?」


「早速イチャイチャが始まったか、じゃあ次の対戦相手を発表するぞ。」


霊斗がそう言うと桜と夢月がフィールドに現れた。


「次は阿部桜VS夢月、それじゃあスタート!!」


「へぇ、少しは楽しませてくれるのかしら夢月?」


「その上から目線の口調を叩けなくしてあげるわ!!」
















闘技場の控え室


「さて、続きを説明するぞ。」


整理が出来たハリスマリーと尾都に磔は超技術の説明を再開する。


「さっき陽聞の超技術を説明したよな?実はこれを応用した超技術もあるんだ。」


「えっ!?陽聞の上があるんですか!?」


「ああ、一見陽聞で事足りるように思えるが、銃弾や弓矢、さらには投擲武器に魔法などを使った遠距離攻撃を陽聞では回避できないんだ。」


磔は分りやすいようにダッシュボードに説明を書いていく。


「それを改善したのが『宵避』という超技術だ。これは遠距離攻撃も回避可能なんだ。」


「それは誰でも鍛練すれば使えるようになるのかしら?」


「いや、この超技術は高速演算能力の他に空間把握能力や気配察知能力、全ての音を取り逃がさない聴力、全てを見逃さない観察力と動体視力、さらには視力の極限化が必要になるため誰でも使えるという訳ではないんだ。」


「そうなんですか?」


「まあ、口で説明するより見てもらった方が早いだろう。ハリスマリー、適当にスペルで俺に攻撃してみろ。」


磔がハリスマリーにそう言うと、ハリスマリーはブンブンと首を横に振った。


「無理です無理です!!「いいから攻撃しろ。」わ、分かりましたよぉ、細符 ミクロファンタジア!!」


ハリスマリーは大量の極小の弾幕を磔に放ったが、磔は歩いて弾幕を回避していた。


「えっ!?なんで磔さんは歩いて回避出来るんですか!?」


「これが宵避を使った結果だ。まあ、俺も1分しか持たないんだけどな。ちなみに絢斗は10分も使えるし宵避を応用した超技術を編み出そうとしているぞ。」


「け、絢斗さんって実は凄い人だったんですね!!」


「あんな奴だけど、絢斗は凄い人だからな。次はこれだな!!」


そう言い磔はハリスマリーの顔の前で猫だましをした。ハリスマリーはビックリした表情の後に苦しそうな顔で倒れこんだ。


「なん、で?体が、麻痺して!!」


「これは模演の応用技術の『スタップクラナー』だ。相手の呼吸、体温、脈拍、さらには意識の波長を掴み取り最適なタイミングで完璧な「ねこだまし」をすることで相手を一瞬麻痺させる技術なんだ。悪いなハリスマリー。」


「いえ、もう麻痺は解けたので大丈夫です。」


「あとは『斬脚』だな。脚全体を棒のようにピンと伸ばし、高まった脚力で勢いよく空間に振るうことで剣を持たず斬撃を発生させる技術だ。これも脚力が弱いと使えないぞ。」


「磔、それらは全部霊斗が編み出したのでしょう?磔自身が編み出した超技術はないのかしら?」


尾都にそう言われ、磔は衝撃粉砕の時に用意した置物を再び用意した。


「あるぜ、超技術『桜花』っていう技術だ。これは体の各部位を連動させて加速する一種の体術なんだ。そうだな例えば手、腕、肘、肩を連動させて超神速の突きをしたりとかな。」


そう言い磔は音速の5倍以上のスピードで置物を殴り付け、置物をバラバラにしながら吹き飛ばした。


「威力は見ての通りだ。」


「磔さんって人間ですか!?」


「人間だハリスマリー。さて、観客席に戻るか。」

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